写真と短い文章 2

散歩しながら写した写真を主に載せます。
写真にまつわる面白い話があるとそれを
調べてその語源を散策します。

ヘクソカズラ、ヤブガラシ、狐と葡萄

2014-07-05 10:14:45 | 草花の名前の由来



ヘクソカズラ
6月12日: 満開の花








ヘクソカズラ、花
月日、大中区












リュウキュウ・ボタンヅル
7月5日、7月4日、大東区




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ヘクソカズラの語源について
考えてみました。


語源散策は以下の通りです。

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ニチン・ヤチン・クヮーラン、煮ても焼いても食えぬ

ヘクソカズラの語源


 食料となるかどうかで植物を判断するとサツマイモの

葉や芋、根茎を除き殆どのツルやカズラは食えないです。

ヘクソカズラやボタンヅルはまさしく煮ても「焼いても」

「食えない」代物です。  「焼いても」の名護方言は

「iarrt=iarti=ヤチ」ンです。 蔦、蔓、葛の特徴は

四方「ハ方」に延びていく事です。「iattu=ヤッツ=

八つ」の名護方言は「iarrt=iarrti=ヤーチ」です。

私はヘクソ・カズラの名前の由来はおかしいと述べた事

があります。葉、花、実を揉んで嗅いでも私は「全く」

「臭い」とは思いません。ヘクソ・カズラの名前を知ら

ない人に何度もその葉と花を嗅がせた事があります。

誰一人としてこのカズラを「臭い」と言う人はいません

でした。 私は約3年前にブログで調べたみたのですが、

色々な実験をして、全く臭わないと結論付けている人が

います。ただ、その方も個人差はあるので私の真似をして、

そのような実験をしなくても良いだろうと述べています。

私はその方の見方に同感です。人間にとって「屁も糞も」

「食えた物」ではありません。 大部分のカズラ類こそ、

煮ても「焼いて」も食えぬ植物であるのが分ります。この

ヘクソ・カズラの名前の由来は「焼いても」食えぬから、

名付けた名前だと今は思っています。そう解釈すると言葉

の意味が拡がります。遥か昔にに書きあげられたイソップ

物語の狐と葡萄の意味が良く分るようになります。もう一つ

の沖縄方言との繋がりも見えてきます。次をお楽しみ下さい。


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ヤッチー・スン、手強すぎて、手に負えな相手を嫉妬する
他の草木に覆い被さり「威圧」するカズラやツル


  ヤーチ、八つ、奴とヤッチー・スンの音は似ています。

同じ語源から派生した言葉かもしれません。イソップ物語

にある狐と葡萄の話の意味が今日やっと分りました。ヘクソ

カズラやボタンヅルは勢力が「強すぎ」て「延び放題」です。

他の草木に「覆い被さり」「iarrt=iartu=威圧」して、我

が物顔です。 その葛や蔦などを表すヒエログリフが、煮ても

「焼いても」食えない食えない状態を表す「iarrt=iarrti=

ヤチ」ンと同じ音、を含んでいます。 ヘクソカズラのような

「葛、蔦=ヤチ=iarrt=vine=カズラ」は「iartt=ヤチ」ン

食えない植物です。 人間が他人を貶す場合は「圧倒的に、手

に負えない程」相手が強い時、相手が人々を「iarrtu=iartu=

威圧」する時と思われます。あいつは、「iarrt=iartu=奴」は、

とも言いますが、その人とは闘いません。狐は動物では強い方で

しょう。 その狐さえ「手に負えない」植物の実が「葡萄と言う

なの蔦の実=fruits of vine, grapes」です。狐が「iarrt=奴」

は「手に負えない、どうしようもない、煮ても焼いても食えない」

と判断し、食わずに葡萄の実が生っている場所を離れた話が、狐と

葡萄です。沖縄方言では強すぎる相手の「成果」をみて「嫉妬する」

のを「iarrt=iarrti=ヤッチー」スンと言います。狐は「蔦の実=

葡萄」を見て「iart=奴」は「手に負えない、食えない」奴と判断

した事になります。このブログを書くにあたり、ヤツデを調べてみま

した。「iarrtu=八」「手」も食えない植物のようです。ヤブガラシ

は貧乏「蔓」とも言うそうです。「ブドウ科」の植物です。  この

ヤブガラシの別名の貧乏「カズラ」の「カズラ」は「iarrt=iarrtu=

ヤツ=八=蔓」と見なして良さそうです。藪に延びて広がるヤブガラシ

の広がる「勢い」、他の植物に「覆い被さる」「勢力」を見ると、他の

生物を「iarrt=iarrtu=威圧」する植物の解釈が妥当ではないかと思え

てきます。


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ヤールー、ヤードゥー、覆い被さる生き物、天井に棲む物



 ヤモリは天井を動き回ります。人間の「頭上、頭の上」で

生活する動物です。一種の「目の上のたんこぶ」で「邪魔物」

です。嫌な「iarrt=iartu=奴」、「uarrt=iarrtu=八つ」

当りしたい「奴」です。ヤモリの名護方言は「ヤードゥー」

ですが、「iarru=ヤールー」と言う地域もあります。古代

エジプト語のヒエログリフやメソポタミアのアッカド語では

「生き物や人間」を表す場合に、語尾に「t」を付ける事が

あります。「ヤールー=iarr」は「iarrt=iarrtu=奴、八」

だったかもしれません。 「iarrtu=iartu=八つ」裂きに

したい生き物かもしれません。ヘクソカズラ、ボタンヅル、

ヤブガラシへの思いと同じかもしれません。





  ヒエログリフのアルファベット表記は次の通りです。



  ヒエログリフ  日本語      英語


  iArrt      蔓、葛、蔦    vine

        煮ても焼いても
          食えない種類の
          植物の大部分

  iArrt      葡萄の実     grapes



ヒエログリフ辞典
の参照ページ
863


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