映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

 (映画音楽)(93) 「ムーン・ライト・セレナーゼ」(「スウィング・ガールズ」)

2006-08-29 00:01:20 | 映画音楽
 久しぶりにジャズをたっぷり聴かせて貰っていい気分になりました。
 どちらか云えばムード派だった私はホット・ジャズあるいは、スイング・ジャズ自体にあまり知識がなかったので、この映画は興味を持って見させて頂きました。
 初期には友人に連れられてジャズ喫茶にはよく行きましたが、そこで演奏される生演奏は楽器構成もシンプルなものでしたから、ビッグ・バンド・ジャズと云われる大編成のバンドは珍しく感じました。
 映画でも説明されていたようにジャズの生命は、やはりあの強烈なアップピートにあります。あの独特のリズム感は多くの若い世代を魅了しましたが、ここでこれに違和感があってついていけずにリタイヤした者が、ちょうどミラー・スタイルに象徴されるムード・ジャズに惹かれたのではないかと思います。
 私の手持ちのCDもジャズ系ではサックスやトランペットもソロ演奏が多く、それも「スター・ダスト」「ハレム・ノクターン」など、やや哀愁を帯びたものが多いようです。
 それにしても大編成のジャズ・バンドは、なかなかの迫力で良かったです。
でも、正直「グレン・ミラー」が出てくるとは予期していなかったのです。
 勿論、楽器構成が違いますから「ミラー・サウンド」ではありませんが、それなりに特に違和感もなく学生らしい若さが伝わって来て良かったです。
 「愛情物語」のピアノもカルメン・キャバレロの吹き替えでしたし、主役のタイロン・パワーも指の演技をしただけ…とも云われましたが…でも、これ結構難しいと思います。それにこの映画は以前にブログでも書いたように、「親子愛」「夫婦愛」のあり方をよく表現していました。
 「スウィング・ガールズ」の音楽はすべて出演者自身たちの演奏だったそうですが、大編成のフル・バンドの持つ魅力を改めて見直しました。
 ユーモラスで明るいな学園生活の有様も、山形県と云う私にとっては未踏の地も、ローカル色豊かで新鮮で爽やかで楽しかったです。
 また行きたいところが増えました…

 最後に…ジャズ発祥の地…南部諸州が、モンスーン「カトリーヌ」の猛威に襲われてから早くも一年が経とうとしています。
 犠牲者のご冥福と復旧が一日も早からんことをお祈り致します。
 
 

 

(ふるさと再訪)「塔街道」

2006-08-29 00:00:51 | 旅 おでかけ
 京都あるいは大和路を訪れても「塔」のある風景と云うものは、なにか日本的な感覚で心の平安と落ち着きが取り戻せそうな気がします。
 それで以前に概略はこのブログで紹介したこともありますが、知り合いの人に勧められて関西近辺の「塔」のあるお寺をめぐる「塔街道」という企画に乗ってみることにしました。
 と云っても各自が自由にお参りする訳ですが、私が気に入ったのはその第一番にお参りするお寺が、私の幼少期の思い出の多い、大阪府堺市にあると云うことでした。
 この街はまだ私の従姉兄弟達が住んでいるし、今でもお付き合い程度で訪れることはあるのですが、用事が済めばすぐにトンボ帰りと云う状態で、只単に一定コースを往復するだけでここ数十年、あまりゆっくりした記憶がありませんでした。
 これを機会に一度心のふるさとだった思い出の多い場所を、一度歩いてみようかな…と思い立ちました。
 そんな訳で「塔街道」一番「家原寺」を訪れたのは七月上旬のことでした。

 都合により「祇園祭」「バーチャル穂高」などに、寄り道していたのでUPが後回しになりました。