平成24年5月25日 金曜日
「今、再びの想い…」
昨年の今日は、長女が逝って二日目…
通夜と葬儀のことに追われながら、
最後の長女の暮らしのことを何も知らずにいた自分…
その後、明らかになっていく長女の暮らしに愕然とし、親としての悔やみが溢れ、
もっと長女のことを知る務めを果たしていれば、逝かすことはなかった…
その悔やみは、どうしようもなく、それを抱えて生きていくしかないのです。
娘を導くことのできなかった、親としての自分を見つめていきます。
自分を責めても仕方がないことは、わかっています。
しかし、そう思わずにいられないのが親なのだと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「導くのは誰?」
砂漠を旅する人、海原を旅する人達は…
先に行く人の跡を追うことはできません。
砂漠では先人の足跡は、砂漠を舞う風で消されるからです。
海原では先に行く人の航跡をたどることはできません。
先人が素晴らしい人生を歩んだからといって、その跡を行くことはできないのです。
今から歩む道は、自分で軌跡を造るしかないのです。
『僕の後に道は出来る
。僕の前に道はない。』のです。
どこに進めばいいのでしょうか?
自分が今どこにいるのかわからない…
だから、歩み出す一歩をどちらに踏み出していいかわからない。
これほどの虚無感はないでしょう。
またそこが砂漠のオアシスだと思ったり、海原の陸の楽園だと思ったら、
その人は、そこに留まっていたいと思ってしまうかもしれない。
娘がそうであったように、その時の暮らしに、今まで生きてきて、一番の幸せを感じていたのでしょう。
それは夢想の世界だと知ったとしても、歩み出すところがわからなければ、
そこに留まってしまうのでしょう。
歩み出さなくてはいけないと思っても、
自分が今、どこにいるのかわからないから
向かうべきところが、心のどこかでわかっていても、それがどの方向かわからない。
そんな彼女を導くのは、天上に輝く星、北極星です。
北極星を見つければ、自分が今どこにいて、進みたい方向がわかるのです。
しかし、その星を見つけようとしなければ、その星は見つかりません。
その星を見つけることを教えるのは誰なのでしょうか?
道を導くその星は誰なのでしょうか?
私は、それを教える者にもなれず…
道を導く星にもなれませんでした。
何も知らずに、彼女を見ていただけでした。
それが彼女が歩んでいる道だと思い込んだから、彼女は逝ってしまったのです。
それで始めて我が身の誤りに気付いた私は…
心に広がる虚無感に、茫然とし、長女を思い涙するしかないのです。
彼女に星を教え、星となって導いてやることができなかったこと…
いっぱいの悔やみが心を満たしています。
ふと、まどろんだ時に思い出す光景に…
彼女が、風邪で寝込んでいた私を優しい笑顔で見ていてくれる姿があります。
そんな想いを抱えて生きていきます。
忘れることなどできないし、乗り越えることなどできないでしょう。
彼女を心にいつも置いていたいから、そうして生きていきます。
今までの自分に戻ることは難しいかもしれませんが、
私と想いを同じくする、妻とこれからの道を歩んで行きます。
我が子達を支えとし、そして私達を支えてくださる方々に感謝をしながら生きて行きます。
「今、再びの想い…」
昨年の今日は、長女が逝って二日目…
通夜と葬儀のことに追われながら、
最後の長女の暮らしのことを何も知らずにいた自分…
その後、明らかになっていく長女の暮らしに愕然とし、親としての悔やみが溢れ、
もっと長女のことを知る務めを果たしていれば、逝かすことはなかった…
その悔やみは、どうしようもなく、それを抱えて生きていくしかないのです。
娘を導くことのできなかった、親としての自分を見つめていきます。
自分を責めても仕方がないことは、わかっています。
しかし、そう思わずにいられないのが親なのだと思います。
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「導くのは誰?」
砂漠を旅する人、海原を旅する人達は…
先に行く人の跡を追うことはできません。
砂漠では先人の足跡は、砂漠を舞う風で消されるからです。
海原では先に行く人の航跡をたどることはできません。
先人が素晴らしい人生を歩んだからといって、その跡を行くことはできないのです。
今から歩む道は、自分で軌跡を造るしかないのです。
『僕の後に道は出来る
。僕の前に道はない。』のです。
どこに進めばいいのでしょうか?
自分が今どこにいるのかわからない…
だから、歩み出す一歩をどちらに踏み出していいかわからない。
これほどの虚無感はないでしょう。
またそこが砂漠のオアシスだと思ったり、海原の陸の楽園だと思ったら、
その人は、そこに留まっていたいと思ってしまうかもしれない。
娘がそうであったように、その時の暮らしに、今まで生きてきて、一番の幸せを感じていたのでしょう。
それは夢想の世界だと知ったとしても、歩み出すところがわからなければ、
そこに留まってしまうのでしょう。
歩み出さなくてはいけないと思っても、
自分が今、どこにいるのかわからないから
向かうべきところが、心のどこかでわかっていても、それがどの方向かわからない。
そんな彼女を導くのは、天上に輝く星、北極星です。
北極星を見つければ、自分が今どこにいて、進みたい方向がわかるのです。
しかし、その星を見つけようとしなければ、その星は見つかりません。
その星を見つけることを教えるのは誰なのでしょうか?
道を導くその星は誰なのでしょうか?
私は、それを教える者にもなれず…
道を導く星にもなれませんでした。
何も知らずに、彼女を見ていただけでした。
それが彼女が歩んでいる道だと思い込んだから、彼女は逝ってしまったのです。
それで始めて我が身の誤りに気付いた私は…
心に広がる虚無感に、茫然とし、長女を思い涙するしかないのです。
彼女に星を教え、星となって導いてやることができなかったこと…
いっぱいの悔やみが心を満たしています。
ふと、まどろんだ時に思い出す光景に…
彼女が、風邪で寝込んでいた私を優しい笑顔で見ていてくれる姿があります。
そんな想いを抱えて生きていきます。
忘れることなどできないし、乗り越えることなどできないでしょう。
彼女を心にいつも置いていたいから、そうして生きていきます。
今までの自分に戻ることは難しいかもしれませんが、
私と想いを同じくする、妻とこれからの道を歩んで行きます。
我が子達を支えとし、そして私達を支えてくださる方々に感謝をしながら生きて行きます。