夜中の雨脚から恐る恐るテントから這い出すと、岩も地面もドライで空は真っ青。あの雨は夢だったんでしょうか。
なにはともあれ、今日は下界に帰る日なので時間がありません。バナナとインスタントスープの朝食後、7時にテン場を後にしました。
遮蔽物のない林道は既に陽が射し、空気が流れていないと暑いくらいです。
ココからテン場まで1km弱なので丁度いいコースの筈、70m程滑り落ちるので怪我だけはしないよう慎重にジグザグに降り、独り占めの流れへ。
初日と同じコースを選んだもう一つの理由は、水の落ち加減を検証すること。
2日前は流れていた分流はカラカラの伏流に。本流筋では見極められない変動も分流では比較的明確に判断できますからね。
さー、堰堤下は勝負になるでしょうか、期待は高まります。
若干でも水が落ちたせいでしょうか、今日は早い時間帯から魚が浮いているような、このサイズが頻繁に反応してきます。
アント、カディスパターンから目先を変えるためCDCのウィング以外、ブラックで統一したメイフライパターンに変更しただけではないと思うんですが、3日間で一番、反応はイイです。
やっぱ、水位の関係でしょうか。
見上げると、そこには真っ青な大空が‥。
「もう、いっか」。
時間は11時、あと2時間できるけどラインを巻き上げ直にテン場へ向かいます。
途中で見つけたラズベリー、化弁を落とし小さな実を付け始めています。今度来る時には小さいながらもインパクトの強い、真っ赤な実を付けてくれているでしょう。
Tanaさんのテントを撤収し、最後にコーヒーを味わい13時、テン場を後にします。
天候の急変が唯一、不安材料でしたが南アルプスは最後まで青空で見送ってくれました。
林道の合流点で一休みしていると、ご同輩がゾロゾロと。
この時期、平日も週末も関係ないようです。それで、あれだけ魚が居るんですから、‥南アルプス、恐るべし。(笑)