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心配ないさ~

ふくたまの日常生活のつぶやき

ウィキッド 平成20年6月21日(土)ソワレ

2008年06月25日 21時32分08秒 | 劇団四季
平成20年6月21日(土)
ウィキッド in 東京 電通四季劇場 海 17:30~

※ネタバレしないように書いていきます。

マチネの異国の丘が終了し、休む間もなく新橋駅へ。
風邪が完治しておらず、つばを飲み込む度に激痛が
走るほどノドが痛く、かなりしんどかったです

さて、新橋駅に到着し、いざい電通四季劇場 海へ。
真逆の方向に進もうとしてたのはご愛嬌

地図の通り地下に潜ると、まあ、広い!
人が多いはずなのに、それを全く感じさせない開放感の
ある素敵な地下街でした。
天神地下街とは大違いですな…。
こんな心安らぐグッドスポットがサラリーマンの町、
新橋にあったとは。

さて、途中のコンビニでウィダーインゼリー+風邪薬を
飲み準備万端。

四季劇場 春・秋はかなりフライングぎみで開場しましたが、
海は5時きっかりに開場しました。

【本日のキャスト】
グリンダ…沼尾 みゆき
エルファバ…濱田 めぐみ
ネッサローズ…鳥原 如未
マダム・モリブル…森 以鶴美
フィエロ…李 涛
ボック…伊藤 綾祐
ディラモンド教授…前田 貞一郎
オズの魔法使い…松下 武史

さて、初ウィキッドです。
チケットをゲットするのはとても苦労しました。
(私は何もしていません、Sさんありがとー)

【エルファバ…濱田 めぐみ】
まずはお初にお目にかかります、濱田さん!

今回の旅行はこのお方にお会いするのが、大きな目的でも
ありました。

濱田さんといえば、過去のミュージックフェアで
「クレイジーフォーユー」のポリー役、
「アイーダ」のアイーダ役
を拝見したことがあります。

特に「クレイジーフォーユー」は観てて楽しかったですね。
お盆の上でタップしたり、濱田さんを持ち上げたり。
何気に、菊池親分も出演していたり。

「私のこの恋ーーー♪」
での、濱田さんの笑顔を振り撒きながらの
ステップが超お気に入りです。

また、濱田さんといえば福岡県出身ということで、
私と同郷であります。勝手に親近感を覚えてます。

さて、初めて観る舞台上の濱田さんは…
分かってましたよ、分かってましたけど、あの歌の迫力は
反則でしょう。
「大空高く~♪」を聴き終わった時は、
魂が抜けたような錯覚に陥りました。
また、演技は緻密かつダイナミックで、上手いとかいう
レベルではありません。

彼女の素晴らしさを言い表すことができる言葉を、
私は知りません。

現四季の女優の中で、No.1の女優であることを確認することが
できました。

【グリンダ…沼尾 みゆき】
正直、クリスティーヌ役で好きな苫田さんじゃなくて、
ちょっと残念でした。
でも舞台が始まったら、沼尾さんも素晴らしいという
気持ちに変わるのに、そんなに時間はかかりませんでした。

この人の演技は、素なのかどうか分かりませんが、
前半のおバカキャラはとても面白く魅力があります。
後半は自分がエメラルドシティに光を与えているんだ
という、自覚と、責任感を持つ、しっかりとした
女性に成長した姿を見せてくれます。

このウィキッドという物語は、グリンダ成長ストーリー
なのではと思ってしまいました。

とにかく、沼尾さんグリンダは超キュートで、
スタイルもよく、とても魅力的な俳優さんであることを
知れたことは、大きな大きな収穫でした。

【マダム・モリブル…森 以鶴美】
森さんも生ではお初にお目にかかります。

昨年福岡で放送された、マンマ特番で拝見したことがあります。

もちろん森さんが出演されることは知っていたのですが、
先生が森さんというのに気づいたのは一幕の終了間際でした。

【ボック…伊藤 綾祐】
このボックというキャラクターは殴ってあげたいですね。
詳しいことは書けませんが、なぜそっちへ!という思いです。

【ウィキッドを観たことがない方へ】
このウィキッドという作品は言わずと知れた、もう一つの
オズです。
ということで、まだウィキッドをご覧になってない方は、
先に「オズの魔法使い」を観ておきましょう。
DVDで安く手にはいると思います。
特に二幕の展開は、「オズの魔法使い」を観ておかないと
細かいところで「?」が頻繁に出てきてしまうと思います。

異国の丘 平成20年6月21日(土)マチネ

2008年06月25日 08時39分30秒 | 劇団四季
平成20年6月21日(土)
異国の丘 in 東京 四季劇場 秋 13:00~

さて、遠征二日目は
マチネ 異国の丘
ソワレ ウィキッド
です。

二つとも初見だし、濃いですね~。
ウィキッドまで観終わった後には、きっとグッタリしているのでは
ないでしょうか。

【本日のキャスト】
九重秀隆…荒川 務
宋愛玲…木村 花代
吉田…中嶋 徹
神田…深水 彰彦
西沢…深見 正博
大森…田中 廣臣
杉浦…香川 大輔
平井…維田 修二
宋美齢…中野 今日子
李花蓮…岡本 結花
劉玄…青山 祐士
宋子明…山口 嘉三
蒋賢忠…中村 伝
九重菊麿…武見 龍磨
アグネス・フォーゲル夫人…武 木綿子
クリストファー・ワトソン…志村 要
メイ総領事…高林 幸兵
ナターシャ…西田 有希

【九重秀隆…荒川 務】
お会いしたかったです~、荒川さん。
福岡マンマ千秋楽のサム以来です。

前にも書きましたが、私は四季の俳優さんの中で荒川さんが
一番好きです。

荒川さんの優しくて、ちょっと気の弱いところが、
サムとマッチして、マンマでは絶妙の味を出して
いたんですよね。
歌は芝さんや、高井さんのように、ずば抜けて
上手いとは決して言えないと思います。
それでも、優しさ溢れる演技をされる荒川さんが
大好きなんです。

この人は上辺だけでなく、芯から優しいと思います。
私の拙い人生経験からでも、それだけは間違いないと断言
できます。

さて、荒川さん演じる九重秀隆とはどんな感じなのでしょうか。

まず、やっぱり優しい~。

いい味出してますね。落ち着いたしゃべり方がとてもいいです。

歌も変わらず聴いていて安心できる歌声でした。
すべてにおいて文句なかったです。

もっともっと観てたかった、もっともっと聴いてたかったです。

東京の方が羨ましいです。

【舞台を観て】
中国側は「侵略」、日本側は「大東亜共栄圏」という言葉を使い
それぞれの正義を貫いています。

九重秀隆のように和平を考えていた人間は、当時ではまれだったでしょう。

例え、親書を九重菊麿に渡せたとしても、和平が実現したかというと、
当時の国際情勢からはかなり厳しかったのではないでしょうか。

この物語を時代証言ものとみるのか、恋愛ストーリーものとみるのか
難しいところですね。いや、そのどちらもあてはまるのかな。

劉玄というキャラクター、結構好きです。
祖国中国のために彼の取っている行動は、全て当然だと思います。
それでいて細かなところで、心の底に罪悪感があったり、人間味溢れる
キャラクターが好きです。

対照的に神田というキャラクターは、一般的な日本人のように思えます。
パーティーに中国人がいると怒って帰ったり、日本に早く帰りたいがために
九重秀隆にサインを促したり、当時のごく普通の日本人の感覚を持ち合わせた
人物像に映りました。

「満州への攻撃」、「シベリア抑留」という残酷な歴史の事実があるため、
今でも「ロシア」という言葉を聞くと嫌なイメージがあります。
どんなに国交が正常になっても、この嫌なイメージが消えることは
ないでしょう。
同じように、中国の方が日本に対する負のイメージを持たなくなることは
きっとないでしょう。

最後のどうしようもない状態は、胸が熱くなりました。
きっと九重秀隆のように、自分の信念を貫いて亡くなっていった方は多く
いたのではないでしょうか。

「涙さえ凍りつく」

もう何も言葉がありませんでした。

今の平和な日本で生まれ、生きてきた私にとって、半世紀ちょっと前まで、
この舞台のようなことが日常的に行われていたというのが、不思議で
なりません。

当時の人々が礎となって、今の平和があると考えさせられます。