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サブカルとサッカーの話題っぽい

【漫画】魔弾の王と戦姫 3

2013-04-14 | 漫画
魔弾の王と戦姫 3 (フラッパーコミックス) 魔弾の王と戦姫 3 (フラッパーコミックス)
価格:¥ 580(税込)
発売日:2013-03-23

 やっぱりリュドミラ可愛い(エレンに睨まれそうな発言)。

 コミカライズ版でも何人か「戦姫」が登場し、更に先に進んでいる原作では、ほぼ全員の「戦姫」がお目見えしているわけですが、個人的にはエレンとミラの二人がツートップって感じです。最初とその次に出てきたキャラがそのまま好きなキャラナンバーワン、ツーになるのは珍しいかもしれません。
 ただコミカライズ版3巻を読むと、三度リムに心惹かれる自分の姿が
 や、前も書いた気がしますけど、コミカライズ版のリムすげえ可愛いですよね。べつにリムのキャラ(性格や態度など)自体は変わっていないので、コミカライズで可愛くなったというより、本来のキャラデザが柳井さんの絵柄によってより活きたというほうが正しいのかもしれませんけど。
 今回はリムが刺客に襲われて昏倒するエピソードが収録されていたということもあり、なんだかリムが登場するたびにニヤニヤしてしまってました。リムが本格的にティグルに惹かれはじめるのがたしかこのあたりからなので、これから先の副官として立ち振る舞う展開が楽しみで仕方ないです。

 で、本筋のストーリーに関しては、なんとなんと、原作ラノベ2巻にあたる箇所を僅か一冊で駆け抜けてしまうという急展開。具体的に言うと、中盤の盗賊退治などをバッサリ切り捨てて、エレンとミラ、ティグルとミラの関係性を掘り下げるエピソードのみに注力した、いわば「必要最低限」の構成になっています。
 僕としてはコレは英断だと思いました。
 元々原作の2巻って内容の濃さのわりにページ数が少なすぎたので、あれこれと詰め込みすぎていた印象だったんですよね。どれも欠かすことのできないエピソードなのに、(MF文庫Jの仕様上)割り当てページが足りないという現象が起きてしまい、そのせいでミラがあまりにもチョロすぎる印象になってしまっていました。
 なので、いっそのこと男臭いエピソードの数々は原作による補完に任せることにして、コミカライズ版ではミラとの交流に絞ったというのは、良い意味で思い切りがよかったのではないかなと。
 柳井さんは男キャラも描ける作家さんですし、ルーリックなどの存在は『魔弾の王』に欠かせない要素でもありますので、こうして省かれるのは多少残念ではあります。ですが、ただでさえラノベのコミカライズは掲載誌の関係上、進行が遅くなりがちなので、ティグルとヒロインにスポットを当ててメインストーリーを描くのは歓迎したい気分になりました。

 で、気になったのが二点あります。
 ひとつは、エピソードを大幅カットした弊害でティッタの出番が裏表紙だけになってしまったということ。ティッタには神卸しみたいなイベントがあるので、原作では重要キャラなのに、完全に影の薄い子になってる……。
 まあ、さほど大きな問題ではないんですが(これが問題発言)。
 ふたつめは、漫画で見るとヒロインたちの服装のトンデモなさがより際立つということ。ミラは完全にレオタードみたいな感じなので、まあ……見えても問題はない……んじゃないかな……と納得できなくはないですけど、エレンってたぶん動いてるだけでパンツがめっちゃ見えてますよね。リムのスカートの短さも実は凄まじくて、あの状態だと馬上にいるときはパンツ一枚を隔てて鞍に直接座ってる形になると思うんですが、あれはすげぇケツが痛くなりそう。
 魔法みたいなものが存在する世界観ですし、そのへんはファンタジー的ご都合主義が適用されると理解したうえで、思わず突っ込みたくなる服装に今さらながら気づいたという話でしたっつーことで一つ。


【漫画】ロウきゅーぶ! 5

2013-04-05 | 漫画
ロウきゅーぶ! 5 (電撃コミックス) ロウきゅーぶ! 5 (電撃コミックス)
価格:¥ 599(税込)
発売日:2013-03-27

 やったー、ついに天使が表紙に降臨したよー(^q^)ノ

 つーわけで、アニメ二期も決定した人気ラノベ『ロウきゅーぶ!』の最強コミカライズ第5巻。
 もはやこのコミカライズに関しては、巻を重ねるごとに感心が深まっていく気持ちしかないというか、今回もめちゃくちゃ面白かったです。

 いちおう軽くあらすじを説明しますと、5巻は慧心女バスがついに対外試合に乗り出すエピソードの導入編が描かれておりました。美星の急性盲腸炎からはじまり、硯谷顧問のつっけんどんな対応に戸惑い、そして美羽の口から衝撃の事実が告げられ、あわや慧心女バスが空中分解か!? ――と思わせる、わりと緊迫感のある展開です。
 まあ、紗季のフォローで真帆がすぐに冷静さを取り戻すあたりが実に好みというか、こういうのはあまり重くなりすぎないように描くのが面白さのコツなんだろうなと。
 ぶっちゃけ、重くしようと思えばいくらでも重くできるエピソードだと思うんですが、智花たちは基本的に前向きですし、お互いを思いやれる子たちなので、話を重くしすぎるとキャラクターそのものがブレることに繋がってしまうんですよね
 ようするにコレって、ストーリーのためにキャラクターを歪めるのではなく、キャラクターたちからストーリーが創られていくという正しい形なんですが、これを実現できる作品が意外と貴重なので参ります。ダメな例としては……アニメの『ラブライブ!』とか!(目に涙を浮かべつつ)
 さておき、『ロウきゅーぶ!』は原作からしてそういった気配りを感じる作品ですが、コミカライズ版は原作を超える丁寧な描写が見られるのがマジでスゲーと思ってます。
 わかりやすいのは葵ですよね。僕が原作『ロウきゅーぶ!』で唯一引っかかっているのが、まさに葵の描かれ方でして、べつに「おい年増出てくんな邪魔」と思ってるわけではなく、むしろ逆で、作中での扱いが不憫すぎてイヤになってくるんですよ。それでも最近は、五年生組の指導者として欠かせない存在になっていたりと、待遇が改善されている印象はありますが、ちょうどこの練習試合のあたりが葵disのピークだったので、実はコミカライズ版でどういうふうに描かれるのか期待半分、不安半分でした。
 蓋を開けてみれば、絵の助けもあってか原作のときに感じた刺々しさが良い具合に中和され、昴と紗季の関係を疑う様子も「バカじゃねえのコイツ」という感じではなく、微笑ましさのほうが先に立つように改善されていたと思います。
 さすがですね、たかみ裕紀先生。そして、蒼山サグ先生は、もうちょっと小学生以外の描写にも気を使ってください
 しかし、真帆紗季の誕生日エピソード→合宿エピソードという順番で読むと、葵が誤解するのも無理はないかなーというくらい昴と紗季の息がピッタリだというのがわかりますね。紗季のほうも明らかに親愛以上の好意を抱いてるっぽいですし、智花の一番のライバルは紗季になりそうな予感が。紗季がPGとして試合を牽引するシーンは燃えるんだよなあ。
 そんなわけで、ひなたが表紙でしたけど、中身は紗季推しのエピソードでしたということで一つ。

 まあ、



 このコマだけで満足やろ! 満足だわ!


【漫画】キョウハクDOG's -Another Secret- 3

2013-04-04 | 漫画
キョウハクDOG's -Another Secret-(3) (電撃コミックス) キョウハクDOG's -Another Secret-(3) (電撃コミックス)
価格:¥ 599(税込)
発売日:2013-03-27

 新装版になってえれぇ面白くなって帰ってきた作品が、順調に続刊を刊行。

 や、今回も面白かったです。
 スピンオフなのに本編より面白いというか、『乃木坂春香』は登場人物が総じて気持ち悪いのに対して、こちらはヒロインたちが可愛らしくていいですね。主人公にとってイージーモードなのは変わらないのに、こうも受ける印象が違うっていうのは、どのへんに原因があるのか自分でもよくわかりません。
 なんかあれですね、主人公がわっかりやすいクズなのが逆にいいのかもしれませんね
 よくある学園ラブコメモノの主人公って、モテる理由が「善人」であること以外に思いつかない場合が多くて、にも関わらず最近は「え? ていうか善人ですらなくね? こいつゲスじゃね?」みたいに感じる主人公も珍しくないため(例:『さくら荘』の主人公)、千代のようなタイプのほうがほどよく気を抜いて眺められるのかも。
 これはヒロインであるせつなのほうにも言えることで、完璧超人! とか、すごく優しい! みたいなパーソナリティって、作家さんの技量のせいでそういうふうに描写できていないことが多々あるので、『キョウハク』のヒロインたちみたいに「決して完璧ではないけど長所もあるんだよ」というキャラ付けにしてあるほうが描きやすいし、わかりやすいのかもしれないなーと思いました。
 で、そういう意味で、3巻は千代がせつなを大切にしている描写が増えていて、2巻までよりも更に微笑ましさがアップしているのは見逃せないポイントです
 もう……最初にアキバに行くエピソードなんかは、マジで痛々しすぎて見ていられなかったですが、アレがあったからこそ今回の即売会イベントでああいうふうに良い雰囲気になったんだよなあと思うとニヤニヤしてしまってなあ。
 最後の悪女にたぶらかされるエピソードでは、せつなの携帯番号などを消去して縁を切れと要求されたとき、

「アイツも俺にとってのSレアだしなー」
「せつなは超優しい俺の理解者(パートナー)だからな。そいつはァ断る」


 とキッパリ言ってのける千代は、不覚にもカッコイイと思ってしまいました。
 クズなのに! 決めるところは決めるクズなのね! ここは3巻屈指の名シーンだと思います。ハイ。
 つーか、こういうところが他の作品と違って、主人公が自分の享受している幸運(千代の場合はせつなに色々と世話を焼いて貰ったりしてること)をしっかり理解しているのが、すげー好感を持てるのですよ。主人公の無自覚が極まると、他のヒロインと付き合い始めているにも関わらず、毎食の用意を幼なじみヒロインにさせるなんていうキチガイじみた状況が生まれたりもしますし(HOOKの『_summer』)、感情の機微に気を配っている作品のキャラクターは、やはり魅力的に感じるものです。
 サブキャラも可愛らしくてすごく楽しいので、是非とも今の路線を維持して頂きたいなということで一つ。


【漫画】よつばと! 12

2013-04-02 | 漫画
よつばと! 12 (電撃コミックス) よつばと! 12 (電撃コミックス)
価格:¥ 630(税込)
発売日:2013-03-09

 早いもので『よつばと!』も12巻!

 いきなり話が脇道にそれますが、さほど刊行ペースが早いわけでもない漫画で、10冊を超えているというのに、まったく飽きる気配がないのは何気にスゲエですね。隣に並んでいた『苺ましまろ』なんて、「ああ……まだ続いてたんだ……いつの間にか買わなくなっちゃったなあ……」としか思いませんでしたもん。
 まあ、『苺ましまろ』は、さすがに刊行ペースが遅すぎるので比較対象としては不適かもしれませんが、漫画やラノベで「10巻」というのは僕の中でひとつのハードルになっているという話です。逆に言うと、そのハードルを越えている作品はよっぽど好きなんだろうなーと。
 しかし、そんな中にあって『よつばと!』は、一度も「もう続きを買うのは止めよう」と思わせないですからね。この安定感は、やっぱり作品に魅力があるからってことなんでしょう。ハイ。

 つーわけで、今日も今日とて全力で遊び回るよつばが楽しそうでした。
 この作品ってハロウィンみたいな時事ネタを取り入れつつ、本当になんてことのない日常ネタで食いつないでいけるのが最強ですよね(汚い大人の感想)。
 個人的に、ペンキの話みたいな失敗はガチで子供のころにやったことがあるので(あそこまで酷くはなかったですが)、色んな意味で身につまされるエピソードでした
 子供の無軌道ぶりってすげーというか、本当にアレは「自分ではない何か」にそそのかされるかのように、自分の面白いと感じることをしてしまうんだよなー。当然のことながらハッキリ覚えているわけではありませんけど、犯罪に手を染めるときってああいう感覚なのかも。
 あと、12巻のメインでもあるキャンプの話では、子供視点と並行して大人視点のエピソードが描かれるのが面白いですね。元々、子供と大人、両方の視点で楽しめて、しかもそれをさらっと自然に描く作品ではありますけど、キャンプみたいに作業が分かれるイベントだとそれがわかりやすくなっているというか。
 まあ、そんなに小難しいことを考えなくても、単純に読んでいて楽しいですよね。テントをたてたり、カレーを作ったりといった定番をしっかり抑えつつ、ちょいコアなマシュマロを焼くシーンを織り交ぜたりするのが実に上手い。
 ちなみに僕は、マシュマロを焼くネタをスヌーピーで知ったんですけど、今の子は『よつばと!』で知って、親御さんに「コレやってみたい!」って要求したりすんのかなあ。微笑ましいなあ。
 しかし、子供視点で見ると楽しいだけのキャンプですが、大人視点で見るとワリと凄まじいシチュエーションですよね。今回に限った話じゃないですけど、ぶっちゃけ未婚の男性三人組に子供を預けるって、よほど特殊な状況じゃないとありえないでしょうし、とーちゃんとジャンボの信頼されっぷりが凄すぎる
 というか、やんだはともかく、この男共が優良物件すぎるんだよなー。ひょっとしてリア充への耐性を持たない読者を殺しにきてる漫画ですかコレ。
 ホント、インドア派には眩しい作品ですねってことで一つ。


【漫画】フォトカノ 電撃コミックアンソロジー Kiss

2013-03-29 | 漫画
フォトカノ 電撃コミックアンソロジー Kiss (電撃コミックスEX) フォトカノ 電撃コミックアンソロジー Kiss (電撃コミックスEX)
価格:¥ 893(税込)
発売日:2013-03-27

 VITA版の発売日が刻一刻と近づいてきた『フォトカノ』のアンソロを購入。
 ちなみに、電撃からは二冊目となるアンソロジーです。作家さんの顔ぶれもほぼ同じで、つまり面白いことは確定的に明らか。
 なので、わざわざ言うまでもないことですけど、

 超オモシロかった!

 んー、やっぱり『フォトカノ』はキャラクターが抜群に可愛らしいので、読んでいるとニヤニヤしてしまいますね。
 これは余談ですが、いわゆるADVではなくSLG形式のギャルゲーって、原作中ではヒロインたちの横の繋がりを描くのが難しいため、ヒロイン同士の絡みというのが少ない印象なので、そういう部分を掘り下げてくれるアンソロジーは大歓迎なのです。ハイ。
 そういう意味で、巻頭を飾るHisasiさんはヒロインが総出演する形式の短編を描いてくださるのが素晴らしいというか、ヒロイン同士がヤキモチを妬いて張り合う展開は最高だなと。あっちの世界(婉曲表現)で磨いたエロ可愛い絵柄とあいまって、何度も読み返してしまう良漫画でした。
 あと、おそらく誰もが感じていたであろう「室戸先輩って『不正登校』って言われるたびに軽くアヘってるよね?」という疑問を形にした岸里さとしさんには祝福の拍手を送りたい気分。初っ端で室戸先輩が登場するからてっきり室戸先輩がヒロインだと思ったら、まさかの実原オチというところも含めて頬が緩むのを抑えられませんでした。
 個人的に少し残念なのは、前回のアンソロに引き続き、あまり舞衣りゃんメインの漫画が載っていなかったことでしょうか。ひとつもないというわけではないので、おそらく全体のバランスを考えているんでしょうけど、あの子は新見さんに次ぐお気に入りキャラなので、もっとメインの話を沢山読みたかったです。
 まあ、原作のエピソードがあまりにも盛りだくさんだったので、逆に二次創作では弄りにくいのかもしれませんが、そのへんは『フォトカノKiss』の発売後、そしてアニメ放映後の盛り上がりにも期待って感じでしょうか。

 最後は無粋な突っ込みというか、コレは原作でも感じていたことなんですけど、ヒロインたちとエンディングを迎えたときに主人公の名前で呼び始めるのは、やっぱりちょっと馴染まないかもなあ……。>「一也さん」呼びになるアレです
 新見さんがいつまでも「前田君」って呼んだりするほうが不自然ってのは理解したうえで、なんだかちょっと違和感がつきまといます。
 ……これ、「さん」付けなのがよくないんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょう?
 普通に名前に「君」付けじゃダメだったんだろうか。昭和の香りを残したい、みたいな?
 や、『フォトカノKiss』って前作のエンディング後のエピソードも追加されるらしいので、そこでずっと「一也さん」呼びだとちとキツイなと思ったんですよね。そのうち慣れるとは思うんですが、果たして。
 とりあえず、VITA版の発売は楽しみですということで一つ。