バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

家族の生き方…2012

2012-05-23 05:30:44 | やっぱりミニバス!
平成24年5月23日 水曜日

「家族の生き方…2012」


今日で一年の時間が過ぎます。

去年の今日の、その時間の直前まで、生きていた長女…


昨年の今日の夜に命を絶たれました。

その時をまた迎えなければならない…


今、生きている家族は、それぞれの長女への想いを胸に、それぞれに長女を偲んでいると思います。


 
「家族の生き方…」


生き方って何?
 考えています。


前を向いて、夢に向かって、明るい方に…


日常が淡々と過ぎ、自分も、自分のまわりも満たされていれば、


そんなに前向きに、『生きよう!』と意識することなく、その生き方で前に進んでいるのでしょう。


ミニバスの子供達が無心に無欲に、それでも一生懸命に汗だくになりながら…

バスケをしているように、その時を全力で走り続けている…そんな生き方です。


これほど幸せな生き方はないでしょう。


そんな子供達から元気をもらって大人達も、『よし! 頑張ろう!』と思うのでしょう。

もし何か不安があるとしても、不安を感じながら、何かに向かって生きているのです。


そんな当たり前な生き方に疑問を感じることなどなかった…


後ろに悔やみを残して生きて行くことなど考えもしなかった。


しかし、実際はそんな 生き方をしている人達が大勢います。


震災で、そのようになってしまった人達…


震災ではなくとも、愛する人を失った人達


そんな人達は、後ろに悔やみを残して生きています。


そんな人達から励ましの言葉をかけていただいて…


後ろに悔やみを残しながらも生きているのです。


なんであれ、生きているということは前に進んでいるのです。


何年も年月が経っても、自分のローソクの灯火が燃え尽きるまで、悔やみと悲しみを抱えながら、前に生きて行くしかないのです。


家族がそれぞれに、そうして生きて行くのでしょう。


それもひとつの生き方なのだと知りました。


でも、もうひとつ…家族のそれぞれが、それぞれの生き方をして行くのでしょうが、


私達家族は、いつも笑いがたえない家族です。


私達五人家族は、本当に心から笑い合えた家族です。


ここで忘れてならないのは…これからも、そういう家族であり続けて行くことが、

長女の想いを継いでいくことなのだと知りました。


長女の想いを、家族の それぞれが心にしながら、それぞれが、いろいろな想いを抱えながらも…

我が家、私達五人家族 らしく明るく生きて行くこと


それが私達家族の生き方です。



追伸…、

今までは、自分の想いばかりが心にあって、

家族のそれぞれの想いも自分と同じ、痛み悲しみにあると思っていました…が、

それぞれの想いを抱えながら、私達家族はどんな家族だったのか?

これからもどんな家族であることを長女は望んでいるのか? と思ったときに、

心から笑い合える家族であることを思い出しました。

それぞれの悼みと悲しみの想いは消せません…が、

家族はこれからも笑い合える家族でいたいと気付きました。

それが長女の望みであることは間違いないことだと思います。

バーンアウト~燃え尽き症候群…2 012

2012-05-23 00:20:43 | やっぱりミニバス!
平成24年5月23日 水曜日
 
「バーンアウト~燃え尽き症候群…2012」


『バーンアウト』…別名、燃え尽き症候群。



これは精神的にも、肉体的にも疲労が重なり、耐え切れない状態に陥り、

その競技からリタイアしてしまうことを言います。

バーンアウトによる選手に対する「戦力外通告」は、

選手自身を燃え尽き症候群の状態に陥らせた…指導側の責任も大きいのです。

バーンアウトの状態とは、選手が…

『バスケを続けるのはなぜ?

その目的はなに?

なんのためにバスケを行っているのか?

別にバスケである必要はないのでは?』

…という疑問を抱え、悩みに追い込まれた状態です。

それは、自分の親や、
学校、コーチなどの自分以外からの…

自分に対する過ぎた、『勝つためのプレーヤーになる』という欲求に応えるプレッシャーが考えられます。

自分のためではなく、『その欲求に応えなければならない』との想いが心を占めています。

そんな状態でバスケをしても、楽しくもないし、追い込まれていき、バーンアウトするのでしょう。


さてコーチは、勝利に貢献する選手や、

勝利するチームを造ることを目的とするのは当然でしょう。

勝利を追求する過程で得られる成長は、意義あることですし、

それに結果が伴えば、さらに選手とチームは向上していくでしょう。

しかし、それが続くと、単なる勝利至上主義になり、

『なぜ出来ない!』という叱責ばかりが目立ち、

勝利という絶対的価値のために、常に追い込んだトレーニングになっていきます。


コーチの役割は…チームを勝利に導くことだけではなく、

選手を楽しませること、『こうすれば出来る』という過程を創造し、忍耐強く指導すること…

それによって、出来ることを体験した選手は、技術的な一歩より、精神的な成長が大きいと思います。

ですから、選手のフィジカル面だけでなく、メンタル面での成長を助けることでしょう。

試合に負けたときにこそ、コーチが選手達に語る言葉が、次に進むための貴重なものになると思います。

勝利するために、全力を出し切って負けたのならば、

もしくは、全力を出し切れずに負けたとしても…

勝利しなかったことに、選手達を叱ることは誤りでしょう。

それだけの勝利にこだわる選手や、チームならば、

負けた悔しさを一番に感じているのは、プレーした選手達自身なのです。

コーチも悔しい思いは同じでしょうが…

コーチ以上に選手達は悔しいのです。

茫然とするほど悔しいのです。

そのときに、コーチは、その悔しさを認めて飲み込んで、

選手達を、それをバネにして次に向かわせなければいけないのです。

ゲームスタッツの分析などは、二の次でよいのです。

特に、指導にあたっては、選手達のフィジカル面では…

●スポーツ技術を学び
●コンディショニングを考え
●怪我を避けて
●健康維持管理を指導する


メンタル面では…

●選手自身が勝利のためではなく
●勝利することを、あきらめない気持ちを育てること
●自分達はできる!という自信を持たせること
●スポーツ・一辺倒ではない社会性を学ばせること

そして、スポーツの楽しさを常に頭に置いて指導することだと思います。

たかがバスケ、されどバスケ…バスケというスポーツを通じて、

多くの価値観を学ばせることがコーチの役割だと思うのです。