開業医の妻のたわごと

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凜とした女性(ひと)

2009年02月03日 11時28分31秒 | Weblog
昨夜はへこんだまま寝たが、

今朝、起きた瞬間に同級生のA子の事を思いだした。

A子は私の高2の時のクラスメートで今、小学校の教頭をしている。


高校2年の時の彼女は

テニスクラブ員で、いつも真っ黒に日焼けし、

元気いっぱいの溌剌とした女の子で、

男子にモテモテのいわゆる「マドンナ」だった。


私のほうが、顔は勝ってる(ん?)し、成績もいいのに(ん?)

なぜ???なぜ?なぜ???という疑問が、

いつも私のドタマに渦巻いていた・・・


イヤ、嫉妬していたワケでは無い。


我が校には他にもマドンナが、わんさかいて(美人で女医になった人など)

私は、ビン底メガネをかけ、その他大勢に埋もれていたし、

彼もひとり(笑)いたので、

それなりに満足な生活を送っていたからいいのだが

(今も当時の男どもが、いっぱいモーションかけてくるもんねぇ~。エッ?妄想?)

殆どのマドンナ達は今、かなり辛酸なめ子的生活を送っているのだ。

(幸福か否かは本人の尺度によるので、客観的な私見だが)


そのA子、

同級生のB夫(私の高3の時のクラスメート)と結婚したので驚いた。


B夫は高校時代バンドを組んでいて、

そこそこのイケメンだったが、

勉強に縁のないようなチャラチャラした男子だった。


大学時代に偶然、私の大学の学生協で彼と出会った事があるが、

「エリリンちゃん、ラーメンおごって!」と、親しくもない女に

平気で言う男だった。


当時彼は浪人中だったらしい。

のちに彼は無名の大学(失礼!)を8年かかって出ている。



月日が流れ


40歳過ぎの時、高校のミニ同窓会で、ふたりに会って驚いた。


A子は男のようなショートカットで、

頬はこけ、あごはとがり、目は鋭いものの、深い憂いを帯び、

顔には多くのシワが刻まれていた。


まるで違う・・・昔のあの彼女はどこへ???・・・


一方、

夫のB夫は脳天気に磨きをかけていた。


体重は150kgぐらいあるのだろうか。

可愛かった顔はアンパンマンのように肥大し、見るかげもなかった。


風のたよりに聞いた。

B夫は建築学科を出て建築士の免許を持っていたのに

その仕事は長続きせず、

たこ焼き屋や、スナックなどを経営し、店を3軒も潰した・・・と。


数年前に彼はまた借金をし、

介護福祉施設を立ち上げた。

今は夜昼休みなく働いているらしい。


そう、良い意味で言えば、

彼は色んな能力があり、チャレンジ精神旺盛なのだ。


彼の生き方を同級生のC男は

(ブログで話題にしている国立大医学部教授だよ~!)

彼を称して「無茶苦茶なヤツだ。」と言った。


別の同級生D男は

(京大卒、某メイカーの海外駐在員歴が長くC男の親友で、私と友を車でドイツ、スイス、米国を案内してくれた)

次のように言った。

「B君の生き方は羨ましいです。

色んな才能があるし、自分の想いに忠実に生きていくなんて

僕にはマネが出来ない。

きっと、C男君は羨ましいの裏返しに批判しただけですよ。」


A子は数年前、妹を癌で亡くしている。

B男の兄は数年前、離婚した為、毎晩、AB夫妻の家に食事の為にやってくる。


B男は数年前にバンドの再結成をした。

ギター、練習の場所、諸々にお金がかかることだろう。


少し前にライブを観に行った時も、

A子はかいがいしくB男の世話をし、

私の姿を見つけては「エリリンちゃ~ん、(*^。^*)」って

ニコニコしながら手を振ってくれた。


小学校の教頭という仕事で家族を支えながら、夫の放蕩も許す女。

いつの間に、あの可愛いだけのマドンナが、

あんな素敵な女性に変身したのだろう。


幾多の試練を乗り越えて・・・

顔がやつれてしまっても・・・

★人に幸せだけを見せてる女★・・・



へこんだ時は

彼女を思い出そうと思う。



追記:へこんだ私を励ましてくれたブログ仲間のみんな、本当に有り難う。
嬉しかったです。心配かけて本当にごめんなさい。

コメント (5)
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