私と子どもはすっかり釣りの人たちになり、山の中に入るけれど、山登りからは遠く離れていたが、この4年間、避暑を兼ねて八ヶ岳中腹の唐沢鉱泉に投宿するのが恒例行事となっていた。
唐沢鉱泉周辺は、宿のすぐ裏にヒカリゴケ群生地、片道30分ほどで見事な滑滝、往復1時間程度で枯尾の峰という小ピークなど手軽に散策できる場所もあり、往復5時間程度の西天狗岳、1日コースの西天狗岳~東天狗岳~黒百合平周遊というコースもあり、飽きさせない。
子どもが保育園年長の最初の年は枯尾の峰までしか行けなかったが、2年生の昨年は西天狗岳に至る稜線の第1展望台まで行くことが出来た。
今年は、子どももやる気のようで、前日「山頂に登って降りた夢を見た!」と言っている。
8月6日、6時20分に出発である。
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7時30分、西天狗岳に至る尾根に乗る。子どもはまだまだ余裕だが、何と連れ合いの登山靴のソールがはげるという大アクシデントが発生! しかも両足である。
予備の靴紐を巻くことで切り抜ける作戦だが、果たして最後まで持つのか?
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とりあえずは無事に第1展望台に到着。9時である。
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第2展望台まで至る途中、子どもが「体が重くなってきた」と登山道の真ん中で寝転び出す。
思わず「ここまで来たら行くしかない!」と言ったところ、しばらくしたら起きた。
それからは黙々と登り続け、第2展望台に到着。西天狗岳が間近に迫る。
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子どもは思わず「え、これを登るの??!!」と叫んでいる。山頂直下、結構な岩稜と見た。
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実際に登ってみると、こんな光景である。
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疲れた顔の連れ合い。いやしかし、ソールが駄目なのによく登って来れている。
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10時20分、ついに西天狗岳登頂に成功!
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昔の信仰登山の名残か、石仏がある。
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写真ではなかなか伝わらない迫力。
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硫黄岳の爆裂火口壁。
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凄い所に来たね!
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次の目的地は東天狗岳。
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ここは、山頂は狭いが、南八ヶ岳随一の展望と言われている。
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後ろ髪引かれる思いで、11時45分、下山を開始する。
途中、登山者が積んだケルンがいくつも出てくる。
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「何でこんなにケルンばかり?」と思っていたら、自然が積んだ石積みが出てきたので納得。
ここは、天狗の奥庭と呼ばれている場所。
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13時30分、黒百合平に到着。ようやく本格的にお腹が空いてきたので、まずは黒百合ヒュッテで売っていたアイスクリームをいただき、ビーフンを使った料理を作成。
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腹ごしらえをして14時20分、一路唐沢鉱泉へ。
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子どもが「え、何これ?」と。幽霊みたいなギンリョウソウだった。
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最後の橋を渡って到着!
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16時20分、約10時間もの山旅だったが、無事に帰還! お疲れ様でした!
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4年目にしてようやくここまで来られたことに感慨もひとしおである。
また、八ヶ岳の深い魅力も味わうことが出来た。
この記事では触れられなかったが、登山の前日は滑滝探訪や茸探索でとても楽しかった。
いつ来てもまた違った姿を見せてくれるのだと思う。
「また来たいね」と家族で語り合い、日常に戻っていった。