映画感想(ネタバレもあったり)

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映画『ルッツ 海に生きる』 「しょうがない」に飲み込まれていく 

2024-06-15 | 映画感想

ルッツ 海に生きる/ルッツ(2021年製作の映画)Luzzu
上映日:2022年06月24日
製作国:マルタ共和国
上映時間:95分
監督 アレックス・カミレーリ
脚本 アレックス・カミレーリ
出演者 ジェスマーク・シクルーナ ミケーラ・ファルジア  デイヴィッド・シクルーナ




赤ちゃんへの注射代一回300ユーロ(約5万円)。
禁漁中に獲れてしまったメカジキを売れば500ユーロ(8万5千円)。
「いつから禁漁に?1000年前からやってる」

**

まず映像素晴らしい。
海、船、街並み。
愛情が感じられる撮影。
だからこそこの展開が辛いのだが。。

社会派な内容ではあるんだけど
ミニマムな家族ドラマが濃厚だし
後半からはちょっとケイパー映画的なスリリングさも加わってくるので、そりゃ面白いんですよ。

**

冒頭で、昔ながらの漁の様子を丁寧に愛おしく撮影してくれたからこその切なさ。。

こんな桃源郷のような世界、まだ地球上にあったのか!と。
でも、、、なかったんよね。。

「しょうがないよ…」で済ましてはいけない社会問題、、なんですよね。。


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