映画感想(ネタバレもあったり)

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映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』 実話の映画化

2021-08-11 | 映画感想
シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)
Le grand bain/Sink or Swim 上映日:2019年07月12日製作国:フランス上映時間:122分
監督 ジル・ルルーシュ
脚本 アメッド・アミディ ジュリアン・ランブロスキーニ
出演者 マチュー・アマルリック ギヨーム・カネ ブノワ・ポールヴールド
同監督の『セラヴィ!』がそんなに好きじゃないし
フランスのコメディ映画が合わないことが多くて心配でしたが、
なかなか良かったです。

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『ウォーターボーイズ』やよみうりランドのイメージで、
男子のシンクロ(現アーティスティックスイミング)はプールが浅くてそこに足をつけて立って踊るものかと思ってました。
深いプールで浮いてますね。
足動かして浮きながらリフトやったりしてますね。
男子でもそうなんですね。
男性は女性より脂肪の割合が少ないから浮くのが難しいらしく、
筋力でカバーしてるんですかね。

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いい大人の男がシンクロ!?
女々しい!
恥ずかしい!
てのが、あんまりない。
とくにこのおじさんたちには元々恥ずかしい気持ちがない。
後半で「女々しい!恥ずかしい!」ってセリフを言われるくらい。
ジェンダー意識を超える!ってのはそんなにテーマではない。
それよりは鬱屈した自分の今の生き方を変えるぞ!
なにか新しいことに真剣に取り組むぞ!
そのことで自分も周りも良い影響が出るんじゃないかな!
って感じ。

中年になると人生停滞しがちですかね。
ヒソヒソ陰口言われるのも気にせずに、やりたいことやりたいものです。

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心身症っぽい人が本番前のストレスから逃げようとするときに何回もビンタして矯正するとか、
外国語しか話せない黒人の方には全然エピソードがないとか、
セクハラや不謹慎ギャグが多くてちょっと気になりました。
そのあたりの描き方を工夫していればかなりの名作コメディになったと思います。

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8人のおじさんと2人のコーチがみんな問題を抱えてるし
その問題のせいで性格もひん曲がってしまった感じ。。
問題を抱えてる人というより単純に嫌なヤツというふうに見えちゃう。。
でもこの映画はあんまシンクロ自体には重きを置いてなくて、
キャラのバックグラウンドとストーリーを描くことに重点を置いているので、
それぞれに同情もするし共感もできるようになってる。
とは言え、すんなり笑いない系のギャグが挟まれるので、湿っぽくならない。


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