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魔弾の王と戦姫 3 (フラッパーコミックス) 価格:¥ 580(税込) 発売日:2013-03-23 |
やっぱりリュドミラ可愛い(エレンに睨まれそうな発言)。
コミカライズ版でも何人か「戦姫」が登場し、更に先に進んでいる原作では、ほぼ全員の「戦姫」がお目見えしているわけですが、個人的にはエレンとミラの二人がツートップって感じです。最初とその次に出てきたキャラがそのまま好きなキャラナンバーワン、ツーになるのは珍しいかもしれません。
ただコミカライズ版3巻を読むと、三度リムに心惹かれる自分の姿が。
や、前も書いた気がしますけど、コミカライズ版のリムすげえ可愛いですよね。べつにリムのキャラ(性格や態度など)自体は変わっていないので、コミカライズで可愛くなったというより、本来のキャラデザが柳井さんの絵柄によってより活きたというほうが正しいのかもしれませんけど。
今回はリムが刺客に襲われて昏倒するエピソードが収録されていたということもあり、なんだかリムが登場するたびにニヤニヤしてしまってました。リムが本格的にティグルに惹かれはじめるのがたしかこのあたりからなので、これから先の副官として立ち振る舞う展開が楽しみで仕方ないです。
で、本筋のストーリーに関しては、なんとなんと、原作ラノベ2巻にあたる箇所を僅か一冊で駆け抜けてしまうという急展開。具体的に言うと、中盤の盗賊退治などをバッサリ切り捨てて、エレンとミラ、ティグルとミラの関係性を掘り下げるエピソードのみに注力した、いわば「必要最低限」の構成になっています。
僕としてはコレは英断だと思いました。
元々原作の2巻って内容の濃さのわりにページ数が少なすぎたので、あれこれと詰め込みすぎていた印象だったんですよね。どれも欠かすことのできないエピソードなのに、(MF文庫Jの仕様上)割り当てページが足りないという現象が起きてしまい、そのせいでミラがあまりにもチョロすぎる印象になってしまっていました。
なので、いっそのこと男臭いエピソードの数々は原作による補完に任せることにして、コミカライズ版ではミラとの交流に絞ったというのは、良い意味で思い切りがよかったのではないかなと。
柳井さんは男キャラも描ける作家さんですし、ルーリックなどの存在は『魔弾の王』に欠かせない要素でもありますので、こうして省かれるのは多少残念ではあります。ですが、ただでさえラノベのコミカライズは掲載誌の関係上、進行が遅くなりがちなので、ティグルとヒロインにスポットを当ててメインストーリーを描くのは歓迎したい気分になりました。
で、気になったのが二点あります。
ひとつは、エピソードを大幅カットした弊害でティッタの出番が裏表紙だけになってしまったということ。ティッタには神卸しみたいなイベントがあるので、原作では重要キャラなのに、完全に影の薄い子になってる……。
まあ、さほど大きな問題ではないんですが(これが問題発言)。
ふたつめは、漫画で見るとヒロインたちの服装のトンデモなさがより際立つということ。ミラは完全にレオタードみたいな感じなので、まあ……見えても問題はない……んじゃないかな……と納得できなくはないですけど、エレンってたぶん動いてるだけでパンツがめっちゃ見えてますよね。リムのスカートの短さも実は凄まじくて、あの状態だと馬上にいるときはパンツ一枚を隔てて鞍に直接座ってる形になると思うんですが、あれはすげぇケツが痛くなりそう。
魔法みたいなものが存在する世界観ですし、そのへんはファンタジー的ご都合主義が適用されると理解したうえで、思わず突っ込みたくなる服装に今さらながら気づいたという話でしたっつーことで一つ。