バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

子供の思い…あるバスケノートから

2012-05-03 05:28:11 | やっぱりミニバス!
平成24年5月3日 木曜日
 
「子供の思い…あるバスケノートから」


今日の日記も、二年前に『子供の想い~バスケノートから』の題で書いたもので…

試合に出ることの子供の正直な思いを綴ったものです。

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先日の市内大会で負けた試合について、ある子供のバスケノートに次のように書いてありました。

『Y君のことです。

この前の試合のとき、コーチは、3Qのメンバーに…Y君を出すと言ってました。

だけどコーチは、もちろん勝ちたいから…サイズのあるL君を出して、Y君は出られず、ベンチで泣いていました。

思うけど、Y君は出たいのに、L君に身長で負けてしまい…出れない。

L君を出すなとも、Y君を出せとも、僕は言えないし、言っていません。

Y君にチャンスを!

コーチは、どんな気持ちで…L君を出したか書いてください。』


仲間を想う気持ちがあふれた文書です。


私は、真剣に自分の想いを彼のバスケノートに書きました。

『Y君が泣いていたのは…3Q目に出すと言われていたのに、出してもらえずに、

自分がプレーできなかったから…泣いたのだろうか?

そうかもしれないし、そうでないかもしれない…

なぜ、Y君は泣いたのか?

それは…Y君自身が、一番わかっていることだろうと思う。


L君を3Qに出したのは、サイズのあるチーム編成にして、3Q目に勝ちに行くためではない。

相手チームに対抗するのに、出さなかったY君のサイズでも大丈夫だからね。

なぜ…出すと言っていたY君を出さなかったのか?

それは、その日の公式戦という試合で、3Q目にチームとしての全力プレーが出来るかどうかを考えたからだ。

今の状態のY君でチームの全力が出せるのか?…を考えて判断したからだ。

コーチは、この試合で意識して、みんなにやって欲しいテーマを…なんと言ったか覚えているかな?

オフェンスは…ノーミス、ノーファンブル、ノートラヴェリング、で、全力と集中!だよね。

さてY君は、1Q目に出て、そのテーマをやりきっただろうか?

もしくは、やろうと集中していただろうか?

本人は、そうしていた…だけど、できなかった。

と言うかもしれない…しかし、そんな想いでいたとしたなら、

仲間に対して許される想いではないと、コーチは判断した。

もし、自分がプレーできないから泣いたのなら…自分のことしか考えていないことになる。

Y君は、やるべきプレーをやりきれなかった自分自身の不甲斐なさに泣いたのではないだろうか?


バスケでチームのことを考えず、自分のことしか考えていないとするならば、

コーチがみんなに持って欲しい心とは違う!

Y君とL君と比べて、L君を出したのではない。

Y君の1Q目のテーマを意識したプレーができていなかったから、

チームのために…Y君を出さなかった。

それはコーチの勝手な考えかもしれない。

そして、4Q目にM君に代えて、Y君を出した。

彼は見事に1Q目とは見違えるプレーをしてくれたんだよ。』


子供の仲間を想う気持ちは正直です。

だから、ミニバスのコーチは真剣に語らなくてはいけないと思っています。

このことは、後日…子供達みんなに語り伝えました。

子供達が理解し納得したかどうかは…わかりません。

しかし、子供達と真剣に向き合って語ったのは真実です。