車止めから2時間半、林道も無くなり獣道から急斜面を滑り降り小さな流れにやっとこさ、辿り着きました。目的の沢はココを下れば出合となる筈なんですが、如何せん、情報がありません。出合特有のゴルジュとか滝とか‥。
しかも尺クラスが瀬を走ったもんだから思わず、ご一緒いただいた”しげさん”と固い握手を交わします。
苦労が報われたことからの無意識の行動に自分でもビックリでした。
ところが、あの瀬を走った魚は幻だったのか、大場所ポイントの連続なのに全く反応がありません。
しげさんも首を傾げて全く同じ状況のようです。
そんな筈はと先に進むのですが‥。
一体どうなってるの?
ウルイ(オオバギボウシ)に見立てているこの猛毒なケイバイソウのように、まんまと騙されちゃってるのか。
山菜の”騙され”は命取りだけど沢登りは新たな発見もあったりするので、騙され序に2人、先に進むと渓相が一転。高原の流れみたく大人しい流れになっちゃいました。
で、魚はと言うと、‥全く走りません。
見事に”騙され”ちゃったみたいですね。さすがに気力も限界、藁をも掴む気持ちで気になってた途中の枝沢まで戻ることに。
まさにウジャウジャって表現がピッタリな感じ。
この流れで密度が濃いアンバランスな状況からか、さすがに突出した大きさには成長できないのでしょうね、殆どが24cm前後ってところでしょうか。
しかし、これを目指してデンジャラスゾーンを超えて来たのですからやっと報われたっちゅーところでしょうか。
そして今日のご褒美か、浅く狭いスポットから今日一君が出てくれました。
浅く狭いエリアでも確固たるテリトリーを保持出来れば大きくなれるのでしょうね、きっと。
遅い昼飯後、アト1時間をリミットと決め先に進むと、
しかもそんなに時間が経ってるように見えません。しげさんを呼ぶと、小枝でツンツン。
‥レアな感じは、ついさっき、って感じです。まー、大丈夫でしょうがちょっと前から気になってた雷鳴と小雨のこともあるので清く撤退としました。
ラインを巻き取り戻り始めた途端、本降りです。雷鳴も激しくなり心なしか増水してる感じ。急ぎたくてもラバーソールにそれを望むとすってんころりん。ココで怪我は最悪のパターンなので慎重に。
3時間半掛けて車に戻るもしげさんとしげさんのハンディーGPSがなかったら明るい時間帯には戻れなかったと思います。
ある意味、プーさんに感謝かもしれませんね。
しげさん、お世話になりました。また、よろしくお願いいたします。