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初鹿 史典の熟成を楽しむ!

年輪を重ねるように人も会社も着実に成長している、醸造の歩み。

【第126回】日進月歩

2013年04月02日 | 住宅
 この住宅業界、商品開発を行い、どんどん良くなる会社と20年前からの伝統を大切にして
全く変わらない会社とに綺麗に分れます。

 そして全く変わらない会社はどんどん尻つぼみになって行き、行き詰り感が否めません。
この商品開発、何に軸を置き、醸造させるか?これがおおきな問題で各社四苦八苦しているのが
見ていて分ります。つまりコンセプトが明確にないのです。。

 「全ての顧客において私達は商品を用意しております」的な、行政サービスのようなスタンスの会社が
多くお客様が迷っています^^このコンセプト【第92・93・95回参照】どの会社も意外にスルーしております。

 今流行りなのは、建物の性能面を向上させ、どこにいても暖かい、涼しい家を造ると行ったところでしょうか?
これは今、国が推し進めている低炭素化国家を造る為のもので、やっとこの住宅業界も動き出したというところです。

 しかし、このような開発を15年前から行っていた意識の高いビルダーや工務店は全国に結構な数あります。
ただ、なぜ脚光を浴びてこなかったか?

 それは住宅の安心感の尺度が大手思考だったからというのも一つですが、それ以上にあるのが何が出来て、何が出来ないか。
これを明確にしてあげている会社が少なかったということです。この会社の規模は小さいが、職人がしっかりしていて、
この地域にこの断熱性能は他所にはなく、初期強度維持については地域ナンバー1とか、打ち出しが尖れば尖る程、
それに拘ったお客様はかじりついてでも購入されます。

「TVCMで良く聴く会社だから」...とか、「大手住宅会社だからとか」お客様は口には出さずとも、他所と同じであればそのようなものを
拠り所にして安心感を買われている方多いのです。

 勿論、私がお客様の立場であれば全く同じ事を思い、同じ行動をとるでしょう。

ただし、ただしですよ。ではなぜ、建築に明るい方達はこのような大手住宅会社に依頼をしないのか?(本当にしないんですよ^^)
此処も考えてもらいたいのです。因みに今まだ住宅業界のレベルは車業界のそれと比べると、極端に低いです。10年前の車と今の車
結構性能違いますよね。。これ住宅会社に例えると、20年前に開発した家を今も自信を持って売り続けている会社がまだまだあるという感じなのです。
そして、それを認知度があるからと行った理由だけで、なんの疑いもせず多額の借り入れを起こして購入しております。

 しかしながら、インタ-ネットの普及に伴い、情報が簡単に掴める時代になり、この問題に対して「あれっ」と思う方達がここ数年多くなって
きているのも身近に感じます。例えば、お客様が断熱材について何が良くて何が悪いかこれを簡単に掴める時代です。
誤魔化そうにも誤魔化せません、まじめに家を作る会社だけが生き残る時代。そしてそれをお客様が発信し、お客様がその
声を拾う時代になりつつあります。

 ですから、会社のあり方、コンセプトをしっかりと語れる会社が多くなり、扱う素材にこだわった家づくりをする会社がどんどん増える事を強く望みます^^

”まじめに造れば、ここまで愛される”事の真髄を皆で堪能しましょう。。


 

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