心配ないさ~

ふくたまの日常生活のつぶやき

もう一つの嬉しいこと

2010年11月20日 23時44分46秒 | お仕事
昨日は心強い仲間を加え、さらにもう一つ嬉しいことがありました。

今は一次開発から二次開発に移る過渡期で、11月はお客さんと
請負契約ではなくSES契約を結んでいます。

請負契約…決められた成果物を納期までに納品し、その報酬を一括で受ける
SES契約…作業時間に応じ報酬を受ける

SES契約は働けば働くだけお客さんからお金をもらえるわけではなく、
定められた上限値があるのが一般的です。
つまり青天井ではないということ。

今うちのチームは上限値をゆうに超える稼働をしており、11月末の見込みでは
全員で200時間以上、上限値をオーバーすることになっています。

じゃあ上限値を超えた200時間はタダ働きなのか?
お客さんからお金をもらえないのか?
もちろんそんなことしていたら会社は潰れます。

そこでお客さんとの交渉が必要になってくるわけです。

以下は一例ですが、
自社:上限は超えているが、指示された作業をしっかりとこなしている。
   その分のお金は支払って下さい
お客さん:上限は始めから提示しているし、稼働時間をコントロールでき
   ないのは御社の責任。何より、そんなお金はない!
自社:いや、それは分かりますが、働いた分は払っていただかないと
   困りますよ!
お客さん:じゃあ、御社の作業内訳を出してよ!全部が全部うちが指示した
   作業じゃないでしょ。御社のバグの改修とかあるでしょ。
   それも上乗せされちゃたまらないよ!


こんなドロ沼のやり取りを繰り広げることは決して珍しいことでは
ありません。

実際、名古屋の時はこれで散々苦労した覚えたあります。

おー、嫌だ嫌だ。

こういうドロ沼のやり取りは、どんな難しい設計、プログラミングを行うより
精神力を消耗します。

さて、係長、所長から指示されたのは
「お客の部長と交渉し、200時間オーバー分をしっかりと取ってくること!」
でした。

本来であればこういうやり取りは上同士でやるか、営業がやるというのが
普通です。

今回私に白羽の矢が立ったのは、お客の部長さんからえらく気に入られている
からということでした。

仕様打ち合わせや進捗会議なんかは目立てるから(笑)、喜んで身を乗り出す
ふくたまですが、こういうお金の交渉は大の苦手なんです…。

でも、いつも夜10、11時まで頑張って仕事をしてくれている仲間のことを
思うと苦手だなんて言ってられません。
みんなの頑張りを成果にしなければなりません。

それに、お金の交渉ができなくては、真のリーダーは務まりません。

私が目指すのはプロジェクトリーダーを飛び越え、プロジェクトマネージャ。


昨日の夕方、作業場所にお客の部長が「お、どうだい調子は?」って感じで
フラフラ~と現れました。

これはチャンス、雑談する感じで、ネゴっちゃえ。

ちなみにネゴるとは、ネゴシエーション:交渉するから来ている言葉で、
我々の間では事前に水面下で話をつけ、自分達が優位に作業を進められる
ようにするということで使われています。
この業界にきて初めて知った言葉です。他の業界では使うのかな?

「あの~、今月うちのチームは稼働が高くて、みんな上限値をゆうに
超してしまいそうなんですが…。」と言うと
お客の部長は「え、そうなの?どれくらい?」と言います。

その場で計算して「だいたい235時間ぐらいですね。」と私が言うと、部長は
「235時間か…。大体百万円ぐらいだね。オッケー、オッケー。
百万円用意すればいいんだね。」と上機嫌で話します。

私は心の中でガッツポーズを取りました。

ヨッシャー、235時間分のお金GET!ってね。

さっそく電話で係長、所長に報告すると、「よくやった!ありがとう!」と
喜んでいただけました。

今よりさらにレベルアップするためには、開発スキルや設計力の向上の他に、
こういうお金の管理ができるようにならなければなりません。

昨日はお金を引き出し、仲間を説得し成功したりと、嬉しいことがありました。

なんか一つ階段を上ることができたような気がします。

それにしても、我ながらいろいろなことやっているなー。

心強い味方

2010年11月19日 22時37分09秒 | お仕事
前回のブログで二次開発の仲間集めをしていると書きましたが、一番残ってほしいメンバーに
残ってもらうことを了承してもらいました

20代女性の後輩です。

彼女から家庭の事情で12月は帰りたいと要望は受けていました。

顧客から評価が高く、上司、所長から
「彼女を説得し必ず二次開発に残すこと!」と業務命令が出ておりましたので、
肩の荷が降りホッと一安心

私も彼女はメンバーの中で最も残ってほしいと思っていました。
Javaの経験が長く、作業が正確でミスが少ない。仕事に対して非常に誠実で真面目。
そして何より男以上に精神力が強く、遅くまで付き合ってくれても嫌な顔一つしない
ところを私は非常に評価していました。

自分の担当外のテストを突然任され、それは真夜中になっても終わるはずがない
ボリュームのテスト量で、明日でもいいと当時のリーダーが指示したにも関わらず、
午前3時まで一人会社に残りテストを消化したことがありました。

また、当時のリーダーが大ポカをして徹夜で作業をしなければならなくなった時も
彼女は残ることを指示されたわけでもないのに、自発的に残り作業を手伝ってくれ
ました。

男性、女性に関わらず、なかなかここまでやれる人を見たことはありません。

二次開発は完全に私がプロジェクトリーダーをやらせてもらえることになっており、
プロジェクトを成功させるために必要不可欠な人材でした。

ふくたま構想の中ではなくてはならない人材でした。

今日夜二人で仕事していて
「11月も終わりに近づいたしそろそろ説得しないとまずな…」と思い意を決して説得に
あたりました。

「君に残ってほしいんだ。プロジェクト成功のためには君が必要なんだ。
 僕を助けると思って力を貸してほしい。
 一次開発のように無茶な稼働は絶対にさせないよう自分がしっかり管理する。
 何か降りかかってきても僕が全てカバーするから、安心してついてきてほしい。」
と本心で思っていることを嘘偽りなく伝えました。

彼女はしばらく黙った後、
「はい、残ります」

なんか告白しているみたいでドキドキしちゃいましたよ

とにかくこれで心強い仲間を得ることができました。

一つの山場を越え…

2010年11月16日 20時50分51秒 | お仕事
ようやく一次開発が終了しました

昨日までは最後の追い込みで本当にしんどかったです。
週三回は会社か、大江戸温泉に寝泊まりする日々が続いたため、さすがに体力的にガタが
きていました。

二次開発は12月頭からスタートします。
それまでの半月は品質強化テストや、ドキュメントの修正等を行う予定で、それほど高稼働には
ならないはずです。

また、今上司から言い渡されているのは、二次開発のメンバー選定を行い、口説き落とすこと。
里見八犬伝のように勇士を探しているのですが、これがなかなか…。

加わってほしいメンバーがいるのですが、家庭の都合で実現は難しいかな~。


さて、いよいよ来週末福岡に帰ることができます。

金曜日代休を取り三連休での帰省です

土曜日は会社の先輩の結婚式。
楽しみ~

結婚式で飲むお酒は本当に美味しいんですよね(そっちかい)
とても気持ちよく酔えるというか。

親友にも三か月ぶりに会えるし楽しみ~

100点は満点ではない

2010年11月09日 14時48分30秒 | お仕事
今日はお休みをいただき、家でのんびりしています。

先々週、先週は忙しくて、週3回は会社や、大江戸温泉で寝泊まりする日々が続いていたので、
さすがに体力的にきついものがありました。
休日はあったのですが、前の日徹夜とかばっかりだったので、本当の意味での休日はキャッツを
観に行った10/24以来です。

ここ数日間少し体調を崩していましたが、昨日は定時で上がったし、今日一日ゆっくり休息を取れば、
明日には元気になっているはず。


二か月半という短いようで長かった一次開発が今週末終わりをむかえます。

本当にいろいろな経験を積ませてもらいました。

前回のブログでかきましたが、僕は少なくとも二年以上はリーダーをさせてもらえないと思って
いました。もしくはもう二度とリーダーをさせてもらえないと。

いつか再チャレンジできたらいいな~ぐらいにしか思ってませんでした。

それがまさか半年もしないうちにやる機会が巡ってくるとは。

名古屋の時も経験させてもらえたし、僕は本当に運がよくて、幸せものだと思います。

また漫画の話ですが、「三国志」で劉備がホウトウを仲間に加えたとき、
「伏龍と鳳雛を得て、思えばこの劉備、果報者すぎる。慎まねばならぬ、慎まねば…」と
自分に言い聞かすワンシーンがありました。

今の幸運な自分の状況も似たようなものだと思います。

周りに感謝して謙虚に。

顔から火が出るくらい恥ずかしい話ですが、私が名古屋でリーダーになった時、リーダーの仕事を
何も分かってなかったし、実力もないくせに自分が大きな力を得たような錯覚におちいっていました。

常に
自分は偉くなった!(←わ~、はずかしー)
自分はメンバーより上だ!!(←この大バカヤロウをどうにかして下さい)
このふくたま様がリーダーをやってあげているんだ、ありがたく思え!!!(←お前はもう死んでいる)
と思っていました。

そんな気持ちで周りに接していたため、反感を買うことが多々ありました。

今思うのはリーダーというのはけっして偉いものではないということ。

作業内容が実務主体から管理主体に変わるだけ。

メンバーとリーダーは作業内容が違うだけであって、それ以外に両者に違いはありません。

偉いかどうかは周りが判断してくれること。

自分も劉備のように、
「思えばこのふくたま、果報者すぎる。慎まねばならぬ、慎まねば…」と
毎日自分に言い聞かせています。

この件については名古屋リーダー経験での最大の反省点だと思っています。


ちょっと話が変わりますが名古屋で失敗して福岡にいた3か月間、係長からの厳しい説教地獄に
耐えかね
「名古屋では死ぬ思いをして頑張ってきた!結果は失敗に終わったけど、
 その中でも功績はある!少しくらい評価してくれてもいいじゃないですか!」
と思いをぶちまけたことがありました。

係長から返ってきた言葉は
「我々は学生ではない。
 学生であれば、80点や90点で評価されるかもしれないが、我々は違う。
 我々SEは常に100点を求められる。
 100点の結果を出して当たり前なんだ。
 評価されるのは100点を超える結果を出してから。」
というものでした。

その時は「何を言っているんだ?この人は。」と思っていましたが、今は違います。

非常に厳しい考えですが、まさにその通りなんだと思っています。

今回は100点の結合テスト仕様書を作り上げ、さらにプラスαを盛り込めたからこそ評価して
いただけたのです。

「100点で当たり前。評価されるのは120点、130点を出してから。」

この言葉が僕の心に深く刻み込まれています。

リーダー

2010年11月05日 23時29分37秒 | お仕事
「ふくたまくんをリーダーにしてほしい
うちはふくたまくんしかリーダーとして見ていない」

今日お客さんから正式にうちの会社に申し入れがありました。

会社はそれを受け入れ僕の上司の係長から、リーダーを来週からやってほしいと
依頼の電話がありました。

実際に今やっている作業は顧客折衝、稼働管理、納期調整、他会社との作業調整
メンバーサポートが主なものであり、プロジェクトリーダーの仕事をすでに
やっていると言えます。

決してうぬぼれるわけではありません。
うぬぼれるわけではないのですが、メンバーも僕のことをリーダーとして
認めてくれています。


同じリーダーでも名古屋の時とはシチュエーションが全然違うんですよね。


名古屋の時は自分から手を上げリーダーになりました。
「福岡に戻りたいけど、リーダーをやらせてくれるなら名古屋に残ってもいい」と。

結果的に会社は赤字を出してしまいました。

プロジェクトが終わって今年5月に福岡に戻ってきてから東京に行く8月までの間、
この件については会社から何度何度も厳しく指導されてきました。

プロジェクト完了報告書という名の反省文も書かされたりしました。

正直「名古屋のプロジェクトは誰がやっても赤字が出ただろうし、自分がやったから
何とかあれだけの赤字で食い止められた。それなのに会社は認めてくれない…」と
大きな不満を募らせていました。

事実7月には本気で辞職を考えました。

でも今になって思うのは、プロジェクトが失敗したらどんな理由があれリーダーが責任を負うのは
当然だし、リーダーというのはそういうポジションなんだということ。
それが嫌なら、またその覚悟がなければリーダーをやってはいけないということ。
自ら手を上げた自分がリーダーの大変さ、責任の重大さを分かっていなかったということ。
そして、名古屋でリーダーをやっていた9ヶ月の期間、自分は最善の行動を取ってきて
いなかったということ。

東京にきてから2ヶ月間経ちました。

始めの一ヶ月間は完全にメンバーとして自分の作業だけをしっかりこなしていきました。
2ヶ月目は現リーダーの作業場所が離れてしまったこともあり、メンバーの作業を管理し、
お客さん、他協力会社さんと連携を取る場に自ら進んでいきました。

私がこのプロジェクトに乗り気で東京に行ったのは、他でもなくJavaの開発経験がつめるから。

リーダーをやるとなれば、開発作業はできません。

できなくはないのですが、リーダーは顧客、自社、メンバーに対して常に適切な対応を求められるため、
極力作業を持つべきではないと思っています。

何よりそれで名古屋の時は何度も痛い目を見てきました。

リーダーをやるとJavaの開発経験をつめなくなる、経験をつみたくて東京にきたのに…。

名古屋で自ら手を上げリーダーをやった時は、顧客、自社、メンバーは私はリーダーとして
適切ではないという思いがありました。
当時たまたまリーダーをやる人間がいなくて、たまたま私が手を上げリーダーというポジションに
就いた。

ただそれだけです。

今回はその真逆です。

たしか「夜王」という漫画だったかな…。
主人公が周りからリーダーになってほしいと懇願され、主人公は「自分なんかじゃ…」という態度を
見せます。
そこでオーナーから「リーダーってのは自ら手を上げなるもんじゃない。周りからリーダーとしての
素質を認められ、周りから押し上げられなるもんだ。」といったことを言われます。
そしてリーダーをやるという決意を固めます。


今日係長からの電話で私は「リーダーをやります」と答えました。
ふと「夜王」のそのシーンが頭に浮かびました。


名古屋で失敗した後、私は所長・係長へ「今後の自分の方針」という資料を提出しました。

「2年ぐらいはメンバーとして経験をつみ、またいつかリーダーをやりたい」と書きました。

所長・係長は私なんかにリーダーを任せたのが失敗だったと思っており、そういう
「メンバーで数年経験を積み直し、いつか機会があればリーダーをやりたい」といった
文章を書くのは当然だという感じでした。

でも今日その所長達からリーダーをやってほしいと依頼があったのです。
この数か月で所長達の認識を180度変えたことになります。

Javaのプログラミングに携われなくなる、そういったジレンマはあります。

ありますが、周りが期待してくれているならやってみようと思いました。

そして今は「あの失敗を二度としない。汚名返上だ!」と心に火が付き出したところでもあります。

闘志が湧き出てくるのが自分で分かります。

一度燃え出したこの火は消せそうにありません。