家のメインカー?として、購入以来、ほぼ四年近い歳月を走り続けてくれているパジェロミニ。
エンジンはツインカム(DOHC)ターボで、4気筒20バルブのハイテックメカ、その恩恵で車体の重さを感じさせない軽い走りが魅力の車。
購入時にたしか7万キロくらいだったこの車も12万4千キロを回ってしまった。
記録をみると6万キロあたりでタイミングベルトを交換しており、となると、すでにそれから6万4千キロ走っていることになる。
タイミングベルトは一応10万キロまでOKと言われているが、実際はそれが納められているカバー内のオイルポンプやらクランクシャフトのシール劣化によるオイル漏れ等でベルトがぐしゃぐしゃになり、それが影響して早く切れる可能性が高い。
特にこの車種は、クランクシャフトオイルシールとオイルポンプシールが弱いことで有名?ですから、注意が必要。
前回交換の走行距離からすると、それらの消耗品は交換されてないと考えて良く、今回はそれらも様子をみて早めに交換しました。
そんなわけで、今回タイミングベルトを交換しましたので(といっても5月の話)ブログに掲載します。
一応アップしていますが、あくまでも次回作業時に自分が忘れないように、との記録ですから、同じ事をするのを進めているわけではありません。
もし参考にされる場合は、自己責任にて作業をおねがいします。
さて、今回はDOHCターボということで、OHCのシングルカムエンジンと比べて多少コツがいる。
まずは見ての通り隙間がない (笑)
そのため、ラジエータを外す作業が必要。
そんでもって、車の真下にあるドレンプラグをゆるめ、クーラントを抜く。
黄色い矢印のがそれ、
青と白の矢印は後に外すフアンガードの爪が此処に刺さっているということ。
赤い矢印はラジエータホースの下側取り付けクランプ、
だばだばだば・・・・・とクーラントが出てくる。
ある程度抜けた後にラジエータキャップをはずすと、残りが出やすくなる。
ついでにキャップを点検。 綺麗だし問題なし。
次の作業は先ほどの赤い矢印のクランプをゆるめ、下のホースをラジエータからはずします。
この際ホース内に残ったクーラントが再びどばっと出るので注意。
さらに上のホースを固定しているクランプをペンチなどを使ってゆるめ、
ホースを抜き取る。
このときホースを点検しますが、やたらゴムが固くなっていたり、亀裂などがあるようなら交換が必要です。
今回は問題なし。
この車、ホースの差し込み部にベタベタと何か塗ってある、指で剥がすと水漏れ防止のシール材? 粘土っぽいが、こんなものあると
ラジエータ詰まらせるので後でしっかり取りました。
次。
フアンガードの左右にある黄色い矢印のボルトをゆるめる。
写真では変な白い部品がついていますが、これは締め付けられている部分のプラスチックが以前割れてしまったので、押さえの部品をつくって
とめているためです。 普通はありません。
同じく、左右にあるラジエータ固定ボルトをゆるめる。
ボルトを抜けば、このようにラジエーターは簡単に取り出せます。
このとき先ほど外したラジエータキャップ付けると、取っ手みたいになり、抜き出しやすい。
漏れがないか含めて点検すると、結構ゴミで詰まっている。
ところで、この車で原因不明の水温上昇(高すぎだろこれ?)トラブルが起きることがあります。
特に夏場に多いのですが、サーモスタットを疑う前にまず此処を点検してください。
かく言う僕も以前、やたら水温が上がり気味になるのでラジエータを点検したら、こんなどころで糞詰まり状態になっていた
事が有ります。
そのときはこの写真よりも遙かにひどかったです。
ラジエータは空気が通らねば絶対に冷えませんから、水温計の針はどんどんと上がっていく。
特にアイドリングでエアコンなど効かせているとオーバーヒートかと思うくらいまで上がります。
もし詰まっているようなら、ここまでの作業のように取り外して清掃をする必要があります。
パジェロミニの場合、簡単にラジエータ外せますから、もし原因不明で水温が上がって悩まれている方は一度点検して見てください。
ラジエータ取り外し後は、フアンガード外しですが、これはただ上に引き抜くだけ。
フアンガードの下は
水色と白の部分で爪によって差し込まれているだけなのです。 よって簡単。
ラジエータがはずれると、一気に作業空間が出来ます。
ただし、エアコンのコンデンサ(ラジエータみたいに見える)が前にまだあるので、乱暴に作業しないこと。
次にエアインタークーラーユニットを外して、スパークプラグを緩めておきます。
ただ、今回はエンジンが過熱していたので、熱い思いをするのが嫌な僕はこの作業を後回しにしています。
プラグを抜かなくてもこの後の作業は出来ますが、クランクを回すのに力がいるのと、ゆっくり回さねばなりませんので注意。
まずはクーリングファン外し。
二本あるベルトはまだこの段階でゆるめません。
その為にはクランク固定
固定方法は簡単で、まず運転席へ入り、ギアを5足へいれ(エンジンをかけないで、クラッチ踏んで入れる)、そしてサイドブレーキを強めにかけます。
駆動系統全体を使ってクランクシャフトを固定するのですね。
こうするとクランクシャフトプーリが回りませんから、ベルトを緩めていない限りは回り留めのブレーキとなった、フアンを固定している4本のボルトは当然に外しやすくなります。
2本は上の見えるところから作業できるのですぐに弛められますが、反対側(下の)ボルトは、車の下からやるか、次のようにします。
クランク解放
運転席に入り、クラッチ踏んでギアをニュートラルにする。 当然ですが、これでクランクが回るようになります。
そしてクランププーリにソケットレンチ噛ましてクランクをゆっくりと通常回転方向(右回り)へ回し、下にあったフアン固定ボルトが見える位置まで動かす。
そして再びクランク固定
運転席にはいり、クラッチ踏んで5足へ入れる。 これで再びクランクが固定される。
4本とも締め付けがゆるむと、後は手で抜けます。
注意、この段階では、まだ4本のボルトを弛めるだけで、抜くのは次のフアンベルトを弛める作業後になります。
フアンベルトがよほど弛んでいない限り、簡単にボルトは弛むはずですが、駄目な場合は2本のフアンベルトを一度張って滑りにくいようにするか、ドライバーやレンチ等をシャフトとナットへうまく噛まして回り止めするなどの工夫をして緩めてください。
フアンベルト外し。
まずはオルターネータの固定ボルトを二本弛めます。
*ファンの固定ボルトを抜くなと書いていて、実際は2本だけ残して抜いてある自分(笑)
固定ボルトの位置がわかりやすいように、ファンを外した状態の写真を載せますから見てください。 黄色矢印二カ所がそれです。
この二本を弛めておいて、ベルトを上から押すと完全に弛みます。 この状態となってファンを取り外します。
補記類ベルト外し
1本目をはずしましたが、これだとまだもう一本のベルトがまだ架かっているので、その補記類用ベルトを弛めます。
ここを+ドライバもしくはソケットを使って回せば簡単に弛みます。
ここでめでたく?二本ともベルトが外せます。
はずしたベルトは痛みがあれば交換して下さい。
ちなみに参考として補記類ベルトの張りを調整するアジャスター(赤矢印)
次の作業。
上の写真の様に、ソケットレンチでプーリーの固定ボルトを弛めます。
プーリーが外れますので、下に落とさないように注意して取り外して下さい。
さて、ここまでが、下準備です。
後はクランクボルトを弛めてタイミングベルトカバーを外し、同ベルト交換を行いますが、その2へ続く
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