
空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画) RODAN
監督 本多猪四郎
脚本 村田武雄 木村武
出演者 佐原健二 平田昭彦 田島義文 松尾文人
監督 本多猪四郎
脚本 村田武雄 木村武
出演者 佐原健二 平田昭彦 田島義文 松尾文人
紐が愛おしいし、全然超高速で飛べそうにないメタボ体型のラドン。

しかも産まれたくて産まれたわけでもなく古代から急に孵化させられて、たぶんその日のうちに殲滅させられるという哀しきラドン。
しかも2匹いるからなんかこっちの愛情もブレるし。。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)でかっこよかったラドンをついに観ました。
面白かったです。
『ゴジラ』(1954)のゴジラが原爆の象徴だったように
『空の大怪獣 ラドン』(1956)も核実験の影響で誕生した怪獣。
『ゴジラ』(1954)のゴジラが原爆の象徴だったように
『空の大怪獣 ラドン』(1956)も核実験の影響で誕生した怪獣。
阿蘇山の地下で眠っていたプテラノドンの卵が核実験と温暖化の影響を受けて、孵化。
巣の近くに生息していた、トンボの幼虫の怪獣メガヌロンをパクパク食べて成長。
悪気はないんだけど、超音速で飛べちゃうことでソニックブームを巻き起こして街を破壊してしまう。

人間多っ!!
人間が多い!エキストラ多い!
のべ500人くらいいるんじゃないかってくらいにエキストラが多い。
のべ500人くらいいるんじゃないかってくらいにエキストラが多い。
ちょっと移動するのにも最低8人くらいはいる。
車に乗れるだけ乗って移動する。
車に乗れるだけ乗って移動する。
たぶん、ハリボテ・ミニチュア怪獣映画に真実味を与えるための人海戦術でしょうね。
リアリティとサスペンス性を高めるためもの。
リアリティとサスペンス性を高めるためもの。
成功しているかと。
いい大人たちが本気で演技してくれているので映画がグレードアップしてますよ。
いい大人たちが本気で演技してくれているので映画がグレードアップしてますよ。
連続殺人事件からスタート
まず炭鉱での連続殺人事件からスタートします。
日本刀で切ったかのようにスパッと切られた死体が次々と発見され、「犯人はアイツなんじゃねえか」みたいな疑心暗鬼パートが続きます。
犯人は人間ではなく↓メガルロンというすごくいや〜な怪獣の仕業。

メガヌロン(トンボの幼虫ヤゴの怪獣)キモい
日本初のカラー怪獣映画
前半は炭鉱の中での暗い殺人事件(しかも怪獣もキモい…)をやってからの、
後半ついにラドンが登場して青空や緑の山、流れる溶岩、爆発などカラフルな色彩での怪獣アクションが楽しい。
といううまい作り。
後半ついにラドンが登場して青空や緑の山、流れる溶岩、爆発などカラフルな色彩での怪獣アクションが楽しい。
といううまい作り。
哀しきラスト
めちゃくちゃミサイル撃ち込まれて、最後は溶岩の中に落ちて焼死してしまう。。
めちゃくちゃ悲しい。。
めちゃくちゃ悲しい。。
空の大怪獣 ラドン - Wikipediaja.wikipedia.org
本番中のラドンを吊っていたピアノ線が焼き切れてしまったため、操演不能になった[出典 16]。円谷は操演スタッフのアドリブだと思ったため、撮影の有川貞昌らに「まだ、まだ、まだ」と叫んで撮影を続けさせ[64]、終了後に操演スタッフから事情を聞いたが、撮り直さないことに決定した。円谷は、「ああいう絵は撮ろうとして撮れるものじゃない」と述べたという[66]。撮影現場を見学していた村田は、2匹が焼け落ちるシーンを見て感動したといい、脚本でラドンを2匹にして良かったと述べている[14]。
「ピアノ線が熱で切れて溶岩の中に落ちちゃった。当初はラドンが飛んでるシーンで終わる予定だったんだけど。」っていうのはどうやらほんとらしいですね。
偶発的なラストだった、と。
これが良かったと思います。
これが良かったと思います。
最初からラドン2匹殺して終わるというシナリオはそもそも書けないだろうし、もっとわざとらしいシーンになっちゃってた気もする。
このラストのおかげでこの映画は名作になったし、ラドンのことをみんな好きになった。
