平成24年5月9日 水曜日
「トラヴェリング…2歩まで動く or 2歩で止まる?」
バスケのルールの、そもそも論です。
これは、公認コーチの講習会で、千葉県のバスケ協会の審判部長をされ、日本公認として審判をされている方からお聴きした話しです。
ご存知の方も多数いらっしゃると思いますが…、
面白い話しと思い、紹介させていただきます。
トラヴェリング・ウ゛ァィオレーションのことです。
ルールでは、ボールを持った瞬間から、2歩まで歩くことができる…ですね。
軸足がどうのこうのというのは別にして、
ボール保持してから2歩まで動いていい、という考えだと思いますよね。
私は、そう思ってました。
ところが、バスケのそもそもの考え方からいって違うんですね。
バスケは、ラグビーと同じくボールを手で扱う球技です。
ラグビーは、ボールをゴールまで運ぶのに、前に投げることはできません。
しかし、ボールを持って自由に動けます。
歩数?…関係ありません。
バスケは、ゴールに向かってボールを運ぶのに、ボールを前に飛ばしていいですが…、
ルール的には色々と変遷して来ました。
ボールの運び方の考え方は、ボールを保持したら動くことについては…
ボールを保持した瞬間から、その場所から移動してはならないのです。
2歩どころか、1歩でも移動してはならない…というのが基本の考え方だということです。
現在でも、その考え方に変わりはありません。
では、トラヴェリングの2歩というのは…どのような考え方から生まれたのでしょうか?
バスケは、攻防が連続して、スピードが持ち味のスポーツです。
前をトップスピードで走る仲間に、ボールを飛ばします。
これをキャッチした瞬間に、レシーバーは動いてはならない。
想像してみてください。
トップスピードで走っている自分にボールが飛んできて…
ゴールに向かって全力疾走!
そのとき、ボールをキャッチした瞬間にストップできるでしょうか?
まず無理でしょう。
前方に向かった勢いを、瞬間に殺すというプレーは物理の慣性法則から無理です。
無理して止まろうとして踏ん張れば、転倒して怪我、もしくは脚を傷めて怪我をするでしょう。
そのために…怪我をさせず、プレーを続行させるために、
トップスピードから、ボールを保持して止まるまでの歩数として2歩としたというのです。
そして、2歩目がフリーフットとなりピボットのプレーが生まれました。
ピボットの範囲内は、ボールが移動していない範囲なのです。
逆に、ピボットの範囲を越えてボールが移動する…
つまり、軸足が浮いた瞬間にパスするか、シュートをすれば、
移動する前に、ボールを離したので、ボールを保持して移動したことにはならず、
ウ゛ァィオレーションにはならないのです。
一方、軸足が浮いてからボールを突き出せば、ボール保持者がボールを移動させたことになり…
トラベリング・ウ゛ァィオレーションになるのです。
ごちゃごちゃと言ってきましたが…
要は、ボールを保持したら一歩たりとも動いてはならないのです。
止まるために、2歩で止まるルールになったのです。
その講師の先生は、審判としてジャッジするときは、
そのルールの考え方を、しっかりと理解することが大切だと言われました。
審判は、プレーの形にとらわれ過ぎるのではなく…
その考え方を知って審判をすることで、ゲームを自信を持ってコントロールできる…と言われました。
コーチィングする上でもためになる話しだと思った次第です。
「トラヴェリング…2歩まで動く or 2歩で止まる?」
バスケのルールの、そもそも論です。
これは、公認コーチの講習会で、千葉県のバスケ協会の審判部長をされ、日本公認として審判をされている方からお聴きした話しです。
ご存知の方も多数いらっしゃると思いますが…、
面白い話しと思い、紹介させていただきます。
トラヴェリング・ウ゛ァィオレーションのことです。
ルールでは、ボールを持った瞬間から、2歩まで歩くことができる…ですね。
軸足がどうのこうのというのは別にして、
ボール保持してから2歩まで動いていい、という考えだと思いますよね。
私は、そう思ってました。
ところが、バスケのそもそもの考え方からいって違うんですね。
バスケは、ラグビーと同じくボールを手で扱う球技です。
ラグビーは、ボールをゴールまで運ぶのに、前に投げることはできません。
しかし、ボールを持って自由に動けます。
歩数?…関係ありません。
バスケは、ゴールに向かってボールを運ぶのに、ボールを前に飛ばしていいですが…、
ルール的には色々と変遷して来ました。
ボールの運び方の考え方は、ボールを保持したら動くことについては…
ボールを保持した瞬間から、その場所から移動してはならないのです。
2歩どころか、1歩でも移動してはならない…というのが基本の考え方だということです。
現在でも、その考え方に変わりはありません。
では、トラヴェリングの2歩というのは…どのような考え方から生まれたのでしょうか?
バスケは、攻防が連続して、スピードが持ち味のスポーツです。
前をトップスピードで走る仲間に、ボールを飛ばします。
これをキャッチした瞬間に、レシーバーは動いてはならない。
想像してみてください。
トップスピードで走っている自分にボールが飛んできて…
ゴールに向かって全力疾走!
そのとき、ボールをキャッチした瞬間にストップできるでしょうか?
まず無理でしょう。
前方に向かった勢いを、瞬間に殺すというプレーは物理の慣性法則から無理です。
無理して止まろうとして踏ん張れば、転倒して怪我、もしくは脚を傷めて怪我をするでしょう。
そのために…怪我をさせず、プレーを続行させるために、
トップスピードから、ボールを保持して止まるまでの歩数として2歩としたというのです。
そして、2歩目がフリーフットとなりピボットのプレーが生まれました。
ピボットの範囲内は、ボールが移動していない範囲なのです。
逆に、ピボットの範囲を越えてボールが移動する…
つまり、軸足が浮いた瞬間にパスするか、シュートをすれば、
移動する前に、ボールを離したので、ボールを保持して移動したことにはならず、
ウ゛ァィオレーションにはならないのです。
一方、軸足が浮いてからボールを突き出せば、ボール保持者がボールを移動させたことになり…
トラベリング・ウ゛ァィオレーションになるのです。
ごちゃごちゃと言ってきましたが…
要は、ボールを保持したら一歩たりとも動いてはならないのです。
止まるために、2歩で止まるルールになったのです。
その講師の先生は、審判としてジャッジするときは、
そのルールの考え方を、しっかりと理解することが大切だと言われました。
審判は、プレーの形にとらわれ過ぎるのではなく…
その考え方を知って審判をすることで、ゲームを自信を持ってコントロールできる…と言われました。
コーチィングする上でもためになる話しだと思った次第です。