ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

キンミヤのハイボールで酔うような安いしあわせに似ている

2023年07月10日 | R100Trad (1990) クロ介


どれほどの時間なのか

どれほどの距離なのか

それははっきりとしていないのだけれど

オートバイを引っ張り出して

どこぞの山の中や

どこぞの田畑の中を走って帰ってくると

アタマとカラダが妙にボーッとしている時がある



まあまあ、コチト等それなりの歳なのだ

以前に比べれば体力も気力もガタリと落ちているのは否めない

疲れかな

疲れなんだろうな

と、漠然と思っていた

が、一週間もそれが続くことがあって

何か別の原因もありそうだと少し気にしていた



先日、気田川沿いへ走りに出かけて行った後も

ブログやnoteの記事を書いたり写真をまとめたりに

数日かかったんだけど

その間、何度も記憶を手繰る度に

頭と身体がなんとなくぼんやりするのを感じていた

それはいつもどおり不快なものでなく、不思議なフワフワ感だった



なんだか旨いもん喰いながら

一杯やった時みたいな心地良さみたいだな、と思った

それでハタと気づいた

「あーこれ、酔ってるんだな」

オートバイで走って、楽しかったなーって

それに酔いしれてるのか?

ずいぶんコエー(こわい)なオレ



ドランク状態だ

パンチドランク(?)みたいなヤバいやつ

酔しれて、思い返してはニヤニヤしてる

「オートバイに乗って走りに出る」
      ↓
「とても良い、満足の走りが出来る」
      ↓
「家に帰ってドランク状態にしばらく陥る」



まあね、確かにオートバイで走ってると

ビターッと自分とオートバイが「一致」するのを感じることがある

腰(尻)と両足、背骨と体幹、そして頭

すべてがオートバイの動きとリンクして

体重を移したから曲がったのか

曲がったから身体の重心が移動したのか(ありえないけどね)

ボクがオートバイなのか

オートバイがボクなのか

そんな一体感

変なこと云ってるのはわかるけど

ボクにとってはまさにこんな感覚で

それはとてもエモーショナルだ

いやいや

さらっとさらにキモコエー(気持ち悪く怖い)こと云ってるけど

若い頃は一日で1000kmくらい走ることもあったけど

あの頃は帰ってきてからというより

走りながらすでにドランク状態だったような気もする



休憩もなく3時間とか、朝から日付を跨ぐまでずっととか

500kmとか、1000kmとかじゃなく

ターンパイクや西伊豆スカイラインでなくても

200km/hでも300km/hの超ハイスピードでもなく

そんな物理的なことは関係ないんだ

近所のコンビニまでなのかも知れないし

2速、2000rpmで延々と酷道を進んでいくことかも知れない

自分のことなのに要因がはっきりしないけど

何かが引き金、何かが地雷、何かがウィルス

でもホントはそれがとても心地いい

晩酌に焼きナスをつつきながら

キンミヤのハイボールで安く酔うのに似ている

ボクにぴったりの小さくてふんわりした幸せだ

なんでもいいさ

幸せは大歓迎だ



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