広島大学の三羽信比古教授らは、世界で初めて水素の安全性を生物学的に検証し、国際学術誌「Toxicology and Industrial 」(2010年3月26巻)に掲載された。水素水はハムスターに対して、変異原性および遺伝毒性に関連する染色体異常も認められなかった。また、水素水を1カ月ほど経口投与したラットの血液に悪影響がないことを確認した。
水素豊富電解水の安全性試験 |
概要:
水素水は、酸化ストレス改善効果が報告されている。
中性pHの水素濃度増強電解水(水素濃度:0.90-1.14ppm、酸化還元電位:-150~-80mV)は、細菌変異試験(Ames test)において肝臓S9 の有無に関わらず変異原性及び染色体異常はなく遺伝毒性を示さなかった。
さらに、常法の動物細胞のチャイニーズハムスター肺細胞を用いた試験においても同様の結果であった。
ついで、無菌ラット(SPFラット)を用いた中期反復経口投与による、安全性試験を20ml/kg/日、28日間実施した結果、臨床症状、体重変化、尿・血液分析、臓器重、病理解析等の分析においていかなる副作用も観察されず、安全性が高いことが認められた。因みにラットにおける投与量は、60kgのヒトに換算すると1.2リットル/日に相当する。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20203135
http://tih.sagepub.com/content/26/4/203.abstract
この内容について8月21日、水素と代替医療「水素医療学会定例研究会」で報告された。
品川区・東京アメリカンクラブにて(三羽信比古教授と前山和宏メディアートクリニック院長)