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マイぼーる! 2 (ジェッツコミックス) 価格:¥ 630(税込) 発売日:2013-06-28 |
一巻が妙に気に入ってしまったサッカー(?)漫画の第二巻。
帯に一平を起用するあたり、イロモノだという自覚はあるみたいですね!(´▽`)>ていうか一般認知度低すぎやろ……。
でもいいところを突いてるというか、コメントの「お色気サッカー漫画? と思いきや……おもろい」というのはまったく僕も同感です。
ただまあ、やはりサッカー漫画として面白いというよりも、キャラクターが魅力的で面白いという感じなんですよね。二巻はキャラクターの顔見せが終わったところなので、物語的な面白さに関しては次巻以降に期待ということで。
少し話はそれますが、個人的にサッカーや野球といった題材は、こういったキャラモノ作品にはそぐわないと思っていました。その理由は簡単で、チームとしての体を成すためには最低11人なり9人なりのキャラクターを揃えなければならないわけで、序盤からそれだけ大勢のキャラクターを登場させると非常に描写が難しくなってしまうからです。
ただ数を揃えるだけなら簡単ですけど、それぞれに個性を持たせて、ひとりひとりをストーリーを進展させると同時に掘り下げて……ということをやろうとすると、途端にハードルが高くなります。〝掴み〟が重要な物語の導入において、キャラクター紹介をダラダラと続けることほどツマラナイものはないので。
だからまあ、漫画やラノベの日常系部活モノはメインキャラ4~5人で回すのが妥当であり、メンバーを揃える必要があるスポーツを題材にするからには、相応の覚悟が必要になるんじゃないかなーと思ったりするわけですが。
ところが、この『マイぼーる!』は、いきなりそのハードルを軽々飛び越えてしまった印象があります。なんつーか、女子サッカー部のメンバーがどいつもこいつもクセがありつつもイイキャラなんですよね。
二巻の最初のエピソードでメンバーが自己紹介するくだりがありますが、僕はあそこで掴まれました。特に、最初にレイカが自己紹介をしたときの「た、大して立派でもない胸のサイズまで堂々と言いやがった……」というツッコミが絶妙で、あそこからの流れで個々のメンバーの持ち味が存分に発揮されていたと思います。
ちょっと意外というか、良い意味で意表を突かれたのは、これだけクセモノ揃いのメンバーを集めたからには、ワガママを言ってチームを崩壊させたり、似非シリアスで対立させる展開を早い内に描くと思っていたんですが、そういう気配がまったく感じれなかったことです。同作者のいのうえ空さんの作品だと某『ゼロイン』がまさにそんな感じで、早々にヒロインのむちむちっぷり以外に見所がない漫画になっていただけに、『マイぼーる!』がデフォルト脳天気で進行するのは嬉しい誤算ってやつでした。
あとは、期待されているであろう「お色気」部分もしっかりと対応済みというか、
このジャージや短パンに下着のラインが浮き出る描写の気合の入りっぷりといったらもう最高。このムチムチこそが大きな売りのひとつよなー。
そんなわけで、物語的にはいきなり佳境に立たされた女子サッカー部ですが、どうなるのか気になるので続きを楽しみにしたいと思いますということで一つ。