採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

初めて採集:ヨメナ(ヒメジョオン?)

2012-04-18 | +きのこ以外

ヨメナ、という野草があります。
名前は以前から知っていましたが、どうやら食べられるもののようです。

「何でこれが野菜として売られていないのか不思議なくらいである」
と、あるベジタリアンの方のブログで読み、俄然興味が湧いてきました。


そんなに美味しいなら私も食べてみなきゃ!


ネットで検索してみると、花の写真(都忘れのような可愛い花)ばっかり出てきて、葉っぱ(新芽)の様子がよく分かりません。
同定には不安が残りますが、ヨメナもヒメジョオンもハルジョオンもどれも食べられるみたいなので、まあいいや。 

とりあえず、散歩へ! 

ヨメナ

お、これかな?
鋸歯(葉っぱのヘリのギザギザ)が浅く、歯の両面に細かな毛が生えています。
一応この記事ではこれをヨメナと呼びます(ヒメジョオンかも)。
もし違うという場合はご一報を。

(でももう食べちゃったけど)

ヨメナ

よく見るとこんなに群生しています。
昨日まで私が踏んづけて歩いていた場所。
摘み放題です。 

ヨメナ

摘んできました。
(これは2回目に摘んだときの写真です。1回目はこわごわだったので、もっと少量しか摘みませんでした)

割と丈夫な葉っぱなので、ウコギよりは長めの時間茹で、しばらく水に晒します。
試食してみて、ほどよい苦味になったところで水気を絞ります。


まずは茹でたものを味見。

葉っぱが薄く、加熱するとヘタっとする春菊とは違い、毛羽のせいで肉厚に感じます。
ウコギとミントを足したような、もしくはシドケとフキノトウを足したような、つまり春菊にパンチを効かせたような、えもいわれぬ香り高い味わいです。

ヨメナ
細かく刻んでごはんに混ぜて、ヨメナ飯。
(茶色いものはウドの味噌漬け) 


ヨメナ
こちらは、ウコギごはんにヨメナのおひたしをトッピング。
山菜風味が倍増して、すごく美味です。


●ヨメナのおすすめ料理(全て茹でて水で晒した後に調理)
・おひたし
・細かく刻んでヨメナごはんやパスタ
・ニンニクとオリーブオイルでの炒め物
ジェノベーゼソース(リンク先にレシピあります)にしてパスタ 
・すき焼き (春菊よりパンチが効いていて美味しそう)
・胡麻よごし (表面のザラザラのおかげでよく衣が絡まっておいしそう)
・白和え (まったりしがちな白和えも、ヨメナの香りでメリハリが出そう) 



ではでは、もう一度ヨメナを摘みに、一緒に春の道ばた摘み草に参りましょう。
食べられるもの、そうでない(分からない)もの、色々な草が生えています。

雑草

これは・・・・・



うーん。
多分食べられない系。
(→コメント欄にて教えて頂きました。オニタビラコ(可食)だそうです) 

雑草

これも、食べられない系。

(コメント欄で教えて頂きました。セイタカアワダチソウ(可食)だそうです) 

スイバ?

これは、酸っぱい味のアレではないかしら?スイバ(スカンポ)か、ギシギシ・・・かな?(どちらも可食)

調べてみたらスイバのようです。西洋ではオゼイユ(仏)ソレル(英)といってスープにされたりするものです。
名前の通り酸味がある味わいだそうですが、まだ食べたことはありません。
(→ギシギシでした) 

ヨメナじゃない草

これは・・・・。

一番上と同じかしら?

ヨメナ

お、これは?


これはヨメナ(もしくはその他野菊のなかま)ですね、多分。
こんな感じでどっさり生えている雑草です。 

ヨメナ

アップで撮ったところ。
やはりヨメナのようです。

ボケ

ふと上を見てみると、濃い赤の花が。
ボケの花だと思われます。
ボケの実はいい果実酒の材料になります。場所を覚えておこう。

ヨメナ

これはヨメナがトウ立ちしたものです。
日当たりなどの加減で、同じヨメナでも育ち具合に随分と差があります。
トウ立ちしても柔らかいうちならば食べられます。
ツボミだけ摘んで、フキノトウのように調理することも出来るようです。 

ノビル

これはヨメナではありません(当然ですが)。
でも食べられるものです。 

ノビル

何かというと、ノビル。
ちょっと抜いてみると、こんな風に玉状の球根がついています。

この球根は、そのまま味噌をつけたり(すごく辛い)、茹でて酢味噌にしたり、掻き揚げにしたり、ピクルスにしたり出来ます。
でも、以前畑に植えてあったものを利用した際、掃除が大変で懲りたため、あまり摘む気にはなれません。



■参考情報
(1)はぐれベジ・貧乏派  ベジタリアンの方のお料理ブログ
迫力のある文体で、実験・実践精神に溢れ、写真やイラストも充実した大変面白いブログです。最近お友達から教えて頂き、すっかりはまって全部読みました。
発酵もの全般(パン、麹、テンペ等)の達人です。
 ・野菊の墓荒らし (ヨメナやヒメジョオンのレシピ)

(2)ギシギシとスイバの見分け方 (ブログ)
葉っぱの下端の形が、エッジのある矢尻状の方がスイバだそうです。

(3)畑に植えてあったノビルでのピクルス作り (当ブログ) 
掃除が超大変で懲りました。

(4)http://stmtk.exblog.jp/7897378/ギシギシの採集と料理 (ブログ)
こちらではツノ状の新芽のところだけ摘んでいますが、他のブログを見ると若い葉っぱも食べられるようです。

(5)スイバの赤い葉っぱでジャム (ブログ)
葉っぱでジャムとは、なんとびっくり!ルバーブで出来るのだから確かにスイバでもいいのか? 

(6)スイバとギシギシは、ブログを見ても間違えているものもあります。
ギシギシの地方名がスイバ(スカンポ)だったり、イタドリまでスカンポと呼ばれたりなど、色々とが混同があるようですが、新芽部分はどちらも食べられるようです。
味がどう違うかは、どちらも食べたことがないのでまだ分かりません。

(7)イタドリの料理法 (当ブログ)
土地によってはイタドリをスカンポと呼ぶそうです。
イタドリ、スイバ、ギシギシ、ルバーブ、どれもタデ科。
イタドリでジャムを作ることも可能だそうです(まだやったことはありませんが) 

コメント (12)
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