【システム開発】OKIカスタマアドテックは、ITシステム刷新の一環として、このたびスマートフォンを業務用端末として用いるカスタマエンジニア(CE)業務支援システム「@スマートCEシステム」をOKIと共同で開発し、自社での導入を開始した。これにともない、全国の約1,200名のCE全員に対して、本年10月末までにスマートフォンが配備される。同システムの導入により、CEはスマートフォンを用いて社内システムやバックオフィスとリアルタイム連携が可能となり、サービス品質の向上、CEおよびバックオフィス側双方の業務効率化、そして顧客満足度(CS)の向上を図る。(OKI/OKIカスタマアドテック:09年9月7日発表)
【コメント】iPhoneに代表されるスマートフォン( 携帯電話端末の一形態で、ウェブサイトの閲覧や電子メールの送受信といったインターネット利用、スケジュール管理、PCで作成された各種書類ファイルの閲覧といった機能を備え、PCと類似の使い方が可能なもの)に対する関心が高まっている。ただ、日本国内では、携帯電話のWeb対応が進んでいるため、米国のようなiPhonの広範な普及といった状況とは、異なった状況にあることは確かである。それでも今後スマートフォンが広く使われることは間違いなく、特に外勤の営業マンなどが使うことによって、現在の携帯電話+ノートパソコンといたようなスタイルを一変させる可能性を秘めている。
今回、OKI/OKIカストマアドテックが共同開発した、スマートフォンを用いたCE業務支援システム「@スマートCEシステム」は、そんな時代を先取りしたシステム商品であり、OKIカストマアドテックが実際に自社に導入してその有用性を検証してみせるという面からも注目される。OKIカスタマアドテックでは、これまでCEに携帯電話とノートPCを配備していたが、バックオフィスがCE支援や顧客対応をするにあたり、CEとの連携を十分に満たしてはいなかった。CE側から見ても、必要なときに必要な支援や情報が必ずしも得られないという状況もあった。また、個々のサービスが属人化する傾向があり、様々な顧客へ均一のサービス品質を提供しにくいという問題もあった。このような課題を解決しようとして開発されたのが「@スマートCEシステム」である。
「@スマートCEシステム」の特徴を挙げると次のようになる。①業務に合わせた端末選択が可能(どのキャリアのどの機種のスマートフォンでも使用可能)。また、携帯電話やノートPCも利用可能②.業務目的に応じてスマートフォン上のアプリケーションを自由に組み換え可能。また、スマートフォンのアプリケーション群と基幹システムとのシームレスな結合を実現③Microsoft SCMDM(企業の業務に利用される Windows Mobile デバイスに対し、堅牢なセキュリティ機能と強力な管理機能を提供するソフトウェア)の採用により、スマートフォンと社内ネットワークのセキュアな常時接続が可能。
そして、「@スマートCEシステム」導入による期待効果は①顧客満足度(CS)向上②サービス品質の向上③CEとバックオフィス双方の業務効率化ーなどが挙げられる。今後、スマートフォンを使った企業システムが普及すると、携帯電話+ノートパソコンの定番スタイルに「@スマートCEシステム」のようなスマートフォンシステムが取って代わることになりそうだ。(ESN)