FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>チームFCC合同練習会

2014-06-20 11:43:56 | クライミングレッスン報告
5月18日(日)
メンバー:のんちゃん(小5)、たけくん(小5)、ユキちゃん(小6)、コージン(小6)、りょーた(中1)、タクミ(中3)、コーヘイ(中3)

6月のチームメンバーの合同練習会。
りょーたが学校行事と重なって遅刻するとのこと。

練習会の最初は机上講習から。
今日は大会参加の反省を各自に返却し、その反省も視野に入れて新たに目標を設定してもらう。
目標は遠くを見渡して、10年くらい先の自分から順に今年の目標までを2~3年ごとに設定。
みんな、夢はでっかいな~

高い目標を持つことはとても大事なことだ。
そしてさらに大事なのは、その目標に向けての日常を、地に足をつけて、歯を食いしばって、努力し続けられるかどうか、だ
夢に見合った努力が出来るか否か、全てはそこ
「行動」「実践」に勝るものはない。
頭でいくら思い描いていても、行動しなければ「絵に描いた餅」に終わる。
そこを一番納得して行ってもらいたいのだけどね


実技は子どもたちの大好きなボルダーから。
国体選手のコーヘイと補欠選手のタクミ以外は大会シーズンが小休止。
なので今日は久しぶりにボルダーのゲームにしよう。

みんなに意見を聞くと、チーム戦でのセッションがやりたい様子
のんちゃん&ユキちゃんの女子チーム、たけくん&コージンの小学男子チーム、タクミ&コーヘイの中学男子チームの3つに分かれ、2課題ずつ各チームからセッション課題を出してもらってセッションし、一番得点の高かったチームが勝利とした。
中3チームは他のチームより抜きん出てしまうので、足をなくしたり、ホールドを悪くしてOK
それはそれで作りがいがあるらしく、子どもたちは嬉々として自分たち用と中学男子用とをあーだこーだと相談し合っていた

途中からりょーたも参加し、白熱戦
小学女子チームと中学生チームが同着となった
どうやって決定戦をする?とみんなに聞くと、「じゃぁ、センセイの課題でファイナルが良い」とユキちゃんが叫んだ。
じゃ、そうしよう、ということで急遽課題を考える。
少し易しめにしてオンサイトで勝負してもらおうと設定したら、「悪そう・・・」と、一見悪そうなホールドにみんなビビリ気味。。。
仕方がないのでコーヘイにデモで登ってもらってフラッシュにしたら、オンサイトの緊張から解放された中学生のタクミとりょーたが登ってしまい、中学生チームの勝利となった。
女子チームはユキちゃんが完登。のんちゃんには少し遠くて可哀想だった。ごめんね。予定では、オンサイトということで中学生と条件が平等になると思ったのだけれど・・・やはり予定を変えなければ良かったな

りょーたが中学生チームに参戦してからは、コーヘイの代わりにりょーたが登ることになったので、コーヘイも役割が宙ぶらりんとなってしまい、少し可哀想だった。。。これも反省
私の代わりに、コーヘイに仕切ってもらえば良かった。
こういう場を仕切るのも、大事な勉強なのだから
中級修了に一番近いコーヘイ(ひっかかっているのは目標設定に向けた自律的努力のみ。でも彼にとってこれが最難課題のようだ)。
上級では後輩の指導を通して、クライミング技術と人間性をさらに磨いて行ってもらおうと思っているのだが。。。

最後にルート。
各自、今自分が抱えている課題の練習に余念がなかった


<レッスン日誌>中級レッスン@pump2

2014-06-19 13:01:24 | クライミングレッスン報告
5月14日(水)
メンバー:りょーた(中1)、タクミ(中3)

平日火曜、水曜の中級レッスンと言えば、タクミ&コーヘイの中3コンビ、と決まっているのだが、
今日はコーヘイが修学旅行でお休み
代わりにりょーたがpump2にレッスンを受けにやって来た。

pump2号店は関東では屈指の良い壁を持ったジムで、セッターもプロフェッショナル揃い。
良いルートを提供してくれている。
北海道や九州などの遠くからも練習に来るようなジムだ。
せっかく良い環境があるのだから、それを利用しない手はない
しかも中学生になって「一人利用テスト」なるものに合格すれば、中学生同士でのトレーニングも可能なのだ

りょーたは「フリーダム」というボルダリングジムでずっとレッスンを受けて来た。
月に2回位のペースでpumpにもルートのレッスンに来てはいたが、中級に上がり、ルートの―特にリードの技術をしっかり覚えるためには、一度きちんとビレイの入門をレクチャーしなくてはならない。
クライミングはやはり危険なスポーツ。
安全に行うためにはもっと習熟しなくてはね

と言うワケで、今日はアップでタクミに簡単なルートを数本登ってもらい、りょーたはリードのビレイの練習。
りょーたがいつも来る土曜日の中級レッスンは小学生と一緒のことが多いため、ビレイ入門のりょーたには、なかなかビレイが任せられない。
今日は中学生同士なので登る側のタクミにもその点を充分気をつけてもらい、私がロープの端を握り、立ち位置などをいちいち指示しながらの実践練習だ
ビレイヤーが全く信用ならない状態なので、タクミもちょっとおっかなびっくり
でも、おかげで少しリードのビレイに慣れたかな~
タクミ、ありがとうね

さて、ビレイ練習の後はそれぞれの課題にチャレンジだ
タクミは持久系で苦手なツナミのピンク12cを、今日初めてトップアウト
レッドポイントが見えてきたね

前回の「オール神奈川」で本格的な大会に初出場だったりょーた。
レッスン前に提出してもらった大会の反省を見てみると、自分の足りないところをかなり正確に把握
今日はその反省点に気をつけて、ムーブやレストに気をつけながら10cを数本登った。
「意識」することは意外と重要
今日の練習でだいぶ良くなったよ

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2014-06-04 14:03:43 | クライミングレッスン報告
5月3日(土)
メンバー:トージ(小4)、ミナミちゃん(小3)

ミナミちゃんは箱根からここ川崎までレッスンに来ている。
遠距離なので、レッスンはまとめて。
今日は午前と午後の2コマだ

今までボルダーが活動の主体だったミナミちゃんは、前回の初レッスンではまだ一人でハーネスが穿けなかった。
クライミングは自分で自分の身を守りつつ、自らの限界を引き上げて行くスポーツだ。
ハーネスをきちんと穿く、という行為は安全性に対する認識と不可分であり、それを自分一人でしっかり出来る、ということが自己責任の意識を身につける第一歩である、と考えている
なので、ハーネスが一人できちんと穿ける、というのはルートを始めた子どもたちの必須課題
これが出来なければ登る資格はない。

ミナミちゃんはお家でハーネスを穿く練習をして今回のレッスンに臨み、今日はきちんと穿けていた
えらいぞ

午前中のレッスンではちょっと余力のあるルートを登ったので、この時間は力を全部出し切りましょうということでトップロープで限界グレードにチャレンジ
お父さんとの自主練習で登れたという10dにトライし、見事完登
ルートの技術を磨いていけば、今後の成長が楽しみだね

トージはのんびり屋さん
でも最近は、リードクライミングに早く入りたくてレッスンにもポツポツ通うようになってきた
「登る」という行為に対するポテンシャルの高いトージ。
「その気」になってスイッチが入った時に「グーン」と力を伸ばすだろうな、と思って見ているのだが、まだ当分はのんびりモードかな~?
まぁ、先ずはクライミングの楽しみかたを知ることだね

今日はトップロープの「ビレイ」のやり方のテスト。
実際に人をビレイするのはまだまだ先だが、どのように自分が命を守ってもらっているのか、そのシステムを知っておくことは重要だよね
前回注意された点がきちんと守れて、合格
次からいよいよリードクライミングだね

<レッスン日誌>中級レッスン@pump2

2014-05-23 12:36:49 | クライミングレッスン報告
4月23日(水)
メンバー:ユキちゃん(小6)、タクミ(中3)、コーヘイ(中3)

今週末は東京都の国体代表選手や強化選手を選出する大会である「東京カップ」が開催される。
今日のこの時間のレッスンメンバーは全員出場する予定なのだが、特に東京都民のタクミとコーヘイにとっては国体の代表権や強化選手の選出などが絡んでいるため、大事な大会だ
国体の「山岳・少年」のカテゴリーは中学3年から出場可能となったため、コーヘイもタクミも、年齢的には充分「国体選手」になれるのだ

さて、こうした各都県のローカルコンペは、各地の事情が大きく反映される。
「東京カップ」は東久留米市営の体育館内にあるウォールで競技が行われるのだが、ここの施設にはボルダー壁がない。
通常、ルートの大会時のウォーミングアップにはボルダー壁が利用される。
大きな大会では仮設のアップ用のボルダー壁が建てられたりもするが、ローカルコンペでそこまでは求められないのが現状
・・・とすると、この大会ではクライミングでのウォーミングアップができない、ということになる

ま、それも経験だね

今日は直前のレッスンなので、ガンガン登る・・・というよりもクライミングなしでのアップで、いきなり自分の限界グレードに臨む、ということをやってみた。
一度経験しておけば、当日自分で体の声を聞きながら微調整しやすいだろう。

まず、その場でジャンプしたり走ったりした後(ここでユキちゃんがバテバテ)、ストレッチや体操をして各自のトライルートへ。
大会が2本登るので、今日も最低2本は登ろう。
まぁ、レスト時間は大会より格段に短いけど、それはトレーニングと思ってね

ユキちゃんは奥壁の苦手な白×11dを1本目、ツナミの12b黒×を2本目に決定。
タクミは1本目にツナミの12a白□、2本目にツナミからタワーに渡る12b白×を。
コーヘイはツナミの13b赤/をトレーニングも兼ねて2便。

近頃取り組みに「必死さ」が出て来て、俄然強くなって来たユキちゃんは2本とも危なげなく完登
ツナミの12bは前回オンサイトに失敗し、2回目のトライにあたる今日でのレッドポイントだった

1本目、とても良い状態で登れたタクミ。苦労していたこのルートを見事レッドポイント
降りて来て、「ビックリ手も張らなかったし、チョー楽に登れた」と嬉しそうだった
これが今のタクミにとっての、所謂「ゾーン」に入れた状況だったんだね
良い経験でした
2便目は苦手なルーフのルートで3~4回テンション
苦手は少しずつ克服していこうね。

いつもは「登る努力」が継続できないコーヘイ。
体の反応が良く、ちょっと登り出すとすぐに戻るので、練習不足の「危機感」薄いのが仇となっていた。
が、この前の「ユース選手権」以来、登る努力を続けるようになり、実力も安定し出している
今日はツナミの13b赤/を2回トライし、1便目は前回よりフォールのポイントが上がり、2便目はさらに上まで我慢が出来た
限界であるハードな課題を、短いレスト時間でトライして、しかもフォールポイントが上に伸びているのは、動きに体が慣れたことを差し引いてもパフォーマンスレベルが上がっていることの証拠だね

今日のレッスンでそれぞれが自分の現状を把握できたかな?
これで自信を持って、しかし奢ったり油断したりすることなく、大会の日を迎えられるようにしたいものだね

<アウトドアレッスン日誌>初・中級合同 4月④

2014-05-21 14:37:35 | クライミングレッスン報告
ユキちゃんもめでたく外岩初11aをレッドポイント
おめでとう


実はコーヘイも外岩初13aをレッドポイントしたい
前回のトライでムーブも決まり、あとは岩の状態の良い時に頑張るだけなのだ

目標ルートの「スードラon攀」はここ「桃源郷エリア」からほんのちょっと離れた「希望峰」と言うエリアにある。
「ちょっと岩を見てきまーす」と出かけたコーヘイ、がっかりした顔で帰って来た
「岩の状態がしけってて・・・これだとあの核心のホールドは止められなさそう」とのこと。
そうだね、今日は雨もぱらついて来ていて、確かにこれは不利。
もう少し乾いている時にトライしたほうが良いかもしれない。
残念ながら、今日は諦めることに

かわりに今までやったことのなかった「ダイヤモンドヘッド」11cにトライ


もうちょっとでオンサイトだったけれど、ゴール前のホールドが濡れていて持てなくなってあえなくフォール

天気が今一つだけれど、お昼ごはん
今日初めて会ったミサキとミナミちゃんはすぐに仲よしに
一緒に「三角岩」のうえでお弁当やお菓子を食べていた。

同じ学年の、しかも女の子同士の仲間は貴重だよ仲よしになってね

天気があやしいので、食べ終わったらすぐに登り始める。
コーヘイは「ダイヤモンドヒップ」をもう一便出したけれど、今日は状態が悪すぎてレッドポイントならず。残念
一方「ダイヤモンドヒップ」をレッドポイントしたタクミとユキちゃんは「憧れのハワイ航路」11aにトライしてみることに。
でも、こちらも今日は状態が悪すぎて断念

そうこうしているうちに、雨がだんだん本降りになってきた
みんな心残りだったけれど、3時ごろには撤収して本日のレッスン終了