メタボの人、医療費が平均で年9万円高に
厚生労働省は、「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」と判定された人の医療費がその他の人に比べ、平均で年約9万円高くなっているとする調査結果をまとめた。
メタボと判定された人と、血糖など調査項目すべてで異常がなかった人との差が最大だったのは45~49歳の女性で、年18万130円多かった。政府は、国民の健康増進と医療費抑制のため、6月にまとめる「健康・医療戦略」で、メタボと判定される人を減らすための施策を盛り込む考えだ。
調査は、厚労省が2009年度の特定健診結果と、10年度の医療機関の治療実績を示したレセプト(診療報酬明細書)を突き合わせることができた約269万人について、男女別、年齢階級別に分析した。
厚生労働省がメタボリックシンドロームと判断された人を対象に調査を行ったのは、医療費伸びを抑えるには、生活習慣病が喫緊の課題との認識があるためだ。メタボと判断された人の医療費が高かったことについて、厚労省幹部は「優先的に解決すべき政策課題と言うことがはっきりした」と語る。
(2013年4月7日 読売新聞)
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