絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

開放弦の音

2006年06月23日 21時55分28秒 | 一絃琴
うちの先生は開放弦の音を「D♯」であわせています。
先生によっては「D」で合わせておられるかもしれません。
結構高めですね、これですと「十一や十二」の音を歌うのが
苦しくなるかもしれません。

高い音で始まる「浮世草」など
わたしにとっては、結構歌いだしが難しいです。
この曲は、一絃琴では珍しい、俗世間を歌った?ものです。
でもとてもいい曲です。

古典で言うところの「浮世」とは「男女の仲」ですから
そのような曲ととらえるのが妥当でしょうが
最後で
「さりとは さりとは また浮世なり」と
しみじみ歌うところは、男女のことも含め
「生きる」ということのままならない感じを出しているような
そんな気がして、心惹かれる曲のひとつになっています。