シリーズ4作目。
今回の作品はちょっと堅めで下品なところもw
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」(阿倍 仲麻呂)
「わたの原 八十島かけて こぎいでぬと 人には告げよ あまのつりぶね」(小野 篁)
この2つ歌の話で、遣唐使の話がでてくるのですが正直この遣唐使そのものをよく理解してませんでした。
というのも、遣唐使というものがあったという事自体は中学くらいで覚えたはずですが何をしていたのかさっぱりわかっていませんでした。
そして、それが約2世紀半という壮大な時間の中で行われていたことを知りませんでした。
この歌の前者は、ふるさと(母国)に残してきた相手を想う歌です。
後者は、自分の信念のもと島流しに遭い思いの人を残しその人をいたわる歌です。
「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほいける」(紀 貫之)
この歌の話の中で、ちょっとした下品な話が出てきます。
下品といってもあけすけなものじゃないですよw
紀貫之という人は、自分の事を他人に「實之(さねゆき)」と呼ばせていたようです。
なぜ、「貫之」ではなく「實之」と呼ばせていたのか。
ヒントは「宀」です。
うた恋シリーズを読んでいる人なら気づくかも??
さて、この歌ですがすっごい悲しい歌になってます。
最後の最後になってようやく相手の気持ちに気づいたのに・・・。
超訳は省きました。(書きすぎると色々とねw)
気になった人は、一度手にとって見て下さい。
今回紹介の本
タイトル : うた恋い。4
著者 : 杉田 圭
出版 : メディアファクトリー
ISBN978-4-04-066183-4
あぁ・・・放置してるわけじゃないんですけど、もうちょっとしたら「ルー・ガルー2 下」も書きます。
色んな本に心移りしまくって読みきれてませんw