バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

バーンアウト~燃え尽き症候群…2 012

2012-05-23 00:20:43 | やっぱりミニバス!
平成24年5月23日 水曜日
 
「バーンアウト~燃え尽き症候群…2012」


『バーンアウト』…別名、燃え尽き症候群。



これは精神的にも、肉体的にも疲労が重なり、耐え切れない状態に陥り、

その競技からリタイアしてしまうことを言います。

バーンアウトによる選手に対する「戦力外通告」は、

選手自身を燃え尽き症候群の状態に陥らせた…指導側の責任も大きいのです。

バーンアウトの状態とは、選手が…

『バスケを続けるのはなぜ?

その目的はなに?

なんのためにバスケを行っているのか?

別にバスケである必要はないのでは?』

…という疑問を抱え、悩みに追い込まれた状態です。

それは、自分の親や、
学校、コーチなどの自分以外からの…

自分に対する過ぎた、『勝つためのプレーヤーになる』という欲求に応えるプレッシャーが考えられます。

自分のためではなく、『その欲求に応えなければならない』との想いが心を占めています。

そんな状態でバスケをしても、楽しくもないし、追い込まれていき、バーンアウトするのでしょう。


さてコーチは、勝利に貢献する選手や、

勝利するチームを造ることを目的とするのは当然でしょう。

勝利を追求する過程で得られる成長は、意義あることですし、

それに結果が伴えば、さらに選手とチームは向上していくでしょう。

しかし、それが続くと、単なる勝利至上主義になり、

『なぜ出来ない!』という叱責ばかりが目立ち、

勝利という絶対的価値のために、常に追い込んだトレーニングになっていきます。


コーチの役割は…チームを勝利に導くことだけではなく、

選手を楽しませること、『こうすれば出来る』という過程を創造し、忍耐強く指導すること…

それによって、出来ることを体験した選手は、技術的な一歩より、精神的な成長が大きいと思います。

ですから、選手のフィジカル面だけでなく、メンタル面での成長を助けることでしょう。

試合に負けたときにこそ、コーチが選手達に語る言葉が、次に進むための貴重なものになると思います。

勝利するために、全力を出し切って負けたのならば、

もしくは、全力を出し切れずに負けたとしても…

勝利しなかったことに、選手達を叱ることは誤りでしょう。

それだけの勝利にこだわる選手や、チームならば、

負けた悔しさを一番に感じているのは、プレーした選手達自身なのです。

コーチも悔しい思いは同じでしょうが…

コーチ以上に選手達は悔しいのです。

茫然とするほど悔しいのです。

そのときに、コーチは、その悔しさを認めて飲み込んで、

選手達を、それをバネにして次に向かわせなければいけないのです。

ゲームスタッツの分析などは、二の次でよいのです。

特に、指導にあたっては、選手達のフィジカル面では…

●スポーツ技術を学び
●コンディショニングを考え
●怪我を避けて
●健康維持管理を指導する


メンタル面では…

●選手自身が勝利のためではなく
●勝利することを、あきらめない気持ちを育てること
●自分達はできる!という自信を持たせること
●スポーツ・一辺倒ではない社会性を学ばせること

そして、スポーツの楽しさを常に頭に置いて指導することだと思います。

たかがバスケ、されどバスケ…バスケというスポーツを通じて、

多くの価値観を学ばせることがコーチの役割だと思うのです。

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