FUJI教育基金は2006年からアンザン大学の農学部学生20人に奨学金を授与している。(教員養成課程は授業料免除)
アンザン大学では、世界的に有名なコメの研究者であるスオン学長が迎えてくださった。奨学生は女子13人・男子7名で、前年と同じく女子優勢である。
(ボ・トン・スアン学長)
初めにFUJI教育基金から挨拶をした。「奨学金は少額であるけれど、少しでも皆さんの役にたって将来の社会に貢献してほしい」。
それに対しスオン学長から、「メコンデルタの環境は厳しく、農民の収入は低い。奨学金は安心して勉強できるよう、大きな刺激と励ましになる。また訪問したFUJI教育基金のメンバーに新しい人が増え、また若い人が増えているのもうれしい」とおっしゃった。
また、「アンザン大学は女性が進歩するためのプロジェクトをたてている。女子学生の数は53-54%である。副学長ほか女性のスタッフも多い。特に女性の栄養について考えている。なぜなら、世界的に見てGDPの上昇と女性の体格の上昇は、並行しているから」とのことであった。(アメリカだけが例外)
奨学生の1人アントウさんが感動的な感謝の辞を述べた。
その後、奨学生と懇談した。
学生はアンザン省だけでなく他の地域からも来ている。同じ省からでも自宅からは通えないが、他省からはさらに条件が悪い。
図書館も見せてもらった。開架式で明るい感じであるが、まだ図書は少ない。コンピュータも80台しかなく、1人2時間の制限時間をもうけている。
(アンザン大学の時間を知らせる“ドラ”?)
夜はスオン先生を囲んで、有意義な夕食の会となった。例の橋についても話がでた。(宮本記)