手術の前日、
手術室担当のナース(もち20代ね)が手術時の説明に病室に来た。
綺麗な優しそうな女性(ひと)だった。
最近は何もかも丁寧で、手術着の写真、手術室の写真、その他色んな写真が
ファイルしてあり、それを見ながら説明を受けるのだ。
手術当日、手術室まで移動するのに、
ストレッチャーに乗せて運んでもらう、車イスで行く、歩いて行くの3択があった。
ドキュメンタリーやドラマで、手術を受ける人は、
ストレッチャーで運んでもらう場面しか私は見てなかったので、
歩いて行くというのは何だか変な気がした。
ストレッチャーに乗せられて、手術室のドアの前で、
夫に★今生(こんじょう)の別れ★をする予定だった私は、
その時、夫の目を見ながら、泣こうか、泣くまいか、
数日前からシュミレーションしていた。
が、現実は、
付き添いのナースさんと手術室まで歩いて行くことを選択し、
夫とは9階のエレベーターの前でピースサインを送りながら、笑って別れた。
★ピースサインはアホに見える★からキライなのに、
なぜか、その時、自然に出た。
優しくてきびきびした師長さんも、夫とともに見送ってくれた。
数階下のドアが開いた。手術室に向かう。
いつの間にか、私の両側にナースさんがついてくれていた。
何枚もの自動ドアをくぐりぬけ、手術室に到着(朝9時頃)。
過去に軽い手術を受けた事があるが、あんなだだっっぴろい部屋は初めて見た。
麻酔科医2人とドクター3名とナース数名が居た。
ちょっと高めの手術台に自力でよじのぼった。(オバハンにはつらいのよ・笑)
すぐに腕に点滴、背中に硬膜外ブロック(後の痛み止めの為)の管が入れられる。
硬膜外ブロックは失敗すると半身不随になる事もあると説明を受けたなあ・・・と
横向きになりながら、チト考えた。
仰向けになり、口にマスクを付けられた途端、意識が遠のく。
「えりりんさん、終わりましたよ。今、お昼の12時です。
出血も少なく無事終わりましたよ。」と肩を軽く叩かれた時は
えっ?今から始まるの???と思ったぐらいの、手術は私にとっては一瞬の出来事だった。
麻酔の力はスゴイ。
いつの間にか私は自分の部屋にあったベッドに寝かされていた。
(術前に私の部屋のベッドを、ナースさんが回復室まで運んでくれて、
回復室で1時間程居たのち、そのベッドのまま、自室に戻るという事を聞いていた)
手術室の横の回復室まで運んでもらっている時に、
ボケボケながらも、比較的早く麻酔から醒めた私は
手術担当ナースが、
私の主治医にちょっと甘えたように
「先生、今日の私のお仕事、何点でした?」と訊いたのを聞き逃さなかった。
先生(30才代後半か)は「10点満点の10点だよ。」とさわやかに答えた。
ナースは「ワ~イ。」と嬉しそうだった。
いいな、いいな、イイ感じ。
ということは私の手術もすべて順調にすんだんだ・・・。
綺麗なナースの、その仕事ぶりと、その若さにちょっと嫉妬しつつ、
私は幸せな気分で、少しの間、浅い眠りについた。
追記:
「ジスト」という5万人にひとりの病気で、胃の腫瘍が約20cmにもなっていた為、
例え薬で腫瘍が小さくなっていたとしても(半年間の服用で8cmぐらいまでになっていましたが)
最後まで全摘の可能性ありと言われ、へこんでいました。
幸い、胃は8割残してもらえました。私の闘病記は、また機会があれば書きますが、
今、ジストで悩んでいる人が私のブログを見てくれたなら「大丈夫よ」のエールを送りたいと思います。
手術室担当のナース(もち20代ね)が手術時の説明に病室に来た。
綺麗な優しそうな女性(ひと)だった。
最近は何もかも丁寧で、手術着の写真、手術室の写真、その他色んな写真が
ファイルしてあり、それを見ながら説明を受けるのだ。
手術当日、手術室まで移動するのに、
ストレッチャーに乗せて運んでもらう、車イスで行く、歩いて行くの3択があった。
ドキュメンタリーやドラマで、手術を受ける人は、
ストレッチャーで運んでもらう場面しか私は見てなかったので、
歩いて行くというのは何だか変な気がした。
ストレッチャーに乗せられて、手術室のドアの前で、
夫に★今生(こんじょう)の別れ★をする予定だった私は、
その時、夫の目を見ながら、泣こうか、泣くまいか、
数日前からシュミレーションしていた。
が、現実は、
付き添いのナースさんと手術室まで歩いて行くことを選択し、
夫とは9階のエレベーターの前でピースサインを送りながら、笑って別れた。
★ピースサインはアホに見える★からキライなのに、
なぜか、その時、自然に出た。
優しくてきびきびした師長さんも、夫とともに見送ってくれた。
数階下のドアが開いた。手術室に向かう。
いつの間にか、私の両側にナースさんがついてくれていた。
何枚もの自動ドアをくぐりぬけ、手術室に到着(朝9時頃)。
過去に軽い手術を受けた事があるが、あんなだだっっぴろい部屋は初めて見た。
麻酔科医2人とドクター3名とナース数名が居た。
ちょっと高めの手術台に自力でよじのぼった。(オバハンにはつらいのよ・笑)
すぐに腕に点滴、背中に硬膜外ブロック(後の痛み止めの為)の管が入れられる。
硬膜外ブロックは失敗すると半身不随になる事もあると説明を受けたなあ・・・と
横向きになりながら、チト考えた。
仰向けになり、口にマスクを付けられた途端、意識が遠のく。
「えりりんさん、終わりましたよ。今、お昼の12時です。
出血も少なく無事終わりましたよ。」と肩を軽く叩かれた時は
えっ?今から始まるの???と思ったぐらいの、手術は私にとっては一瞬の出来事だった。
麻酔の力はスゴイ。
いつの間にか私は自分の部屋にあったベッドに寝かされていた。
(術前に私の部屋のベッドを、ナースさんが回復室まで運んでくれて、
回復室で1時間程居たのち、そのベッドのまま、自室に戻るという事を聞いていた)
手術室の横の回復室まで運んでもらっている時に、
ボケボケながらも、比較的早く麻酔から醒めた私は
手術担当ナースが、
私の主治医にちょっと甘えたように
「先生、今日の私のお仕事、何点でした?」と訊いたのを聞き逃さなかった。
先生(30才代後半か)は「10点満点の10点だよ。」とさわやかに答えた。
ナースは「ワ~イ。」と嬉しそうだった。
いいな、いいな、イイ感じ。
ということは私の手術もすべて順調にすんだんだ・・・。
綺麗なナースの、その仕事ぶりと、その若さにちょっと嫉妬しつつ、
私は幸せな気分で、少しの間、浅い眠りについた。
追記:
「ジスト」という5万人にひとりの病気で、胃の腫瘍が約20cmにもなっていた為、
例え薬で腫瘍が小さくなっていたとしても(半年間の服用で8cmぐらいまでになっていましたが)
最後まで全摘の可能性ありと言われ、へこんでいました。
幸い、胃は8割残してもらえました。私の闘病記は、また機会があれば書きますが、
今、ジストで悩んでいる人が私のブログを見てくれたなら「大丈夫よ」のエールを送りたいと思います。