金大大学院客員教授・同大名誉教授の廣瀬幸雄氏は28日までに、水素水を高濃度で凍 らせる技術を特許申請した。今年5月、加賀市の山中温泉が老化防止作用のあるとされる 水素を豊富に含むことを確認した廣瀬氏は、さらなる活用策を模索。温泉水を凍らせ、水 素を閉じ込めることを思い付いた。氷は飲用のほか、魚介類の鮮度を保つ効果も期待でき 、廣瀬氏は「湯治の里」を目指す山中温泉と連携し、「温泉氷」の活用に乗り出す。
廣瀬氏は5月、同温泉長谷田町の「第2菊の湯」に1リットル当たり397ppb(p pbは10億分率)と、湯治場として名高い秋田県玉川温泉の5倍以上の水素が含まれる ことを確認。各地の有名温泉と比べても突出していた。
8月に廣瀬氏は田中實山中商工会長らの立ち会いで再調査。総湯「第1菊の湯」では5 月と測定場所を変え、男性浴場前の飲用場で測ったところ、1リットル当たりの水素量は 604ppbと、「第2菊の湯」を大幅に上回る極めて高い数値を示した。
しかし、廣瀬氏が飲用として温泉水をペットボトルに入れて持ち帰ったところ、密封し なければ2日、ふたをしても1週間程度で水素量はほぼゼロになり、水素の保存法が課題 となっていた。
冷凍方法を検討した結果、冷凍庫内に磁場を発生させ、水分子を細かく振動させながら 瞬時に凍らせる「過冷却」の手法で、より多くの水素が保存できることも判明。1日置い た山中温泉水(1リットル当たりの溶存水素量495ppb)を凍らせ、溶けた時点の水 素量を測定したところ、過冷却では409ppbの水素が残り、通常の冷凍庫の1・3倍 となった。
水素には、生活習慣病などさまざまな病気の原因とされる過剰な活性酸素を消去する作 用があるなどの研究が進み、入浴、飲用による効果が注目されている。廣瀬氏によると、 水素水で作った氷で魚を保存すれば、抗酸化作用によって鮮度を長く保つ効果も期待でき るという。
山中温泉はNPO法人「健康と温泉フォーラム」(東京)の「日本の名湯百選」に選ば れ、北陸大と連携した「湯治の里」を目指す地域振興プロジェクトも始まった。廣瀬氏は 「温泉水の健康効果を多くの方に味わってもらえるよう考えた。『健康』をテーマにした 温泉地活性化に期待したい」と語った。
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20120929104.htm
最新の画像[もっと見る]
-
日本酒造りの“発酵”から生まれた「植物生まれの酵素」 11年前
-
週刊文春の記事に疑問の声 11年前
-
メタボリックシンドロームは医療費が年9万円増える 11年前
-
食物繊維が豊富な田舎の食卓 11年前
-
食物繊維が豊富な田舎の食卓 11年前
-
食物繊維が豊富な田舎の食卓 11年前
-
食物繊維が豊富な田舎の食卓 11年前
-
食物繊維が豊富な田舎の食卓 11年前
-
もう一つの水素セミナー、健康博覧会2013 11年前
-
もう一つの水素セミナー、健康博覧会2013 11年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます