しっぽこBLOG

にゃんこの“しっぽこ”のような、どーでもいいblog。おしごと、にゃんこ、バイクのことなどなど

こころのふるさと

2008-02-21 | おしごと

先日、古巣の会社へ行ってきた。
大学を卒業してすぐ、約7年もお世話になった会社だ。
4年前に退職したが、まさか仕事で訪問できる日が来ようとは。
なんだか感慨深い気持ちでいっぱい。

というか、辞めてしまった人間をここまで快く出迎えてくれる懐の深さはなんなんだ。といつも思う。
まずは、社長に挨拶せねば・・・とオフィスの一番奥にある社長室に案内してもらうも、懐かしい面々達の奇声とともに投げかけられる挨拶の網に引っかかってしまい、なかなか前に進めない。
ようやくたどりついた社長室でも、社長が満面の笑みで出迎えてくだすった。

「卒業していった人が活躍してくれていると、嬉しいねえ」
(↑すんません。活躍してません)
“卒業”。そういっていただけると、本当にありがたい。
世間では、嫌な想いをして辞めたり、辞めた後はその会社に周辺にも出向けない、という人もいると聞くのに。
この会社は、資本は大きいが、所在地は大阪市内からどーんと離れたベットタウンだし、仕事内容も超ローカルだった。
しかし、嫌な人が誰一人いなかった(変人はいたが)し、携わっている仕事は大好きだったので、とても居心地の良い職場だった。
だからこそ、ぬるま湯につからせてもらっていては性根がふやけてしまいそうだった。
私のようなセカセカした人間は、場違いのような気がしたのだ。

ここで、社会の常識、ビジネスマナー、仕事にしかたを教えてもらった。
悔しかったり悲しかったりして、トイレでめそめそ泣いたこともある。(←今ではありえない)
今、本当にそれが生きていると思う。
しかし、卒業後、世間は甘くない、厳しい、ということを学んだ。
嫌な人も変な会社も、常識が通じないことも、いっぱいある。
洗礼を受けた私は、ちぃとは強くなれただろうか?

「あれからずいぶんと雰囲気が変わったよ」
と、先輩達から聞いていたが、どれだけたくさんの知らない顔がいても、
どれだけ社屋が変わろうと、私にとっては時間がゆっくり流れている懐かしい空間。
社会人として自分の足で立った原点。
こころのふるさとは、まだ存在していた。

だからお願い。なくならないでね。
今年はあと何度かお伺いしますんで。
んで、ちょっと儲けさせておくんなはれ。



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