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【ラノベ】ハイスクールD×D 16

2014-03-04 | ライトノベル
ハイスクールD×D 16    課外授業のデイウォーカー (富士見ファンタジア文庫) ハイスクールD×D 16    課外授業のデイウォーカー (富士見ファンタジア文庫)
価格:¥ 672(税込)
発売日:2013-10-19

 読了。

 すでに17巻が発売し、いつの間にかアニメの第二期も終わっていた!

 遅きに失した感がありますが、『ハイスクールD×D』の16巻の感想をば。
 まあ、僕が積んでいたせいなんですけど、一冊短編集を挟んだこともあり、ブランクがかなり空いてしまい、ぶっちゃけ直前の話がどんな内容だったか忘れかけていました。
 そのへんはノリで何とかなってしまう作品なので、わざわざ読み返したりしなくて済むというのはありがたいです。
 つーか、そうじゃなければ続きを読むのを諦めていたかもしれません。あぶねー。
 以下雑感。

・かなり意識して「感じ悪いやつら」として描かれていた吸血鬼絡みの話は、いちおうこれで一段落したのかな。『ハイスクールD×D』自体は、わりと「昨日の敵は今日の友」という軽いノリでどんどん味方勢力が増えていく作品ではあるのだが、同時に一度敵として設定された存在は容赦なくゲスっぷりが強調して描かれる、という印象を持っていたので、ヘンにギャスパーを父親と和解させたりしなかったのは好印象。

・全体を通して見るとシリアス分多めの16巻。それはそれで悪くないが、やはりこの作品のウリは導入で描かれるヒロインたちとのイチャイチャだと思う。ただ、お約束でもあるソレを読んだことで再確認してしまったのだが、ゼノヴィアとイリナはヒロイン力が低すぎる……! かねてから頭の片隅をチラついていた「ひょっとしてこの子ら、アーシアのバーターなのでは」という疑念が半ば確信に至ってしまった。ただ、ゼノヴィアとイリナが登場したアニメ二期の補正により、かなり魅力を感じるようになってはいるので、あと一押しという感じかなーといったところ。次回以降に期待。

・あとがきにあったように今回は成長の遅れているヒロインたちのパワーアップ回という側面もあったようで、リアス、小猫、あと自分が闘うわけではないけどアーシアの戦闘力が向上しているというのが示されていた。元々インフレに次ぐインフレで展開していく作品なので、ある程度はどんぶり勘定になるのは仕方ないとして、時折こうやってバランスを取ろうとする試みが感じられるのは(この手のラノベでは)珍しい気がする。一度メインストリームから脱落したヒロインがそのままフェードアウト気味になるハーレムラノベは珍しくないだけに、石踏さんのハーレムにかける並々ならぬ想いが伝わってきた。しかしまあ、成長した小猫は好みです

・最後は余談。ギャスパーは別に嫌いじゃないし、今回みたいにギャスパーメインで成長を描写するのは全然構わないので、とりあえず女装は辞めさせてもらえないかなあ。身も蓋もない話、僕は男の娘っていうのがすげぇ嫌いなので。ホラ、成長したってことで、もう女装辞めちゃいましょう。ね?

 つーわけで、各勢力が手を結ぶことになった……という導入編が終わった感じでした。
 17巻はロスヴァイセがメインのようなので楽しみですということで一つ。