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干物妹! うまるちゃん 1 (ヤングジャンプコミックス) 価格:¥ 540(税込) 発売日:2013-09-19 |
普段からヤングジャンプを手に取ることはなかったんですが、ふらっと立ち寄ったコンビニでなにかに導かれるようにしてパラ見したとき、一発で気に入ってしまった作品。
タイトルでググってみたらちょうど単行本が発売したところだったので、そのまま本屋に駆け込んで購入しました。
いやこれめっちゃ面白いわ。
あらすじを簡単に説明すると、「外では完璧超人を演じている妹(うまる)が、家の中では兄に世話されっぱなしのダラけきったダメ人間」という設定をベースに据えつつ、オモシロおかしく過ごすうまるの日常を描写する作品です。あえてジャンル分けをすると、コメディとかギャグとかそういう感じになると思いますけど、ぶっちゃけ思わず吹き出してしまうほどキレ味が鋭い作品というわけではありません。
ですけど、なんか読んでる間、常にニヤニヤしてしまうような不思議な面白さのある漫画なんです。うまるのダラけっぷりが突き抜けているのがネタとして面白いというのはもちろん、この手の作品にしては珍しく、不愉快に感じる要素が一切ないのが個人的にすげー気に入りました。
や、基本的に兄がうまるに振り回されっぱなしなので、そのへん引っかかってもおかしくないハズなんですよね。僕『俺妹』とか反吐が出るくらい嫌いですし。
ところが、『うまるちゃん』は、完全に兄が妹の保護者であり庇護者としての立場を崩さずにいてくれるおかげか、うまるのワガママを「ああ、これは親しい間柄だからこその態度なんだろうな」というふうに微笑ましく見ることができます。つけ加えるなら、うまるのワガママはあくまでも兄に対してのみ向けられるもので、他人に迷惑をかける類のものではないというのも大きいかもしれません。
あと、兄と妹の物語でありながらも小さな輪の中で完結させず、ちょくちょく他のキャラクターを絡ませるバランスも好みです。兄の同僚はホントに少ししか登場しませんけど、うまるのクラスメイトは要所を押さえる感じでイイ味を出しているなと。最後はクラスメイトに干物妹バレか!? みたいな気になるところで引きなので、続きもめっちゃ気になります。
そういえば、巻末の過去編を読むと、兄妹ともになにかワケありな気配を感じますが、そのへんは今後明かされていくんでしょうか。是非ともヘンにシリアスになったりせず、今の雰囲気はそのままに続いていってもらいたいものです。
しかし久しぶりに面白い漫画を新規発掘できたなー(´ω`)







