ウィーンでは、ベーカリーでの量り売りだけでなく、箱入りのバクラバもみつけて買ってきました。
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3種類も! し、しあわせ・・・。
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この3つとも、ブルンネンマルクト周辺で購入。 箱入りの方二つは、ブルンネンガッセ中ほどの東側の店の奥の方でみつけました。 バクラバのほかにも中近東のお菓子がいろいろ☆
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それぞれ詳しく紹介します。
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丸い缶入りのもの。これはブルンネンマルクトの露店の、東側列のどこかでみつけました。 ①外周はシガレット状のもの ②その内側はいわゆるバクラバ(ピスタチオとカシューナッツ) ③さらに内側はブルーマというクナーファで巻くタイプ ④中心に、フィロ生地でナッツを巻いて、Dの字型に抜いたもの。 ⑤鳥の巣が1個。 これは何だかピスタチオの比率が高く見えます。
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Anabtawi Sweetsという会社。
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ヨルダンのアンマンにある会社で、お店の方によると、製法等はシリア風とのことでした。 シリアが政情不安で、シリアのお菓子技術があちこちに流出しているのでしょうね。
これは実家にプレゼントしたので、味などは不明です。
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次は8角形の箱のもの。これはシリア産。
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プラスチック製の仕切りで、8列に分かれています。
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外見はこんな感じ。 Abou Arab Haider というメーカーです。
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シリアのダマスカス、そしてヨルダンのアンマンに事務所があるようです。
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内容量は700gと、次に紹介する四角い箱のものより少ないのに、箱の大きさは一番。 よく見たら上げ底されていました・・・。
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アップ写真も。 右から、 ①カシューナッツ入りで、半円の型で抜いたもの。 ②ピスタチオの鳥の巣。 ③フィロ生地でサンドしたカシューナッツのバクラバ。
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(右から) ④わずかに見えているのがブルーマ。 ⑤シガレット状のもの。 ⑥クナーファで挟んだもの。 ⑦ナッツを巻いたやや太目のロールを台形になるようにカットしたもの。
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⑧一番左が、ピスタチオ入り。
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これはさすがのシリア産で美味しいのですが、箱が無駄に大きいのがやや不満(輸送中の破損等の心配は少ないですが)。
(丸い缶のものは、持ち帰ったら少し並びが崩れていました)
あと、①、⑦、⑧はやや色が薄いのですが、これらが、もう少し香ばしいといいのになあ、という印象でした。
もしかしたら輸送や店頭で時間が経って、少し湿気ていたのかな?
私的にベストだと思ったのは次のもの。
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この四角い箱入り。 内容量900gがコンパクトな箱にぎっしり詰まっているところが好ましい☆
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アラビア語の外箱。
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裏返すと、なんと、ギリシャ語表記が筆頭に。 ギリシャ産!? Mesogeiakes geuseisのサイトを見てみると、シリアのダマスカスから来たベーカリーで、2007年にアテネに設立された会社だそうです。(HPはギリシャ語のみ。グーグル翻訳万歳!) やはりシリアから国外に・・。
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ホームページでも製品が見られますが、アップで写真を撮ってみました。 右から ①(わずかに写っている)バクラバ ②ブルーマを短めの輪切りにしたもの ③フィロ生地の四隅を折り上げるタイプ ④粗挽きのセモリナを蜜で固めた上にナッツを敷き詰めたもの
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この④の断面。下がみっちりねちねちなのが分かるでしょうか。 これだけは、甘すぎていまひとつ・・。ばら売りで買うなら、これは買わないと思います。
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⑤シガレットタイプ ⑥四隅を折り上げるタイプで中がピスタチオ。 ⑦クナーファの鳥の巣 ⑧半円形の型で抜いたもの
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一番右の①バクラバの断面図。 フィロ生地一層一層がふわっと浮き上がって、サクサクに焼かれています。 色は白いのですが、とてもサクサクで香ばしくて美味しい・・・。 四隅を折りあげたタイプもパリパリ感が際立つ美味しさでした。
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ギリシャからウィーンという輸送ルートは比較的安定しているからか、もしくはたまたま入荷したてなのか、この製品はとても新鮮(出来立て)のように感じました。
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鳥の巣といってもいろいろあります。 左は丸い缶入りのもの。 右はナッシュマルクトでばら売りで買ったもの。 左の方がサイズは小さいですが、クナーファは、右の方が細いです。 クナーファが細いと、食感はパリパリというよりはショリショリ、という感じになります。
どちらも美味しいですが、一口サイズというのは繊細で食べやすくて、嬉しくなります。
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シリア風バクラバが世界のあちこちに広まっているというのは、ある意味嬉しいことです。
でも、本家シリアでも、心置きなくお菓子作り三昧ができる日が、早く来るといいのに、と思います。
内輪もめはやめて、一致団結してお菓子で世界征服してもらいたいなあ。