楽しきかな第二の人生

黒衣おじさん&看板おばさんと愛犬福太郎の物語。

大連・旅順・金州・瀋陽の旅ーその4 金州

2012年07月08日 | 旅行(大連・旅順・金州・瀋陽)
出逢い(前回の続き)

バスが瀋陽駅に着くと、ご婦人が地図を持って現地添乗員にいろいろ聞いていた。どうもこの付近に住んでいたような内容の話をされていた。
後に、それを聞いていた姉が、そのご婦人に「ここでお生まれになられたのですか?」と声を掛けてみると「昭和9年に奉天で生まれ駅のすぐ近くに住み、弥生小学校に2年まで通っていた」ということだった。姉も「私は昭和14年に大連で生まれ、幼稚園に通っていた」と自己紹介し、それから会話を交わすようになった。

今回のバスツアーに参加するとき、多分、私たちのように満州で生まれたか、あるいは、両親もしくは親族が満州に住んでいたなど関係があった人が参加されているのではないかと想像をめぐらしていました。

現実にツアーの中に同じ境遇の方がおられて、場所は違えど、同じ満州の地で幼少時を過ごしたという事実が分かると、非常に近親感が湧いてきます。
ご婦人は娘さんと参加されていました。




弥生小学校の地図:奉天会(日本瀋陽会:奉天に在住していた人たちの会)HPより



昨日、現地添乗員に、この辺(瀋陽駅周辺)は夜歩いても大丈夫か?と尋ねていたので、昨夜はお住まいになっていたところに訪ねて行かれたのですか?と尋ねてみたら「住んでいたであろうと思われるところに行ってみた、途中、親切な中国人がいて案内してくれた(?)」ということだった。
良かったですね!来たかいがあったですね!と思わず自分のことのように嬉しくなってしまった。

その後の見学の途中、またご婦人とお話しする機会があって、どんな話の流れで言ったのかは忘れたが「私が生まれたのは1月14日で、ちょうどその時、大連神社でドンドン焼きが行われていて病室から明かりが良く見えたと母が話していた」というと、ご婦人「え! 私も1月14日生まれ」とびっくりされていた。更に、近くに、奉天神社があったという。
ちょうど10歳違いで誕生日が同じ、奇遇です。

その後、ご婦人から一人の男性を紹介された。「こちらは、撫順で生まれた方、誕生日は19年1月30日、このツアーで知り合いました」と。
撫順?知らなかったので男性に聞くと、奉天に近く石炭の露天掘りで有名なところです。と言われた。満州の露天掘りは有名で、教科書に写真が載っていたので記憶していたが、その場所が撫順で奉天に近いところだということまでは知らなかった。

男性は、終戦後の昭和21年までいたそうです。お姉さんにおんぶされて帰国されたそうで、姉には感謝しているということでした。このツアーには、奥さんと参加されていました。

さっそく、満州生まれの3人で記念写真。
(すみません、写真をアップする承諾を得ていなかったのでモザイクを掛けさせていただきました。承諾頂けるのでしたら、モザイクを外させていただきます)

ツアーを終えて空港に着いた時、もっといろいろ話をしたかったので帰国の便を聞いてみると別の航空会社だった。このまま「さよなら」も心残りなので電話番号を聞こうと思ったが失礼になるかなと思いやめた。そこで、ご婦人の娘さんに「インターネットを見る環境はありますか?」と尋ねると、あるということだったので「旅行記をブログにアップするので見てください。『楽しきかな第二の人生』で検索すれば見られます」と告げると楽しみにしているということだった。




さて、話を戻して、4日目(7月3日)は、瀋陽からいったん大連に戻り昼食を食べてから金州観光です。

今回のツアーは天候に恵まれていました。昨日瀋陽に来る時、瀋陽は曇り一時雨の天気予報だったが、着いた時は晴れていましたし、今日は、バスに乗ってしばらくすると大雨の土砂降り。それがしばらく走ると止んだが、瀋陽はそのまま降り続き道路が冠水するほど降ったようです。





金州で最初に訪れたのが金州博物館。金州の歴史などを紹介している。




金州提督府:唐代に建てられた道教の寺で、かつての金州市役所



金州提督府の敷地内に正岡子規の句碑がある。子規は日清戦争の従軍記者として金州、旅順回っている。
その時読まれた句
 「行く春の酒をたまはる陣屋哉」




日露戦争の激戦地:南山
ロシア軍の守る南山要塞を攻撃した奥保鞏の第二軍は困難を極め、要塞を占領するには4387名も戦死者をだした。乃木将軍の長男乃木勝典もここで戦死している。


明日は、いよいよ自由行動の時間を利用して、私たちが住んでいたところと生まれた病院を訪ねます。


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