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サブカルとサッカーの話題っぽい

【漫画】干物妹!うまるちゃん 1

2013-10-03 | 漫画
干物妹! うまるちゃん 1 (ヤングジャンプコミックス) 干物妹! うまるちゃん 1 (ヤングジャンプコミックス)
価格:¥ 540(税込)
発売日:2013-09-19

 普段からヤングジャンプを手に取ることはなかったんですが、ふらっと立ち寄ったコンビニでなにかに導かれるようにしてパラ見したとき、一発で気に入ってしまった作品。
 タイトルでググってみたらちょうど単行本が発売したところだったので、そのまま本屋に駆け込んで購入しました。

 いやこれめっちゃ面白いわ

 あらすじを簡単に説明すると、「外では完璧超人を演じている妹(うまる)が、家の中では兄に世話されっぱなしのダラけきったダメ人間」という設定をベースに据えつつ、オモシロおかしく過ごすうまるの日常を描写する作品です。あえてジャンル分けをすると、コメディとかギャグとかそういう感じになると思いますけど、ぶっちゃけ思わず吹き出してしまうほどキレ味が鋭い作品というわけではありません。
 ですけど、なんか読んでる間、常にニヤニヤしてしまうような不思議な面白さのある漫画なんです。うまるのダラけっぷりが突き抜けているのがネタとして面白いというのはもちろん、この手の作品にしては珍しく、不愉快に感じる要素が一切ないのが個人的にすげー気に入りました
 や、基本的に兄がうまるに振り回されっぱなしなので、そのへん引っかかってもおかしくないハズなんですよね。僕『俺妹』とか反吐が出るくらい嫌いですし
 ところが、『うまるちゃん』は、完全に兄が妹の保護者であり庇護者としての立場を崩さずにいてくれるおかげか、うまるのワガママを「ああ、これは親しい間柄だからこその態度なんだろうな」というふうに微笑ましく見ることができます。つけ加えるなら、うまるのワガママはあくまでも兄に対してのみ向けられるもので、他人に迷惑をかける類のものではないというのも大きいかもしれません。
 あと、兄と妹の物語でありながらも小さな輪の中で完結させず、ちょくちょく他のキャラクターを絡ませるバランスも好みです。兄の同僚はホントに少ししか登場しませんけど、うまるのクラスメイトは要所を押さえる感じでイイ味を出しているなと。最後はクラスメイトに干物妹バレか!? みたいな気になるところで引きなので、続きもめっちゃ気になります。
 そういえば、巻末の過去編を読むと、兄妹ともになにかワケありな気配を感じますが、そのへんは今後明かされていくんでしょうか。是非ともヘンにシリアスになったりせず、今の雰囲気はそのままに続いていってもらいたいものです。

 しかし久しぶりに面白い漫画を新規発掘できたなー(´ω`)


【漫画】ロウきゅーぶ! 6

2013-09-15 | 漫画
ロウきゅーぶ! (6) (電撃コミックス) ロウきゅーぶ! (6) (電撃コミックス)
価格:¥ 599(税込)
発売日:2013-08-27

 一月に二冊『ロウきゅーぶ!』が読める!
 まったく小学生は最高だぜ!

 っつーわけで、本編コミカライズの第6巻。今回は硯谷との対決から、海合宿の導入までが描かれております。
 たかみ裕紀さんの仕事ぶりは相変わらず素晴らしいもので、原作エピソードを過不足なくまとめて更に面白くしてしまう手腕には脱帽ですね。世間ではロリ部分だけが注目を浴びることが多いですが、やはりバスケを真剣に描写してこその作品だと思いますので、メディアミックスしたときに〝軸〟がブレないようにするのは必須事項なんじゃないかなと。アニメは頑張っているのは分かるんですけど、いかんせん映像がチープすぎてなあ……スクープショット()とか。
 ともあれ、漫画版は最高です。
 硯谷との対決の中で慧心女バスのメンバーたちが最適なポジションにつく、という展開は原作同様に熱いですし、ひとりひとりが日進月歩で成長していく様子は(逮捕的な意味ではなく)ニヤニヤしてしまう感じで。
 最初が最初だっただけに成長著しい愛莉や、あまり身体能力が高くないひなたの躍進に目がいきがちですが、こうして改めて見てみると、紗季と真帆の描写がわりと多めなんだなーと。紗季は言うまでもなく「昴と同じポジション」であるPGとしての才能を発揮しはじめていて、真帆は硯谷編で「公式戦に出られないことを知らされる」、「未有に張り合って頭に血が上る」という二つの山を越えてメンタル面が強くなりました。6巻の表紙は紗季と真帆でしたけど、内容と見比べるとその理由がよくわかります。
 あ、あと何気に、真帆はキチンと謝れる子なのがいいですよね。二次元界隈では、真帆のようなワガママなところがあるキャラって謝れないことが多い気がしますし(最近は描写に気を遣っているのか、おかしなツンデレみたいなヒロインは減少傾向だと思いますけど)。真帆が暴走したときには紗季がピシャリと言うこともできるので、このへんはホントに絶妙なバランスだと思います。ストッパーが存在しないというか、悪いことをしたときに叱ってもらえないのが可哀想というのは、リアルも二次元も一緒だからなあ……。
 そういえば、巻末に収録されていた短編も紗季真帆コンビっつーのは、やっぱタイミングを狙ってるんでしょーか。
 僕は『ロウきゅーぶ!』って人間関係が一辺倒にならないところがうまいと思っているんですけど、短編はまさにそれがよく見て取れるエピソードでした。あそこで紗季がアンスコを履き忘れたというオチにすることで、しっかり者の紗季の魅力が更に上がる効果があるというのは、僕が語るまでもないことですし、密かにナイムネを気にしている智花もえれぇ可愛らしいですから。

 そんな感じで、慧心女バス5人の魅力を余すところなく書き出した一冊でしたっつーことで一つ。
 ここまでまんべんなくキャラを魅力的に描ける手腕は見習いたいものです、ホント。


【漫画】艦隊これくしょん -艦これ- アンソロジーコミック 横須賀鎮守府編 1

2013-09-13 | 漫画
艦隊これくしょん -艦これ- アンソロジーコミック 横須賀鎮守府編(1) (ファミ通クリアコミックス) 艦隊これくしょん -艦これ- アンソロジーコミック 横須賀鎮守府編(1) (ファミ通クリアコミックス)
価格:¥ 683(税込)
発売日:2013-09-14

 コンプティークを手に入れるのは大変でしたが、こちらは拍子抜けするほどあっさりゲット。
 今をときめく『艦これ』のアンソロジーです。

 いや、ぶっちゃけコレめっちゃ面白いッスわ
 もちろん僕が現在進行形で『艦これ』にハマっているというのが大きいんですが、それとは別次元の問題として、総じてアンソロジーって出来不出来の差が激しいんです。なので、アンソロジーは外れを覚悟して買うというのが、ある種の常識になっているんですけど、そんなふうに半ば諦めモードだった予想を良い方向に裏切られました。このへんは、さすがエンターブレインということなのかなあ。
 んで、この手の本では最初の作品が全体の出来を占うと言っても過言ではないですが、津留崎優さん(初めて聞く作家さんだ……)の手による『提督と龍田さん』がもうすんげぇ面白いんですよね。タイトルの通りメインは提督と龍田で、そこに天龍などが絡んでくる内容になっていて、それぞれの絡み方のバランスが非常に良いです。
 誤解を恐れずに言うと、僕はあまり「百合」が好きではないので、これが龍田と天龍がイチャコラするだけの内容だったら、全然興味を引かれなかったと思うんですよ。ただ、ゲーム内の台詞などから、龍田と天龍がお互いのことを最重要視しているのは間違いないので、彼女たちが提督とばかり絡んでいたら、それはそれでイマイチに感じていたんじゃないかなとも思います。
 その点『提督と龍田さん』は、ワガママな読者(僕です)の好むさじ加減を完璧に再現している感じで、全編に渡りすげー楽しむことができました。愛宕の巨乳に嫉妬する龍田とか可愛すぎるっちゅーねん!
 他に気に入ったのは、今田秀士さんの『夕張さんの憂鬱』でしょうか。
 残念ながら僕はまだ夕張にお目にかかったことがないので、これは純粋にこの作品における夕張のキャラクターと、ラブコメ要素に惹かれました。最後の結婚オチに繋がる流れが急すぎるのも微笑ま面白い感じで。
 あと、上二作に比べると提督がオチ要員になっていますが、祐馬さんの『ア×カ!』も好きです。赤城と加賀は自分でもメイン戦力として使っているので、やはり思い入れが強くなっているみたいですね。
 ちなみに、秋月伊槻さんとピアイ才さんによる最後に収録されていた二作は、内容が酷すぎて印象に残っています(注:褒め言葉)。
 これってたぶん、やりすぎて少なからずキャラ崩壊しているので、すごく好き嫌いが分かれそうですけど、とにかく勢いがよくてこういうのもアリだなーと。ちゅうか、『アマガミ』のとき同様、ピアイ才さんトばしてんなー。唯一のメタなネタだったし、なんでもありのアンソロジーだからこそなんだろうなあ。

 と、そんな感じでとても楽しめる一冊ですよということで。
 ナンバリングされているので、今から続きが楽しみですっつーことで一つ。


【漫画】ロウきゅーぶ! は~ふたいむ 1

2013-09-05 | 漫画
ロウきゅーぶ! は~ふたいむ (1) (電撃コミックスNEXT) ロウきゅーぶ! は~ふたいむ (1) (電撃コミックスNEXT)
価格:¥ 599(税込)
発売日:2013-08-27

 出来の良さに定評のある、コミカライズ版『ロウきゅーぶ!』のスピンオフ!

 ……ですが、あとがきで作者さんも言っておられるようにスピンオフというと少し違う感じで、むしろ「原作消化率を早めるために、べつの時系列のエピソードを先取りしている」という印象を受けました。

 個人的にこれは大英断だと思います。
 というのも、ラノベのコミカライズってどんなに出来が良くても(月刊誌で連載するため)進行ペースが遅く、尻切れトンボで終わってしまったり、途中で飽きてしまったりすることが多いじゃないですか。それは『ロウきゅーぶ!』も同様で、先んじて原作が完結してしまったことを考えると、どうしてもペースアップする必要がありました。
 そのため、最初に『は~ふたいむ』を読んだときは、「なるほど、こういう方法もあったのか」と思わず膝を打ってしまいました。異なる時系列のエピソードを本編と並行して進めてしまえば、単純に原作の消化速度が二倍になりますからね。
 この場合の問題点は、作家さんの仕事量も倍になることですけど、幸いにしてたかみ裕紀さんはクオリティを落とすことなく、相変わらずの素晴らしい作品を提供してくださっています。いやもうホント最高です、コミカライズ版『ロウきゅーぶ!』は
 ちゅうか、今回は智花父がバスケ部を認めるという例のエピソードが収録されているわけですけど、まさか智花の前のチームメイトたちとまで和解させてしまうとはなあ
 ここだけの話、原作が駆け足で終了したとき「バスケ部の先輩は本当に単なるロリコンのままで、智花のチームメイトは単なるクズのまま終わっちゃった!」というのは少なからず引っかかる要素でした。まあ、ぶっちゃけ必要ないっちゃー必要ないネタではあるんですが、どこかで伏線として使われると思っていたので、こういう形でフォローが入ってよかったです。

 ちなみに。

 僕が何気に気に入ったのが、和解のシーンで「智花をハブった連中だけが悪い」というふうに描かれなかったところでした。
 や、智花自身も謝罪していたように、あれはどちらか一方が悪いというより、明らかにエゴを押しつけた側にも非があったので、あそこで「源さんはちっとも悪くねーです」みたいになっていたら興ざめしていたと思うんですよね。
 引き合いに出したくもないですけど、某『変態王子』はこういう人の機微みたいなものが皆無でまったく登場人物たちに魅力を感じなかったので、やはり力のある作家さんは違うなと感心してしまいました。「智花のチームメイトたちのその後」というのは、おそらく蒼山サグさんの中に構想はあったと思うんで、原作で使い切れなかったネタをコミカライズで補完できるというのは、ホントに理想的な関係だよなと。

 つーわけで、続きも楽しみですということで一つ。
 次は昴編かー(´ω`)


【漫画】いもかみさま 1

2013-09-04 | 漫画
いもかみさま 1 (ジェッツコミックス) いもかみさま 1 (ジェッツコミックス)
価格:¥ 630(税込)
発売日:2013-07-26

 この漫画、超オススメ!

 以前、『アマガミ』の漫画目当てに『ヤングアニマルあいらんど』を購読していたとき、完全にノーチェックだったにも関わらず面白くて毎号楽しみにしていた作品。
 そのうち『ヤングアニマルあいらんど』は買わなくなってしまったので単行本になるのを待っていたんですが、先月の頭に発売していたらしいです。これまたノーチェックでした。

 つーわけで、『いもかみさま』です。
 ざっくり言うと「主人公の妹が、神の代行者となって人助けをしようとする」というのが本作のあらすじ。
 あまり詳しく書くと本編のネタバレになってしまうので、細かい部分は実際に読んで頂くとして、身も蓋もない話エロゲによくある感じの導入ですね。実のところ『ヤングアニマルあいらんど』は一般とエロの中間みたいな作品ばかりが掲載されていて、僕も最初はそのうちのひとつかーという感じであまり気に留めていませんでした。

 ところがまあ、コレがすげー面白いんです。ハイ。
 ストーリー自体はまだまだ導入にすぎないため、これから先どちら側に転ぶのか分かりませんが、とりあえずキャラクターたちがところ狭しと飛び回っているのを眺めているだけで楽しいんですよね。なにも漫画に限ったことではありませんけど、キャラクターが魅力的かどうかというのは僕にとって一番重視する部分なので、それをクリアできている本作はそれだけでかなり心にクルものがありました。
 特に主人公の幼馴染みの可耶がかなり良いキャラをしていて、大人しくて家庭的と思いきや、





 第2話にしてお漏らし変態ビッチ呼ばわりされる展開が待ち受けていたことに大笑い
 そういえば、連載も1話は印象に残らなかったのに、この2話をきっかけにして注目しはじめたんだよなあ。
 これはべつに僕がお漏らしマニアということではなく、なんというか2話って『いもかみさま』の面白さを凝縮したようなエピソードだと思うのですよ。上にも書いたように、設定自体はどこかで見たことがあるようなものなんですけど、「えっ、そこまでやっちゃうの?」みたいな良い意味での遠慮のなさが絶妙のアクセントになっているんですよね。
 こういう〝遠慮のなさ〟が面白さに繋がっている作品としては、某『そらのおとしもの』などが例に挙げられますけど、「中途半端だと面白くない」けど「やりすぎると引いてしまう」というバランスに気をつけないといけない要素なので、僕は作品に取り入れるときにはセンスが求められると思っています。
 そういうふうに見ると、『いもかみさま』はコメディとシリアス(そしてエロ)が本当にバランスよく混ざり合っていて、読んでいて退屈しない内容になっていることにただただ感心してしまうなと。
 あと、1巻の引きがまた気になるところでブッタギられているのも参りますね。
 可耶の妹の真耶も可愛いなあ、こいつデレんのかなあと思っていたら、まさかの攻略済みキャラだったとは。いや、この作品の場合、一筋縄ではいかなそうなので変化球を投げてきそうな気もしますが。

 敢えて問題点を挙げるとすれば、(現時点では)メインヒロインでもある妹の鳴華の印象が一番薄いということくらいでしょうか。他にも兄とのコミュニケーションで暴力多めということや、ぶっちゃけ多くのケースで足手まといにしかならないので、あまりガッツリ中心に据えてしまうとイライラする読者もいそうです。このへんは先の展開に期待ということで……。
 あ、主人公のやや斜に構えたところを嫌う人もいそうですが、僕は皮に免じて許しました(´▽`)

 つーわけで、続きが楽しみな一冊ですっつーことで一つ。