選挙:上関町議選 原発推進派9、反対派3 議席守り計画に弾み /山口
任期満了に伴う上関町議選(定数12)が14日投開票され、原発計画推進派9人、反対派3人が当選した。今回定数が2減ったが、推進派が前回と同じ議席数を獲得し、計画推進に弾みをつけた。前回5議席を確保した反対派は2減。当日有権者数3270人(男1476人、女1794人)。投票率は90・24%だった。
上関原発計画は09年4月、中国電力が建設予定地の造成工事に着手。9月に海の埋め立てを始めようとしたが、反対派の阻止行動で1カ月遅れた。町外の反対派も参加し、28年の反対運動でも例のない長期間の実力行使があった。着手後、埋め立て工事はストップしており、中電側は法的措置を取って、反対派の妨害をやめさせようとしている。
中電は一方で、09年12月に国へ原子炉設置許可を申請し、1号機の本体工事を12年6月に始めると発表。推進派は「最後の原発町議選」と位置づけ、原発財源によるまちづくりの本格化を訴えた。反対派は「計画の白紙撤回」を掲げ、自然や歴史を生かしたまちづくりへの転換を訴えた。
候補の絞り込みができずに11人が立った推進派の各陣営は「票の奪い合い」を懸念したが、多数が当選を果たした。反対派は共産候補を除く5陣営が共同の事務所を設置し浸透を目指したが、推進派の激しい切り崩しにあった。【近藤聡司】
もし原発に事故が起きたり、地震で原発に支障が出て放射能漏れを起こすような事になったら、
被害は瀬戸内海沿岸全域に及ばざるを得ないと言うのに、上関に原発を造るかどうかの賛否は、たった3270人の人の投票で決められたのである。
長崎県の諫早湾埋め立ても、諫早市の議員の賛成だけで、
あの無用で莫大な税金をどぶに捨てるような工事は決定された。
諫早湾の埋め立て工事で生き埋めにされた、砂浜の中に大量に生息していた海の幸は、只の汚水となり、魚達のゆりかごだった浜辺を取り上げられて、魚も減ってしまって、それまで豊饒の海といわれた有明海は、赤潮とヘドロの海に変えられてしまったのだった。(
こちら)
漁業資源が激減した為、漁のできなくなった有明海の漁師さんの生活を毀し、
買い取り手の無い農地は現地の自治体の重荷となって、毎年税金を浪費しているそうである。
こんな悪事を許したのは、諫早市議会の議員達であるが、
有明海沿岸の自治体には何の発言権も与えられては居なかったのである。
地方自治と言う事を隠れ蓑にして、広域に及ぶ被害が想定される工事が、
誰かの利権の為に強引に強行されるる事を、阻む事はできないのだろうか?
上関町12人の町議会議員に、瀬戸内海全域の漁師さんたちが、生活の道を奪われる事になるかもしれないと言うのに・・・・・