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ロウきゅーぶ! は~ふたいむ (1) (電撃コミックスNEXT) 価格:¥ 599(税込) 発売日:2013-08-27 |
出来の良さに定評のある、コミカライズ版『ロウきゅーぶ!』のスピンオフ!
……ですが、あとがきで作者さんも言っておられるようにスピンオフというと少し違う感じで、むしろ「原作消化率を早めるために、べつの時系列のエピソードを先取りしている」という印象を受けました。
個人的にこれは大英断だと思います。
というのも、ラノベのコミカライズってどんなに出来が良くても(月刊誌で連載するため)進行ペースが遅く、尻切れトンボで終わってしまったり、途中で飽きてしまったりすることが多いじゃないですか。それは『ロウきゅーぶ!』も同様で、先んじて原作が完結してしまったことを考えると、どうしてもペースアップする必要がありました。
そのため、最初に『は~ふたいむ』を読んだときは、「なるほど、こういう方法もあったのか」と思わず膝を打ってしまいました。異なる時系列のエピソードを本編と並行して進めてしまえば、単純に原作の消化速度が二倍になりますからね。
この場合の問題点は、作家さんの仕事量も倍になることですけど、幸いにしてたかみ裕紀さんはクオリティを落とすことなく、相変わらずの素晴らしい作品を提供してくださっています。いやもうホント最高です、コミカライズ版『ロウきゅーぶ!』は。
ちゅうか、今回は智花父がバスケ部を認めるという例のエピソードが収録されているわけですけど、まさか智花の前のチームメイトたちとまで和解させてしまうとはなあ。
ここだけの話、原作が駆け足で終了したとき「バスケ部の先輩は本当に単なるロリコンのままで、智花のチームメイトは単なるクズのまま終わっちゃった!」というのは少なからず引っかかる要素でした。まあ、ぶっちゃけ必要ないっちゃー必要ないネタではあるんですが、どこかで伏線として使われると思っていたので、こういう形でフォローが入ってよかったです。
ちなみに。
僕が何気に気に入ったのが、和解のシーンで「智花をハブった連中だけが悪い」というふうに描かれなかったところでした。
や、智花自身も謝罪していたように、あれはどちらか一方が悪いというより、明らかにエゴを押しつけた側にも非があったので、あそこで「源さんはちっとも悪くねーです」みたいになっていたら興ざめしていたと思うんですよね。
引き合いに出したくもないですけど、某『変態王子』はこういう人の機微みたいなものが皆無でまったく登場人物たちに魅力を感じなかったので、やはり力のある作家さんは違うなと感心してしまいました。「智花のチームメイトたちのその後」というのは、おそらく蒼山サグさんの中に構想はあったと思うんで、原作で使い切れなかったネタをコミカライズで補完できるというのは、ホントに理想的な関係だよなと。
つーわけで、続きも楽しみですということで一つ。
次は昴編かー(´ω`)
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