藤野から世界へ

神奈川県の北端、藤野町に住み始めた夫婦が山里の暮らしの中で感じたり、考えたりしたことをつれづれに綴ります。

ラダックその2 上ラダックのゴンパ

2010-09-27 21:32:00 | 海外
 まずはラダックのゴンパ(僧院)巡りをやることにした。手始めに上ラダックの有名なゴンパを回った。
 ラダックは、インダス川流域沿いに栄えてきたのだが、レーより上流を上ラダックと言い、ラダック王国の古都シェイのゴンパ、ラダック最大のヘミス・ゴンパなど有名で大きなゴンパがある。

 一番最初に訪れたのが、レーからも近いシェイ・ゴンパ。シェイとは水晶の意味で、10世紀にラダック王国が成立してから15世紀までの都はここであったと伝えられている。ゴンパは、王宮跡の敷地内にある。1655年に建造されたシャキャ・トゥバ大仏が有名である。



 痛みは激しいが、壁画はなかなかのもので、特にセンゲダ(獅子吼観音)が見事である。



 次に、岩山に聳える僧院群で有名なティクセ・ゴンパ。



 このゴンパは、ラダック最大の高さ15mのチャンバ大仏で有名。英語の説明ではマイトレーヤ・ブッダということなので、日本では弥勒菩薩ということになる。しかし、日本とラダックではかなり違うのに驚き。



 壁画も良く保存されている。



 ヘミス・ゴンパは王家の庇護が厚く、ラダック最大かつ最も裕福なゴンパでもある。毎年6~7月に開かれるヘミス・ツェチェという祭でも有名。



 ここには、巨大なパドマサンバヴァ像がある。パドマサンバヴァは、8世紀頃にチベットに密教をもたらしたとされる人物で、グル・リンポチェという敬称でも知られる。



 これはツォム・ラカンというお堂。仏像の前に沢山懸けられているのはカタと呼ばれる布。参拝者が奉納したものである。その前には祭壇がしつらえられている。灯されているのはバター・ランプ。



 一番遠かったヘミス・ゴンパでもレーから45kmなので、この3つのゴンパは1日で回ることができた。チベット密教は極彩色の世界で、周りは見渡す限りの木の生えていない山、遠くには高く聳える雪山といった光景ととても対照的である。また、日本の寺とは違って、四角い積み木を組み合わせたような建築であるのも大きな違いである。日本の仏教とも共通する仏や観音菩薩、守護神が、どういう風に表現されているのか、その違いを見ていくのも興味深かった。


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