さよならジョリー

最近、恋しい。
いや、人間じゃない。
“小動物”が恋しいのだ。

思えば、幼少の頃よりワンコ。最近はニャンコとともに生きてきた。
一人暮らしを始めてから、ニャンコとも離ればなれになったが、
時間を見つけては実家に帰り、羽交い締めにして寂しさを解消してきた。
だが！
今忙しい！おうちに帰れない！がーーー！
というわけで、たまに母や姉からかかってくる電話の際、たまり（三毛猫）に替わってもらう。
「たーまーりー。」
「ンニャ。ゴーロゴーロゴーロ・・・」
受話器にすりすりしてくれているらしい。ああ・・・萌え。
ネコ好きには分かってもらえるだろうが、ネコ嫌いにいうと
「ないない。そんなことありえないから。君、病んでるから」と一蹴されてしまった。

そんな精神状態の時、ジョリーはある日突然やってきた。
出ていったら？といっても出ていかない。
夜になったら消えるのに、朝起きたらいる。
彼がやってきて３日目くらいの朝、「ジョリー！」と呼ぶと現れるようになった。
すると愛しくなってきた。
毎日、彼の姿を見ると「今日もちゃんといたのね」とほっとする。
ある日、母にこのことを話したら、
「あなた・・・それ、ヤバいわよ」。
やっぱり？
そこで、昨日、窓を全開にして掃除した。
でも、なかなか私から離れない。
「どうしたの？出ていかないの？」
くるくる3周くらい私の周りを回ってから去っていった。
バイバイ、ジョニー。
名も知らぬちいこい虫。
でもこの一週間、潤った。
ああ！一人じゃないってカンジ♪

わたし、かなりヤバイくなってます。

どうぶつネタ

先日、ひさびさに京都は四条にて取材がありました。
で。
四条大橋で何かがぶぁさーぶぁさーと頭に降ってきました。
けっこう風が吹いていたので、なんか紙かクリアケースが飛んできたのかなとおもって立ちつくしていました。
それは、数秒頭に乗っかってわたしの前に落ちました。
……。
クウルップゥ～♪
な、鳴いてる…
ハトだ…
ハトである。
まさしく、数秒前、こいつが私の頭の上に…。
そこは、「子猫もらって下さい」といって、おっちゃんとかが子猫をわんさか並べているエリア。
そこで、頭に数秒ハトを乗せて歩いていたわたし。
私は、”ハトを飼って調教し、「ハトもらって下さい」ってしてる人”
と思われたんじゃ…！
あとは、取材先までたどり着くまであたまにウ○コ爆弾を落とされてやしないかと、
気が気でなく鏡を見つけては後頭部をチェックするのでありました。

そのはなしを家族にしたら、「あんたさぁ、なんかそんな動物ネタ多くない？」と。
確かに言われてみると動物系の珍話は多いです。
好きだから好かれるのか？
いずれにしても、あんまり多いと大好きな磯野キリコのように、「ネタ」だと言われ始めそうなので、
気を付けたいと思う今日この頃。

小さな影！それは・・・

昨夜、京都へ行った。
昼間は、大阪なんかよりも蒸し暑い四条。
昨夜も、気温電光掲示板は28℃を示していたが、鴨川沿いはとても爽やかな風が吹いていた。
友人と鴨川を眺めながら、珍しく「らしくない」話が淡々と、
そしてさらさらとお互いの口から流れ出てきたのも、
きっと、日常とすこし違った顔をもつ京都だったからだろう。
少しの間だったけれど、とてもいい時間を過ごすことができました。

そんなわけで、いつもとは逆方向の京都方面から大阪方面への最終急行に飛び乗ったのです。
大阪→京都への乗車率は、終電であってもかなり高いものだが、さすがにその逆は低いらしい。
私の最寄りの駅は、とても小さいけれど、住宅街だし、大学もあるし、そこそこ人が降りる駅だ。
有り難いことに、我が家は駅から長く伸びた坂の二合目くらいにあり、徒歩5分圏内。
しかし！なぜか昨夜に限っては、乗客はふもとで左右に散っていったのだ。
つまり、夜道のメイン道路でひとりぼっち。前にも後ろにも人がいない。

げげー・・・。
昔、会社からの帰宅時間が１週間ほど同じ時間帯になっていた時、
見知らぬ人に監視され、家までつけてこられたというストーカー経験のある身としては、
珍しく結構怖かったりした。
携帯電話で話をしながら歩くと安全度がアップする、と、以前警察官から聞いていたので、
電話をかけてみたり・・・
とかしているうちに、一合目登頂。
しかし、実は最後の脇道（メイン道路からさらに山手へと伸びている小道の終点が我が家）が一番怖かったりする。
そのストーカーに声をかけられたのも、毎日一人そこを曲がっていたため目を付けられたのだっ。

いや～あれはまだぴちぴちギャル（←死語）だった頃だしな～とか考えつつ、
きょろきょろしながら（私が一番怪しい）そのＹ地点を通過しようとしたまさにその時！
ササッ！
と動く小さな影が！！！！
びくっとしてみてみると、なんと、我が家の庭にて我がもの顔で飛び跳ねていた
あの「いたちっこ」がこっちをじーーーーっとみていたのだ。
「あんたぁ、こんなとこまで降りてきたの？迎えに来てくれたの？ありがとよおおお！」
と、深夜に座り込んで小動物に大声で話しかけている姿。
はたからみると、私こそがまさしく変質者だったことでありましょう。

いわゆる、アニマルセラピー？を受け、安心して無事、家路についたのでした。

恋に落ちてしまいました。

photo:　くろず（たまみりんさん撮影）


するどいまなざし。
ぎらぎらしているひとみ。
シャープな輪郭。
男らしい深黒いカラダ。
ああ、わたし、恋をしてしまいました。
この間は、初めての無断深夜帰宅・・・
「この、不良娘！」
と、ののしられてもこの想いは止められません。
こんな気持ち、初めてなんです。
　　　・
　　　・
　　　・
と、みりんが毎日言うのです。
新しいカレシ、その名は「みりお」。
みりんと見分けが付かない。やばい、そっくり。
この日から、みりんはネコが変わったようになりました。
ああ、恋は恐ろしい。
ああ、愛の密林。

※訂正：わたくし「みりお」と書いておりましたが、「くろず」の誤りでした・・・7.23

かぶとむし

いたちっコに続いて、我が家ジャングル化問題です。
いたちっコが遊んでいた庭のさらに奥。
めったに見ていなかった場所だったのだが、ふと姉が覗いてみた。
すると！なんとかぶとむしが芙蓉の木に異常発生！！
緊急事態！緊急事態！
かぶとむしの周りには、カナブンがぶんぶんしていて、さらにその周りにはハチさんもぶんぶんしている。
とりあえず、緊急事態を隣のアパートに住むちびっこに教えてやった。
家族総出でジャングルに訪れ、10匹以上は虫かごに入れて大満足。
あー少しは減ったかーと思い、本日も観察。
数は減っていないみたい。
そして、昨晩愛を育んでいたカップルは現在も同じポーズのまま。
うう、愛は深い。
来年も、また子孫が増えるやんか！
姉は、横で真顔で「商売しよう」と言っている。
ラブラブナイトを楽しんでいるのは、いたちっコだけではなかった。