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サブカルとサッカーの話題っぽい

【サッカー】天皇杯2012→2013

2012-09-09 | サッカー・アルビレックス新潟

 vsサウルコス福井。ホームで対戦。
 2-1で勝利。
 延長戦の末、なんとか勝ちをもぎ取る厳しい内容。


小澤*:5.5 見る度にキックが悪くなる。余裕をもって見切っているのに何故か怖い。
川口*:5.5 前半は何もしていない。後半立て直し貴重な同点アシストも足攣った。
大井*:5.5 当然ながら高さでは負けないが相手FWを捕まえきれなくてやや苦戦。
石川*:5.5 一対一の対応は危なげないがフィードがふるわずビルドアップできず。
坪内*:4.5 申し訳ないがもう見たくない。前に広大なスペースがあるのにバックパス。
三門*:6.0 90分通して川口や中盤のフォロー。運動量でチームに貢献。
本間*:5.5 引きすぎていて相手のブロックの外でボールを回すだけ。
小谷野:5.0 周囲と息が合わずフォローも受けられず。別の組み合わせで見たい。
アラン:5.5 ボールキープできるのはありがたいがやはりプレイスピードが遅い。
ロペス:6.5 PK含む二得点。もっと取れたが周囲もよく見えていて貢献大。
ミシウ:5.5 今日は下がりすぎ。結果的にロペスが孤立し攻め手がなくなる。

金珍洙:6.5 芝に足とられるミスはあったが停滞したチームのカンフル剤となった。
藤田*:5.5 小谷野よりはマシ程度。オフザボールの動き出しが遅い。
矢野*:5.5 徐々によくなっているがまだまだ。もっと切り替えを早くすべき。

監督*:5.5 坪内をスタメンで使ったのがミス。交代カードを早めに使い切ってしまった。

主審*:6.0 西村氏。天皇杯でこの人がきてびっくり。PKサンキューサンキューな。







 テレビ放映がなく、現地で試合を観てない人が大勢いると思うので簡易レポ。

 立ち上がりは福井ペース。アグレッシブな福井が主導権を握る……というわけではなく、どちらかというと新潟がチンタラしたパス回しでリズムを作れなかったという感じの内容。
 今日の新潟は「裏に抜ける選手」は誰なのか、「相手の守備ブロックの中でクサビを受ける選手」は誰なのか、という役割がまったく整理されておらず、ほぼ全員が足下でパスを受けてから出しどころを探すという状態でした。たまにダイレクトパスが繋がるものの、ブラジル人選手同士のパス交換がほとんどで、しかも精度そのものがあまりよくないため、攻撃が単発で終わってしまいました。
 で、まず左サイドは坪内がボールを持つと攻撃が完全に止まるっつー最悪の状態。
 いやあ、右サイドで細かいパス交換をして、勲、三門を経由してサイドチェンジをして、前方に広大なスペースが! ……という状況にもかかわらず、坪内ってピッチの内側にトラップするんですよね普通、ああいうときってSBの選手はファーストタッチで自分の前にボールを置きますよ。そうすれば、相手は縦を切るために(数メートルの)長い距離をスプリントで走らざるを得なくなり、仮に縦パスが通せなくても疲弊することができるというのに、最初から仕掛ける気が皆無なのか内側にボールを置くわけです。相手からしたら全ッ然怖くないですよね。アランが中に絞りがちで、裏に抜けようとする選手が少なかったというのを鑑みても、かなり低調だったと思います。
 で、右サイドに入った川口くんは、今日が実質デビュー戦なのでもう見てるこっちが心配になるくらいガッチガチ。ストライドの長いドリブルで相手を振り切るのがウリの選手なのに、仕掛けようにもボールが足につかず、バックパスや横パスでお茶を濁すばかり。
 両サイドがこんなふうに壊滅的なうえ、ボランチの勲と三門が横に並び、カウンターを警戒するあまり前に出ていこうとしないので、完全にボールの流れが止まっちゃってました。福井の選手が基本引き気味で(守備のときはFW一人除く全員がペナ付近まで戻ってた)、切り替えが早かったので、前半の決定機はCKから石川がドフリーで外した二本だけ。これじゃあなかなか点を取ることはできませんし、ロスタイムには引いてきたミシェウのミスでボールを失い、人数は揃っていたのにDFの前に入られてワンチャンスで失点。最悪の内容でした。

 後半は頭から坪内に代えてジンスを投入。まー、内容を見れば当然なんですが、この交代によって新潟がやや息を吹き返します。
 ジンスはミスこそあったものの、元々ドン引きで守っている勲と三門がフォローしてくれているお陰で致命打には至らず、逆に「ボールを持ったからには対面の選手一人くらいは俺がなんとかする」とばかりにガンガン仕掛けるので、左サイドから福井の守備バランスが崩れ始めました。こうなると、ようやく両ボランチが高いポジションを取ることができ、前線からの守備と、逆サイドへのサイドチェンジが効くようになってきます。
 そして、新潟は左サイドから攻め続けていましたが、得点はまさかの右サイドから。ハーフタイムに渇を入れられたのか、積極的に仕掛けるようになっていた川口くんが、コーナー付近の深いところに流れたイーブンのボールを気迫のスライディングで奪い取り、そのままペナルティエリアを抉って折り返し。中でドフリーで待っていたブルーノが決めて同点。ようやく追いつきます。
 つーか、この「両SBが高い位置を取るようになり、リズムが戻る」というのが新潟のサッカーを象徴していますよね。だからこそ、前半のうちから、いかにしてこういう形を作るかというのをチーム全体で考えなければならなかっと思うのですが、結果から言えばそれはできなかったわけで。このへんは要反省です。マジで。
 あと、ユース出身の川口くんの好プレイ(泥臭さもあり最高だった)が同点弾に繋がったというのは何よりも嬉しかったです。選手たちが責任逃れのプレイばかりをしていた前半に溜まっていたフラストレーションが、一気に吹き飛びました。彼はすごいですよ。ヨンチョルを彷彿とさせる、「身体が横並びになったらほぼ相手を振り切れる」ドリブルという武器があります。あの武器を活かせるよう、周囲がお膳立てしたら面白いことになりそうな感じ。
 ところが、前半から緊張していたんでしょう。川口くんは同点に追いついて間もなく足が攣ってしまいます。征也を投入し、腰を痛めたミシェウに代わって貴章が入り、さあここからが本番だとなりかけたところで新潟は片方の翼を失ってしまいました。三枚のカードをすでに切っていたため、べつの選手と交代することもできず、上下動は無理なので、征也とポジションを入れ替え、最終的には貴章とも入れ替えて川口くんは最前線でボールを受ける動きしかできなくなります。
 これによって、決定打を失った新潟は、アラン→ブルーノの単発攻撃が決まりかけるものの僅かにシュートが枠を外れて延長戦に突入。日中の日射しが一番強い時間に、32度の気温の中で厳しい展開が続きます。

 延長戦も似たような展開が続き、新潟も殊更にバランスを崩して攻めないため、左サイドのジンス、もしくはアランがボールを持って前を向いたときだけチャンスになりかける、というあまり見ていて面白くないサッカーをしていました。さすがにフィジカルが落ちていたので、多くを求めるのは酷だと思いますけど、カテゴリーが下の相手にすら前に出ていけない勲には少しガッカリなのだわ……(´・ω・`)
 結果的に、際どい判定のPKをブルーノが自ら決めて勝ち越し、そのまま試合は終わりましたが、色々と課題の残る試合だったと思います。
 とにかくさ、勲は勝つために前に出てこいよと。セレッソ戦でも失点してから前に出ていくようになりましたけど、アレを最初からやんないと、もう新潟は降格圏にどっぷり胸まで浸かってるんだからどうにもなんねーのですよ。たしかに広島戦みたいに、CBコンビがバカみたいに距離を空けてアホみたいなカウンターで失点すると、スペース空けるのは怖いだろうけどさー。そこはキャプテンらしく、チームメイトを信用して欲しいものです。勲が変わってくれないと、アルビは変わりません(´・ω・`)
 あと、明暗わかれた川口、坪内の両SBは、なんつーかメンタルの差というものをまざまざと見せつけられた感じでした。片や自ら仕掛けずにバックパスばかりだった坪内と、片やイーブンのボールを諦めずに追ってアシストに繋げた川口くん。後者のようなプレイ、メンタルというものを、今後はチーム全体で共有する必要があります。そうしなければ、このまま一勝もできずに降格してしまってもおかしくないチームです、今年のアルビレックスは。

 まあ、なんつーか、ガンバ戦に向けて練習に励んでくださいねということで一つ。
 菊地が試合後に揉めてたらしいですが、ホントなにやってんだよ……(´;ω;`)

 あ、あと補足。今回は久しぶりに陸上競技場で試合を観たんですが、角度がついてなくて遠くが見にくいことに目をつぶれば、ピッチとの距離が近くて楽しいですね。やっぱスワンが最高だと思うので、陸上競技場でリーグ戦をやって欲しいとは思わないですけど、年に一、二度くらいはこっちでもアルビの試合を観たいなと。
 屋根がないので雨天時はまず無理だし、トイレまでの距離があって面倒なので、利便性は下の下なんですけどねー。新潟市は、野球場とか作る前に、まずこの陸上競技場をキッチリ整備すべきだと思うけどなあ。白山駅の改築とかどうでもよくね?(^q^)