藤野から世界へ

神奈川県の北端、藤野町に住み始めた夫婦が山里の暮らしの中で感じたり、考えたりしたことをつれづれに綴ります。

フィリピン山岳地帯への旅その2

2009-08-25 21:12:00 | 海外
 バタッドの次は、マウンテンプロビンス州(訳すると山岳地帯州?)のサガダという街を訪れた。ここは、欧米からのツーリストも多い避暑地と聞いていたが、確かに過ごしやすい場所である。私たちも、一気に観光モードとなった。

 ここの名物は洞窟探検である。私が訪れた一番大きい洞窟は、奥多摩の日原鍾乳洞だが、どうやらここは規模が桁違いのようである。どれ位違っていたかというと、ほぼ5時間という長丁場。さらに長くて丸1日かかるコースもある。しかも日本の観光地にある洞窟のように内部を照明で照らすということは一切なく、ガイドさんの持つケロシンランプのみが唯一の頼り。当然、これが消えてしまえば全ては終わりである。連れ合いも言っていたが「日本では危険すぎて絶対に禁止になっている」筈の洞窟探検である。

 現地で知り合った旅人達とガイド3人で、午後5時前に入洞。そこから先は敢えて書かない。内部の美しい写真の数々を紹介するに留めたい。









 私たちが泊まった宿の人も以前挑戦したらしいが「余りにも恐いので2度とやりたくない」とのこと。しかし、地底の美しさ、特に最深部の地底湖の周辺は、想像を遙かに越えた素晴らしい境地である。ここもフィリピンに来たら是非とも訪れてみて欲しいところである。終わったのが午後10時頃なので、洞窟から出てきても真っ暗だった(笑)。

 恐怖の洞窟探検だったが、ガイドさんに聞いてみると「ここは、俺達の子どもの頃からの遊び場だからね」と余裕で受け流す。ガイドさん達は、皆ここの先住民族で、ガイドをしながら自分たちの伝統文化についてより理解してくれるよう努めているという。仲間のやっているというレストランで翌日、郷土料理のピニックピカンという鶏料理を食べてみた。

 これがピニックピカンで、手で食べる。ガイドさんの1人は、若い男の子で、以前ここを出てバギオ(夏の間だけの官邸もあるフィリピンの避暑地にして大都市)の古着屋で働いていたが、都会の生活に見切りを付けてまた生まれ故郷に戻ってきた。これからは、ここで生活をしていきたいという。

 私たちが藤野に住んでいることと、どこか共通する思いを感じた。色々なことを考えさせられたフィリピン旅行だった。



 短くまとめてしまったが、本当はもっと書きたいこともあるので、読者の皆さんと会うことがあれば、直接お伝えしたいと思います。小さな報告会もやる予定です。日本で私達が直面しているのとある部分で共通する問題と苦闘している人々を見て、とても励まされた旅となりました。旅で出会った全ての人に感謝!
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