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プリンストンに暮らす

ドイツ&アメリカでの駐妻生活を終えて帰国しました!!

幸せのホルモン

2009年02月04日 | セラピードッグ
先週水曜日は、雪のため、学校が休校となり、セラピードッグ活動
お休みだったので、今日は2週間ぶりの児童福祉施設の訪問です。



今日は、高学年と低学年の子供達が入り混じった編成となり、高学年の生徒は
絵本を読み聞かせ、低学年の子供達が読むのをヘルプするというスタイルをとりました。

友達が本を読んでいる間、マックスをなぜながら聞いている子供達。
なぜられているマックスもうっとりして気持ち良さそう。

実はこの状態、科学的に分析すると、なでられたり、なでることで得られる柔らかな
感触が幸せのホルモンと言われるオキシトシンというホルモンの分泌を促進し、
ふんわりと満ち足りた安らいだ気持ち、平和感をもたらしているのだそうです。

オキシトシンは、女性が出産した時に強く分泌されるホルモンですが、女性も男性も
子供からお年寄りまで、このような柔らかな穏やかな感触を得た時に分泌されるもの。

セラピードッグとふれあうことで、血圧が下がるというのも、このホルモンが分泌され
さらには、ストレスホルモンの一種であるコルチゾールと呼ばれる分泌が減るため
だと言われています。

セラピードッグが活躍するようになった背景には、このような科学的な証明も
大きく役立っているのかもしれません。

この施設の子供達に今大切なのは、虐待などによる恐怖感を早く取り除き、
辛い状況を少しでも忘れさせてあげること。

マックスをたくさんさわって、幸せのホルモンをたくさん分泌するしかありません!!
(実際、先生方もこの科学的分析をご存知なので、子供達に積極的にさわらせます。)

今日の子供達は、マックスと会うのが初めての子ばかりだったので、リーディングの後は
マックスをブラッシングしたり、さわってもらったりしてのんびりと過ごしました。

はじめは、うつむいていた子供達も、1時間後には、私と話してくれたり
笑顔がこぼれるようになったのも、この幸せのホルモンのおかげでしょうか?

動物介在療法は、される方も、する方も幸せになるという好循環が生まれます。
それに関わる私までもが、満たされた気持になりました。ありがとう。

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ウイリーがセラピードッグに

2009年02月02日 | セラピードッグ
道端に捨てられていた足の不自由なチワワが、デボラさんと出会い、
素敵な車いすのおかげで歩けるようになったウイリー。

その絵本は、アメリカでも日本でも大人気!!

この本は、日本で獣医になるために勉強中の友人が、息子に送ってくれました。
読み聞かせしながら、泣いてしまった一冊。



そのウイリーが、今セラピードッグとして大活躍しています。



障害犬として、初めて認定されたセラピードッグ。
子供の病院や、障害児の施設を中心に訪問しているそうです。

車イスで動き回る元気なウイリーは、ケガや病気のため、車イスを使わなければ
ならなくなって落ち込んでいる子供、リハビリなどを嫌がる子供達を励まし、
元気づけています。

先日も、Animal Planetでそのドキュメンタリー番組を観ましたが、
とてもいきいきとしたウイリーとデボラさんと会って、表情が変わっていく
子供達の姿がとても印象的でした。こういう力って本当にすごい。

Wheely Willy これからもがんばって!!

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マックスの目力

2009年01月21日 | セラピードッグ
セラピードッグ協会で会員登録の更新をした際に頂いたバンダナをつけて活動です。



活動をしていて、いつも思うのが、マックスの子供達への態度の使い分けの妙。

何度も会っている子には、いきなり頭を押しつけてみたり、お腹を見せて甘えます。
2~3回目くらいの子にも、かなり積極的に顔に近づき、ブルンブルンしっぽを
ふって喜びを表現。だからどの子も「He likes me.」と言って喜びます。

そして、初めての子には、少し距離を置いて、近づいてくるのを待っています。

私は、マックスに上手く指示する余裕はないので、ただ見守るだけ……。

そして、本を読んでもらう時も、初めての子が、ちょっとためらったりしていると
寝そうになっていたのが、なぜかマックスは匍匐前進し、なぜか馴れ馴れしく前足を
その子のヒザに乗せて、しっぽを振ります。

そうなると、一気に子供も緊張感が抜けるのか、リーディングに取りかかってくれます。

その際、マックスは、子供がドキドキしている気持ちを感じるのか、それとも、
オーナーの私が、どうしよう??と心配している気持ちを感じるのか、いずれにしても
教えてもいない励ましの態度(?と感じられる)をとるのが不思議でなりません。

そうやって今日初めて本を読んでくれた男の子、とてもおとなしくて、マックスを
ブラッシングする時もうつむき加減で見ているだけでしたが、最後の最後に、
「マックスの目はとってもスイート。今度はいつ来るの?」と言ってくれました。

何も話せなくても、彼の目を優しく見て勇気づけたマックス。言葉はいらないようです。
「まさにマックス・マジックね」と先生に言われました。

でも、もしかしたら、この子達は、そっとそばにいてくれたりするだけでも安心して
頑張れるのかもしれません。それがマックスというセラピードッグでも……。



マックスは、子供が大好きなセラピードッグということで、ある障害者の施設から
訪問のオファーがありました。私は何ができるだろうかと考えあぐねていましたが、
こういうマックスを見ているとやってみようかなと思えたりもします……。

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マックスと歩く

2009年01月14日 | セラピードッグ
今年初めてのセラピードッグ活動です。昨日シャンプーしたのでツヤツヤ。

そして、今朝Tシャツを着せると、今日は訪問だ!!と思うのでしょうか、
はりきってガレージに行き、私の準備がまだなのに座り込んでいました。



最近、病院の先生方が、マックスに大きなクッキーを下さるので、どうやら
ますます訪問が楽しくなってきているようです。

協会の規則では、もらってはいけないんですが、せっかくのご厚意をお断り
することもできず、活動の後ならいいかなと思って頂いております。

今日は、子供達がリーシュを持って、マックスと一緒に歩きたいと言うので
順番に部屋や廊下を歩いてみました。

セラピードッグのオーナーは、活動中に一時もリーシュをはなしてはいけないので
ダブルハンドルのリーシュを使用して、私が首のところを持つようにして、リードします。



マックスと一緒に歩くことができて、どの子も最高に嬉しいみたいでした。

その後、子供達に囲まれてブラッシングされながら、マックス寝てました……。

おとなしく我慢しているといるのではなく、本当に、人に囲まれて嬉しくて、
リラックスして、気持ちよくなってしまっているようです。

パピーの時から、毎日ご近所の子供達に囲まれて遊んでいたのが、
天性となっているのでしょうか?? 不思議なものです。

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クリスマスカード

2008年12月17日 | セラピードッグ
今日は、今年最後のセラピードッグ活動でした。



マックスを囲んで、子供達がそれぞれ本を読んでくれました。

私が持参した Marley&Me の絵本を読んでくれた子もいました。



マーリーに負けず劣らず、すごかったマックスの子供の頃のいたずらっぷりを
話してあげたら、みんなとっても嬉しそうで大笑い。

子供達には、ブックマーク代わりに(しおりとしては大きいですが)
マックスのクリスマスカードをあげました。



今月でトレーニングが終わり、普通の学校へ戻る子供達が

「マックスのこと忘れないよ」

と言って、マックスと私とハグしてくれました。

「来月来た時、ボクがいなくも心配しないでね。」

とマックスに一生懸命説明している、以前は素っ気なかった不良少年の姿が
とても微笑ましかったです。これからも元気で前向きに頑張ってほしいです。

どこかで黒い犬を見かけたら、マックスのこと思い出してくれたらいいな。


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狂犬病予防注射

2008年12月11日 | セラピードッグ
今日は、獣医さんへ行って狂犬病予防注射(Rabies)をしてもらいました。

3年前、町のドッグライセンス更新時の無料予防接種のワクチンが、
早いもので何と来月には切れてしまうのでした。

今回も3年有効ワクチンなのですが、3年後は私いったいどうしているのでしょうか??

先生にはお願いして、予防接種を記録するドイツの犬パスポートと、セラピードッグ協会
のライセンス更新のための健康証明書にサインをして頂きました。



パスポートの表紙が破れているのは、マックスが小さい時かじったんです……。
冷や汗ものでした。それから7年??だんだん記入する欄がなくなってきました。


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変わるアメリカ

2008年11月05日 | セラピードッグ
歴史に残る素晴らしいオバマ氏の勝利演説の感動と興奮が冷めやらぬ今日は、
マックスと児童福祉施設の訪問です。

低学年グループでは、あのジョーイが元気に "Red Hat Green Hat" を読んでくれました。
それも、すべて自分で読んだんです。毎日この本を引っ張り出して見ていたそうです。

そして、引き続き高学年グループのリーディング。
こちらは、アフリカン・アメリカンが9割を占め、いわゆる不良な子ばかりで
難しいお年頃のこともあり、いつも素っ気ない雰囲気を崩すのに苦労しているクラス。

しかし、今日は明らかに雰囲気が違います。まず、どの子もきちんと本を持参。
いつもは、この段階から時間がかかっているのです。

それも、読んでくれたのが大統領やホワイトハウスに関する本!!




プログラムが終わって、マックスを囲んで雑談中、オバマ氏の勝利演説の話になると
みんなも目を輝かせて話してくれて盛り上がりました。興奮して眠れなかったという子も。

そして、ひとりの男の子が「これから本を読むことにしたよ、マックスがいなくてもね」
と言ってくれました。この前向きな姿勢すごい!!

このやる気、やればできると見せてくれたオバマ氏の影響に他なりません。
オバマ氏も奥様のミッシェルも、決して恵まれた環境にあったわけではありませんが
二人共大きなビジョンを持って努力された姿勢が、子供達の心もとらえたのだと思います。

マーティン・ルーサー・キング牧師のあの "I have a dream" の演説に込められた夢が
長い道のりでしたが、今現実となったのです。

アメリカの大きな変革へのみなぎるパワーを感じました。新しい時代が始まります。



こんな素晴らしいリーダーを持つアメリカ……ちょっと羨ましいくらいです。

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ハロウィーン訪問

2008年10月30日 | セラピードッグ
今日は、オレンジのハロウイーンTシャツを着て訪問です。



今日は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の子供達に、マックスに本を読んでもらう
リーディング・プログラムを行いました。参加人数は、8人。

ひとりずつ絵本を読んでいきますが、自分が読む以外の時は、他のお友達が本を
読むのをしっかり聞いていなければなりません。

ADHDと診断された子供達は、集中力が長く持たないので、自分の番以外の
時間をじっとしておとなしく待つことが大きな課題となります。

他の教室から移動して来る際に、泣きわめいていた男の子やも、マックスの姿を
見るとご機嫌になって、プログラムに参加してくれました。

真ん中にマックスが寝ころんでいるので、そちらに興味が向うせいか、どの子も
とてもお行儀の良く、落ち着いたクラスとなりました。



こんな風に、セラピードッグのマックスを活用して下さるドクターJには心から感謝です。



今年のジャコランタンは、こんな感じに。↑こちらは息子作

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セラピードッグの魅力

2008年10月22日 | セラピードッグ
今日は、息子のお下がりのプリンストン大学のTシャツ(ちょっときつめ)を着て
セラピードッグ活動です。(かなりお気に召さない様子……)



今日のクラスでは、子供達が絵本をマックスに読んでくれるリーディング・プログラム
を行いました。マックスを囲んで座り、一人ずつ本を読み聞かせます。

字が読めない子もいるので、先生または私が手伝います。

人気のインディアナ・ジョーンズの本を読む子が多い中、今回初参加、まだ6歳の
ジョーイの番となりました。

実は、ジョーイ、まだこの病院へ来てから話したことがありません。
しかし、前回マックスと遊んだ時に、ニコニコしたいい表情をして楽しんでいたので
本を読まなくてもいいからということで、今日のプログラムに参加したのでした。

一応絵本を持たせていたので、先生が読み始めると、なんといきなり

「Red Hat」

とリピートしました。見学していたジョーイを担当しているクリス先生は、思わず
「Oh, my god」と大きな口を開けています。

続けて「Green Hat」「Blue Hat」と、ごくごく普通にゆっくりと読み進めるジョーイ。

クリスは、ジョーイの快挙に慌てて飛び込んできたマネージャーから他の先生達と
ハグしながら、ジョーイの姿を見つめていました。

絵本を読み終えたジョーイは、子供達からも先生方からも大きな拍手をもらい
とても誇らしげなかわいい笑顔で、私とマックスを次々とハグしてくれました。

もうこちらが涙でそうになっちゃいましたが、たくさん褒めてあげました。

おそらくジョーイは、これまでの治療と優しい先生方のおかげで、すでに彼なりに
心を開いていて、きっとお話する準備ができていたんだと思います。

そこに大好きになったマックスがいたので、すんなりと本を読む行為を受け入れたのでしょう。

そんなきっかけになれたこと、とても嬉しく思います。マックスありがとう。



ちょっと疲れたのか、陽だまりの中ぐっすり寝ています。

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セラピードッグ活動再開

2008年10月08日 | セラピードッグ
10月よりセラピードッグ活動再開し、子供達の施設を訪問しています。



今日は、お天気がいいので、病院のお庭にある子供達の遊び場で遊ぶことにしました。
駐車場が隣接しているので、子供達が出ないようにフェンスで仕切られているので安心です。

子供達も、お外でマックスと遊べるとあって、大喜びです。マックスも嬉しそう。

通常は、病院にいる患者さんである子供達の経歴等を事前に聞くことはないのですが
今日は、特別に先生からお話がありました。

というのは、今回一緒に遊ぶメンバーに、動物を虐待した罪を問われた子がいるためです。
しかし、動物を虐待した背景には、その子自身が家庭で虐待にあっていたことが分かり
現在この施設で親子共に治療を受けているとのことでした。

先生は、その子が夏からの治療で落ち着いてきているので、優しい動物にふれる機会を
作りたいと考えているようなので、その子の参加を承諾し、いつもの通りに活動しました。

心配をよそに、その子は、無邪気にマックスと遊び、私とも楽しく話してくれて
「次はいつくるの?」なんて聞かれました。第一回目としては、大成功かな??

これから、マックスとふれあう中で、動物や友達、そして家族を大切に思う気持ち
をはぐぐんでいってくれたらと思います。

事件の裏に、このような実態があることをつかみ、ケアすることができたことは
まさにアメリカならではシステムで、本当に素晴らしい!!

虐待を未然に防ぐことができず、命を落とす子供の多い最近の日本のニュースを見ていると
国としてのケアが足りないとことに大きな問題があるのではないかと思うのです。

日本でも、マックスが訪問しているような施設とセラピードッグが増えることを願います。

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障害児の訪問

2008年05月19日 | セラピードッグ
今までの自閉症児へのセラピードッグ活動の評価を受けて、今日は、初の試みで、
身体の一部に障害があることから、自閉症になってしまった子供達を訪問しました。

知能には全く問題なく、手または足だけが不自由なことから、学校や社会に
なじむことができなくなってしまった子供達です。いじめもあるのでしょうか?

最初は、挨拶しても見てくれませんでしたが、尻尾をふって、強引に挨拶する
マックスを見て、笑顔がこぼれました。

マックスは、ある意味外見にとらわれず、無差別に受け入れてくれることに
子供達は安心するのかもしれません。

「マックスに本を読んで」とお願いすると、小さい声ながらも、上手に読んでくれたので、
思いっきり絶賛して、ごほうびにマックスのステッカーを渡しました。

片手が麻痺している子は、遠慮してブラッシングに参加してくれませんでしたが、
マックスが近づいたのを機に、ブラシをもたせてみると楽しそうにやってくれました。
やはり、子供なので興味はあるけれど、タイミングを失ってしまうようです。

もちろん、リハビリのために、ブラシを持ってセラピードッグをブラッシングする
というプログラム(Assisted Therapy)もありますが、ここでの対象は子供の心。
穏やかな時間を過ごし、元気を取り戻すことができるようにすることが目的です。

はじめは犬に興味なさそうにしていた子供達も、最後は、昔飼ってた犬の話や
マックスのことを質問してきたりと、打ち解けることができたので、第一回目
としては、十分な成果があったかと思います。


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マックスと学ぶ国旗

2008年03月19日 | セラピードッグ
先週、子供病院を訪問した際、壁にいくつか世界の国旗の絵が飾ってあったことを
思い出し、今日は、マックスに、息子には少し小さくなった2006年ドイツで行われた
サッカー・ワールドカップの記念Tシャツを着せて行きました。



いつもの通り、子供達はマックスに本を読んでくれました。面白い犬の本を見つけたよとか
今日のために練習してきたよと言ってくれる子がいて嬉しくなりました。

今日のおまけは、ステッカーやえんぴつの代わりに、マックスのポストカード!!
これは皆とっても喜んでくれました。だいたい2~3ヶ月程で退院していく子が多いので
離れても大好きだったマックスのことを思い出してくれたらいいなと思い作ったものです。



いつも泣いてばかりでおとなしいサミーが、マックスのポストカードを渡すと、
笑顔になり、私をハグしてくれました。

リーディングの後は、いつものようにマックスをブラッシングしながらフリートーク。
マックスや犬について子供達の質問に私が何とか答えるコーナーですが、マックスを通じて
子供達が打ち解けていろいろな話をしてくれる、とても充実した時間です。
なかなか話をしない子も、このリラックスした時間には、私の横に来て話をしてくれます。

そんな時、ルークがマックスのTシャツを見て、

「これはUSA、僕たちが住んでいる国」
「これは、メキシコ。僕の国だよ」
「これは確か、ブラジル」


と知っている国旗を教えてくれました。私も「よく知ってるねえ」と反応すると
他の子供達も「これはねえ」と国旗の話になりました。

私は、誰も知らなかった日本や韓国の国旗を教えてあげました。そしてドイツも!!
マックスが生まれ育った国だと話すと、皆とても興味を持ち、地図で位置を確認する
子までいて、どんな言葉を話すか、どんな国なのか簡単にお話しました。

息子と一緒に少し勉強していたのが役立って良かったです。
先生方も、マックスはリーディング&社会も教えてくれると喜んでくれました。
偶然なことでしたが、子供の興味を引き出すお手伝いができて良かったです。

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セキュリティーにつかまる

2008年02月20日 | セラピードッグ
今日は、子供の病院の訪問でした。

いつもの通り、マックスと正面玄関から入ると、ごつい体をしたセキュリティーの
おじさんとお兄さんが慌てて駆け寄ってくるではありませんか?!

「私~??」と思っているのも束の間、取り押さえられました。
マックスは、全く動じるどころか、嬉しそうに尻尾をふっていたものの

「犬を連れて直ちに出ていきなさい」
「いったい何をしてるんだ!!」
「ここをどこだと思っているんだ」
「何で犬と入ってくるんだ」


とすごい勢いで怒られてしまいました。ようやく話すタイミングとなったので
IDカードを見せて、毎週セラピードッグとして病院を訪問していることを伝えましたが、

「は~? セラピードッグって何だよ??」

と全く話が通じず、ドクターの名前を言って、彼女に自分で確かめて下さいと言うと
その間、寒い外で待ちぼうけ。おまけにセキュリティーと一緒なので人々の冷たい視線も……。

もちろんその後、裏口から入れてもらうことができましたが、犬が正面玄関から入るのは
非常に危ないので、裏口以外の立ち入りは一切認めないと言われてしまいました。

「犬を非常に危ない存在」と言いのけるところから、結局セラピードッグのことを全く
理解してもらえていないこと、セラピードッグがまだ一般的には認知されていないことが
伺えますが、協会からは施設側とのトラブルは避けるよう、理解のない言葉があった
としても我慢するように言われているので、何とかおとなしく、嫌味も言わず、
聞き流しておきました。私も成長したのかもしれません……。

しかし、実際マックスと正面玄関から入ると、喜んでマックスをさわりにくる子もいれば、
かまれそうと騒ぎ立てたり、危ないと子供をかばうようにする親や、冷たい視線も多かったので
もうそういう思いをせずにすむのは有難いです。

それに、先日ここの駐車場で、私の車のキャリアが盗まれる被害にあったばかりなので
セキュリティーのいる職員専用駐車場を使えるようになったことも感謝です。
(実際ちょっと荒んでいるエリアなのです……)

もちろん、多少遅れてしまいましたがマックスの訪問で、子供達がとても明るい
笑顔を見せてくれ、マックスも15人もの子供に囲まれて嬉しそうにしていたので、
私も気分が晴れました。


久しぶりにマーサー・カウンティー・パークのドッグランへ

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セラピードッグとおやつ

2008年02月05日 | セラピードッグ
セラピードッグの訪問中、犬にごほうびとしておやつを与えてもいいのでしょうか??
パートナー(飼い主)以外の患者さんなどが、犬におやつを与えてもいいのでしょうか?
という質問がよくありますが、これはセラピードッグの協会ごとにその方針が異なります。

セラピードッグ協会として最も歴史あるTDI(セラピードッグ・インターナショナル)では
活動中のおやつは全面的に禁止です。おやつを与えたためにおきた事故に関して一切
保険は支払われません。おやつなしでも、すべての命令に従うよう訓練しなければなりません。

一方、デルタ協会では、おやつの使用を認めています。テストではダメですが、
活動中にパートナー(飼い主)がおやつを与えたり、患者さんからおやつをもらう
情況があることを前提としています。

そのため、セラピードッグ試験でも、おやつを安全に(歯が当たらないよう)
落ち着いて食べることができるかというテストまであります。
がっついて、すぐに食べたらもちろんNG。また、パートナーがきちんと、おやつを
くれる人へ「手のひらにのせて与えて下さい」という一言も忘れてはいけません。

さて、我が家のマックスですが、何と言っても食いしん坊の黒ラブ、これは大きな課題です。
私からおやつをもらう時の態度と全く異なり、第三者の方からおやつがもらえる時
今このチャンスを逃さない!!とばかりにがっつくのです……。

訪問中におやつをもらう状況をなるべく避けたいのが正直なところですが、セラピードッグの
訪問が定着しているガンセンターや大学病院訪問では、犬用クッキーを常備してくれている
ナースやスタッフが多く、せっかくの好意を断るわけにもいかないため、マックスが
がっつかないよう落ち着かせるのに苦労しています。

児童福祉施設でも、子供達から、マックスにおやつをあげたいというリクエストが
ありますが、子供の数が多く、私の注意がマックスに行き届かない心配もあるので
子供達には、おやつを与えさせないということで進めています。

日本では、このようなルールが確立されていないのかもしれませんが、その犬の特長と
訪問先での状況を考えて判断するのがいいのかと思います。


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子供を守る家

2008年01月16日 | セラピードッグ
今日訪問した児童福祉施設は、虐待や性的暴行などから保護された子供、それから
アルコール中毒やドラッグ中毒の両親から危険なため避難させられた子供などがいます。

このような子供達は、行政や教師が保護するケースのほか、自分の子供を虐待したり、
アル中であることを自覚している親自身が、自分が立ち直るまでの期間預けに来る
というケースもあり、親と子それぞれの治療や教育には、保険が適用されます。

アメリカは、かなりの格差社会ですが、失業や家庭内の問題などをきっかけに、精神的に
疲労し、虐待やアル中に陥ってしまう人がいることを踏まえ、子供の将来のために、
そのような環境から子供を救い、また親自身も相談することができ、ケアを受けられる
システムが整っていて、ほとんどの町にこのような施設があります。

アメリカのように、アルコール中毒の母親から子供を保護したり、家庭内暴力や虐待
を察知した近所の人や教師から連絡を受けたら、迅速に保護する、そして親自身も
相談することができるような環境があれば、八戸の母親と妹弟を殺す悲惨な事件が
起こることもなく、虐待のスパイラルを断ち切ることもできるようになるかもしれません。

日本は豊かになったと言っても、ホームレス中学生に象徴されるように格差社会が
広がり、このような施設やケアのシステムの整備がかなり遅れています。

しかし、このような事件を起こさないためにも、日本でも児童福祉施設やスタッフ
の充実、そして、そこで活動するセラピードッグが増えることを願うばかりです。


       犬の優しさは子供達を救います。

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