Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

山陰史跡巡り Ⅲ

2011-11-09 22:44:16 | とらべる!


2日目のコースは出雲-松江


出雲市駅から黄色い一畑電車に乗って大社前駅へ・・・!!






出雲大社前に到着。
丸みを帯びた車両が可愛い^^

この出雲大社前の駅と
今は廃線になってしまったJR大社前駅の
建築は必見です。
くわしくはコチラ


駅前の道を上って行くと出雲大社があります。




坂道の上った先に大きな石の鳥居が現れる。
ついに出雲大社の入口だ。


そこからの参道はなんと下り!!

下り参道は全国的にも珍しいとのこと。

確かに歩いていると不思議な感じです^^

 


どっしりとした佇まいの御仮殿。

平成の大遷宮を行っているのであくまでも仮。
背後の本殿は建物に覆われ改修中。

警備員がやたらにいます。
神聖というよりも物々しい雰囲気。

 




ムスビの御神像というものが境内にあり、
結構な人気。

大国主大神だそうです。

いかにもパワーをいただけそうな像^^!







それと対を成すのが
御慈愛の御神像。

有名な“因幡の白うさぎ”のシーンです。

 

 


 出雲大社の左側には新しそうな
古代出雲歴史博物館がある。

建物までのアプローチも並木になっていて期待大。


出雲大社やこの地方の歴史が展示され、
企画展ではが行われていました。

くわしくはコチラ

 

 



出雲大社前から一畑電車に乗って、
川跡で乗り換え。

松江しんじ湖温泉駅行きに乗り換えて少しすると宍道湖が登場。

湖とは思えない雄大な景色・・!!

夕日が見てみたいですね。

一回、どこかの駅でスイッチバックして方向が変わりますが
長い間湖畔を走るのでまさに特等席。

 
ゆっくりと松江しんじ湖温泉駅に到着。
小さいながら綺麗な駅。

駅からすぐ近くに宍道湖温泉があります。

 





松江市街を流れる堀川には観光遊覧船が運航している。
遊覧船に乗って松江を一周できるという。

さすがは水の都・松江。

川沿いの柳が涼しげ^^

誰かと一緒に来たら是非乗りたいものですね。



 
カラコロ広場あたりから循環バスに乗って第一次松江巡り。

松江歴史館を見学し、松江城の堀川の前に建つ小泉八雲記念館へ。

 

 
記念館から出るとものすごい豪雨・・・!
傘持ってない・・!
帰る・・!!!!


ということで少し早いがホテルへチェックイン。
本日は松江シティホテル。

館内・部屋は狭いが窓からの景色はけっこういい!

 

 
雨が上がったのでホテルのレンタサイクルで
第二次松江巡り。

自転車で巡ってみると松江市街は道がやたらカクカク。
これは江戸時代の道路整備の名残らしい。


小泉八雲ゆかりの史跡をひととおり巡って宍道湖畔へ。
曇ってしまったので夕景は望めそうにもない。

それは残念だったが、ホテルの窓から宍道湖大橋その他の夜景が堪能できたのでそれでよいです^^

 

明日からはまた列車旅。
帰り際に寄った倉敷・関西編につづく!!

 

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古代出雲歴史博物館

2011-11-08 17:30:57 | 中国地方


出雲大社のお隣に古代出雲歴史博物館があります。
広大な敷地の中に建つこの博物館は比較的新しく、
近未来的な外観も素敵です。


名前の通り出雲の歴史、有名な古代の出土品や神話の世界を紹介しています。
また特別展示室もあり、この頃は「観音巡礼」中国路の古寺と仏像展を行っていました。

 


 




出雲大社から歩くこと1分、博物館が見えてくる。

綺麗な並木のアプローチを行けば
まもなく入口。

入ると受付の人がとても優しい!
安心感を覚えます。

この時の常設展と特別展のセット券が400円。
小中高生が同じ値段なのがうれしい。

 




展示室の入口はひとつ。

入るとまず目を引くのが中心に置かれた大きなもの。

今世紀になってから出雲大社境内で発見された“宇豆柱”というもののひとつらしい。
杉の木が三本一組になっており、その昔本殿を支えていた柱だという。

この宇豆柱のホールのまわりに
特別展示室
神話回廊
総合展示室
テーマ別展示室
と、4つの展示室の入口がある。



神話回廊には凝ったつくりの展示室に
古事記や日本書紀にまつわる神話の紹介や
神楽に関する展示もある。

その奥には映画館っぽい神話シアターがあるので
行ってみたら自分一人しかいなかった。


 
総合展示室は一般的な博物館と同じく
島根の歴史を模型や展示品を通して紹介している。

埴輪や四隅突出型墳丘墓から石見銀山・小泉八雲まで
島根県の特色が一度に見ることができる。

展示室もとても綺麗。

一番の見どころだと思われるテーマ別展示室は、
出雲大社
出雲国風土記
青銅器
の3つのテーマ展示から成る。





中でも圧巻なのは出雲大社本殿の模型だ。

平安時代あったとも言われている高さ6丈もの本殿を1/10スケールで再現している。

 本当に存在したのであろうか・・・・

登るのにも大変そうだが、それ以外にも謎は多く残る。

 


様々な学者がそれぞれ推測しながら作り出した本殿模型。

学者たちが大真面目でこのようなものを作っているのだから
自分も創造せずにはいられない。

本当に歴史はおもしろい。

 





他の学説に基づく復元案。

春日大社のようにカラフルだ。

 





映像や模型で風土記の世界を垣間見た後は、
青銅器の展示。

銅鐸がお出迎えだ。

 

 
加茂岩倉遺跡銅鐸と荒神谷遺跡青銅器群。

山陰の遺跡たちのツートップが集う。
これらは国宝に指定されている。

 

 
日本史の資料集で見た“三角縁神獣鏡”

卑弥呼とか魏とかいう言葉が出てくると出土・展示されている事が奇跡に感じる。

古代の歴史を少し学んでいたので
意外と面白い^^

 近代化や都市化に左右されない土地が
このような歴史的遺産を守ってきたのだろうか。

 




館内2階に空中歩廊とその上にある展望テラスも必見。

館内から突出したこの部分は壁がガラス張りなのでとても明く開放的。


この博物館は神話のまちのオアシスです^^

 


旧大社駅&大社前駅

2011-11-04 17:18:26 | 駅と鉄路

 

出雲大社の程近くに
2つの名建築物があります。

二つとも趣向が違って、面白いです。
ちなみに昔ながらの赤ポストはどちらの場所にも置かれていました^^


 




平成2年までJR大社線が走っており、
終着駅の大社前駅が今でも保存されている。

和風で存在感がある。
老舗旅館か何かのようです。

どこにこんな駅がありましょうか・・!
神道が重宝されていた時代背景が見え隠れしているようです。

この駅舎に改築されたのは大正初期。

JRの出雲市駅から出雲大社参拝客が多く利用していました。

現在では国の重要文化財。

 




内部もしっかりと残っている。

待合室や観光案内所のあとも見ることができます。

 シャンデリアっぽいライトが珍しい^^

 




ソファー風のベンチがノスタルジックな雰囲気と合っています。






ホームに出ると、長いホーム。
線路に生える雑草が何だか切ない・・・

ホームは線路を挟んで向こう側にもあり、往時の賑わいを想像する。





線路の先には
出雲大社の鳥居も見える。

 意外と出雲大社までは遠い・・・・

 

 




所変わって一畑電車、出雲大社前駅。
コチラはいまでも現役。

1930年、昭和初期の作品で、国の文化財指定を受けていて、
洋風の建築で小ぶりながら丸みをおびた屋根、ステンドグラスなど見どころが多い。

まるで教会のようです。




内部は狭いのに天井が高いのですっきりとしている。
列車が来るまで座って待てるようにベンチがたくさん設置されているのも特徴です。

 観光案内所も併設されており、コインロッカーもあるので出雲大社参拝に大いに活用できますね。






ホームには古めの車両も保存されており、
現役車両とのツーショットも!

出雲大社までの足として長年使われてきた鉄道。

いつの時代にも駅というものは出発点であり終着点でもある。
人々を送り、迎える駅の存在は重要なのですね。

 


山陰史跡巡り Ⅱ

2011-11-03 20:54:02 | とらべる!

 

JRの大田市駅は世界遺産に登録されている石見銀山の最寄駅です。
駅の中に観光案内所もあり、親切に説明していただけます。

地図をもらい、駅前から小さなバスに乗ると街の中を抜けて、一路銀山の町へ!

 



石見銀山、そこは訪れにくい日本海側の山に囲まれた土地にあるせいか
銀山の遺跡などが良い状態で残っている。

それが世界遺産になった要因の一つかもしれない。




大森バス停で降りると近くに五百羅漢がある。

 



銀山での死者を供養するために
つくられたという五百羅漢。

山の斜面に掘られた岩窟の中に
びっしりと羅漢が安置されている。

様々な表情の羅漢の姿は圧巻。

管理しているのは向かいにある羅漢寺。
そこで拝観料は支払うと可愛らしい反り橋を渡って会いに行くことができる。

詳しくはコチラ

 


次に唯一見学できる間歩(坑道)、龍源寺間歩に向かう。

昔はバスが走っていたそうだが今は廃止になり、大森から
2.3kmもの道のりを歩いて行かなければならない。

 




銀山公園のあたりから川沿いの遊歩道が整備されているので、
飽きずに向かうことができる。


クマ注意の看板もあり、人通りもまばらなので
怖いが自然を存分に体感^^

 


 しかし、間歩まではずっと上り坂。
速足だと意外と疲れる・・・

何処かで雷鳴が聞こえて、
しとしとと雨が降り出した!

やっとのことで龍源寺間歩にたどり着き、
400円を支払いひんやりとした穴に入る。
 

 




誰もがどこかで見たことある龍源寺間歩の風景。

600mもあるらしいが、見学できるのは300m弱。
ノミの跡などが当時の厳しさを物語る。


詳しくはコチラ



通り抜け坑道なので入口より標高の高い別の場所へはじき出される。

ココから先は見どころがないので、雨が止むのを待ってから
もと来た道へ戻る。


小川が流れているが、水が透明で冷たく驚いた。







帰り道にも別の間歩を発見・・・!!

この地域には間歩が500以上確認されているらしい。

穴の中に思いをはせる・・



 

 


大森と呼ばれる地域には
当時からの街並みが残っている。

しかしまたまた
雨が降ってきたので雨宿りするところもなく
バス停へ。

来たバスに乗って大田市へ帰る。


勿論、通り雨なので駅に戻ったら晴天。

何とも言えない気持ちを抱えながら、出雲市行きの列車に乗る。



世界遺産・石見銀山とは江戸時代に栄えた銀山とそれに伴い栄えた町
を見学することができます。

しかし少し難しく、とっつきにくい感じがあるので
前知識として勉強してから訪れた方が良いかもしれないです。

 

つづく!!

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龍源寺間歩

2011-11-02 19:06:12 | 中国地方

 


石見銀山は世界遺産にも登録された日本有数の銀山でした。
そのことを今に伝えている史跡のひとつが龍源寺間歩です。

間歩とは坑道のことで実際に歩いて見学できるのです。

歴史的な地下空間だと思い見学してきました^^


 

 





大森バス停から歩いていくと40分近くかかる。
ずっと上り坂ですが川沿いの遊歩道を使えば緑を楽しみながら飽きることなく行くことができます。

ちなみにレンタサイクルもあるそうですが、
上り坂なのでいかがなものかと・・・・

 




人家も無くなり、一層森が迫ってくると到着。


間歩は斜面に口を開けている。
異世界に繋がっていそうな入り口・・・

外に向かって冷気がたちこめているではないか!!

・・・


となりの小屋で入館料400円を支払う。


銀山として栄えたこの地には多くの間歩が残っており、龍源寺間歩はその中で2番目に長い。
ちなみに1番は大久保間歩で、ツアーに参加すれば見学できるという。
毎日行ってはいないので残念ながら今回はいけませんでした・・・

話を戻して龍源寺間は約600mあり、273mが一般公開されています。
うち、初めの158mが龍源寺間歩で、
残りmは観光用に造られた新抗。

入り口と出口が違う一方通行です。


雨が強くなってきたのでとにかく間歩の中へ・・・

 




中へ入るとびっくりするほどひんやり。

そこにはどこかしらで見たあの風景が。
思っていた通り、狭いです。

 不均一な壁面(ゴリゴリ)が続く様子にゾクリ・・・!





進行方向にライトが向いているので振り返ると眩しい・・・!

光に照らされてゴツゴツとした壁面が見えるとき、
掘削の過酷さを感じます。

 道はまっすぐではなく多少うねうねしている。






所々で枝分かれした小さな穴が。
奥に行くほど狭くなっているようだ。


 
入り口が見えなくなるほど奥へ行くと補強柱も登場。

先が見えないのはまるで探検気分。
しかし、探検気分は鍾乳洞などで味わうとして、ここでは銀山での人間の技を見て触って感じたい。

間歩は立派な人工洞窟です。

 

狭くて暗い通路がまだ続く。
どこまでも続いていたら楽しいと思いながら進む。

明りがなかったらさぞかし怖いだろうなぁ。
 





少し明るくなってくると、間もなく間歩は終了。
出口まではまだほど遠いですが。

 

 

無機質な上り坂の新抗。
上りだからか、真っ直ぐだからか、かなり長く見えます。
丁寧に手すり付き。

後半が無機質になるのは岡山の井倉洞に似ている!


地下空間好きには2タイプの道が楽しめるので良いかもしれない^^






疲れた人のためか、折りたたみ椅子がいくつか設置されている。

ちょっとしたこころ配りですね。

 




坂を上り終えると出口まで
銀山関係の絵巻の解説が。

 




出口は別の所はじき出される。
まだ結構な雨が降っていたので少々雨宿り。

出口付近は中の冷たい空気と外の暖かい空気とが混ざり合って不思議な感じ。

もと来た道に戻るにはずいぶん坂を下ります。

 

 

 周辺の岩肌にはいくつもの間歩が口を開けています。
中からは涼しい空気が・・

 

 

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