先日、深夜に知人から電話がかかってきた。
すると、会話の途中に「プッ」「プッ」とプッシュダイヤルの音が鳴ったので、
「どうしたの?」と聞いてみれば、
「あ、間違えてゼロを押しちゃってた」と言う。
ゼロ・・・ゼロォォォ???
「いかん!ゼロは!ゼロは連打してはだめなのだ!こわい~」と思わず恐怖の叫びをしてしまった。
案の定、彼は「プププププププー!!!」と連打。
もう、気絶しそうだ。
それは、なぜか。
それは・・・「ひょん」が来るのよ!
「ひょん」とは、我が一族に代々伝わる「妖怪」であります。
一つ目で一つ足にでっかい口。
悪いことをしたら、「ひょんっひょんっひょんっ」といってやってきて、窓から中を覗くのだ。
しかも、それを呼べるのは大人だけ。
父親が「そんなことしたら、ひょんに電話してやる!000-000・・・」と言って受話器を持つと、もう恐怖の絶頂だ。
電話を持ってる妖怪。
今考えたらおかしいよな。
しかし、この妖怪は一族残らず代々伝わっているのである。
毎度登場の姉1.2もさることながら、従兄弟にいたるまでみーんな「ひょん」の恐怖におののいて過ごしたのだ。
ある時、みんなで想像する「ひょん」を書いてみたが、全員てんでばらばら。
そういや、情報は最低限。
しかも、悪いことをしたら「ひょん」にどんなことをされるかっていうのも、
「怖くて言えない」。
ある意味、子供の想像力をかき立てる情緒教育だったのか。
まぁ、これは万国共通らしく、N.Y.の姉1の娘、クリスティーナも
案の定、姉1に「ひょん教育」されていた。
彼女がわるさしたら、「ひょん、よーぼおっと!」というと、
「ヒョン、ダメー!ノー!ノー!ゴメンナサイー!」と号泣。
ふっふっふ。我が一族の妖怪も、海外デビューじゃ。
とにかく、このことをその知人に話したらおもしろがって自分のブログに書いていたので、反論してみた。