開業医の妻のたわごと

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わずかな支援

2011年04月08日 09時47分13秒 | Weblog

昨夜も深夜に大きな地震があった。

被災地の余震。もうどんな言葉をかけたらいいのかさえ、わからなくなってきてしまっている。

ただただ、被害が少ない事を祈る事しかできない・・・。

 

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数日前、父から電話があった。

父はめったに電話をかけてこないのだが、久しぶりの父の声はどこか嬉しそうだった。

父からの電話は不動産関係の話が多いので、今回も多分それだろうと思ったら

案の定そうだった。

結論を先に言うと、父の所有している空き屋(私の家から車で約15分)に

○○県で被災した家族が住むという話だった。

 

父は55歳で教員を早期自主退職後、

生命保険の仕事に移り、その仕事で成功し、

教員時代の約2,3倍のサラリーを約20年間、手に入れた。(何度もブログに書いたが)

 

が、ケチな性格はそのままで、食事は粗食。旅行は大嫌い。

服装は汚いまま。車も小型で汚いままだった。

その代わり、古家を何軒か買った。

 

その古家を借家にしていたので生活はかなりラクになっていた。

そして、新しい家を2軒も建てた。

 

一軒は現在住んでいる(掃除はキライなのでゴミ屋敷だが)。

もう一軒をセカンドハウスにしていたが、年とともになかなか行かなくなり、

そこも人に貸す事にし、不動産屋さんにそのお願いをしていた。

 

そこへ入って来たのが、被災地からの避難の方の入居という話だった。

父はケチである(しつこいが)。

 

が、今回は、ただ同然で(契約の事があるのでタダというワケにはいかないらしい)

一年契約で貸すという。

 

「一番下は0歳児の4人の子供の居る家族に貸す事にしたんや。

ホントは10万円ぐらいで貸せるのに、今回は不動産屋さんの言うとうりにしたんや。

被災地へ直接の支援はできないが、空き屋が少しでも役に立つのはエエことやわ。」

と電話の向こうで、いつになく弾んでいる父の声。

 

父の話は続いた。

「それでな、その家族の世帯主の40歳代の夫は○○病院の勤務医なので

被災地に残るらしいんや。パソコンで見たらわかるんか?」

 

その世帯主の名前を夫とPCで調べてみた。

すぐに出てきた。彼は大病院の重要なポストに居た。

 

そこで私は夫に訊いた。

「あなたも、もし息子が幼子だったら私と息子を避難させて自分は残って仕事をする?」

もちろん答えは「YES」だった。

 

離ればなれになる家族。

4人の幼子をかかえて見知らぬ土地で生活する30歳代後半の母親。

もちろん、生きているだけで幸せな事なのだけど、色々不安な事も多いだろう。

 

どういう縁で、この地にやってきたのか判らないが、何らかの方法で私も彼女の

助けになればいいなと思う。

(私は、その昔、勤務医だった夫の帰宅がいつも深夜だったので一人の子を育てるだけでプチ鬱になった)

今は引っ越しで疲れているだろう。

もう少ししたら様子を見に行ってみようかな。

 

それとも、だだのオバサンが訪ねていくのは迷惑だろうか。

今の私の心はちょっと揺れている。

 

それにしてもケチな父、ちょっと良いことしたね!(^^)

 

コメント (6)
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