るんるんぴあの♪

ピアノレスナーERIKO。のつれづれ日記
大阪市都島区友渕町のピアノ教室です

もう一つのXデイ。母と一緒に

2011-02-02 | 介護
今年の寒修行の仕上げはここ!と思ってきました。
開白では立川でプルーフでしたが、それだけに終わらせたくない。
ずっと母の事は続いているのです。
そこに気持ちが集中しているので
ブログもなかなかそのことについては触れられずにいました。


この3年であれよあれよという間に母の様子が変わってきました。
一昨年の秋のお彼岸によくぞ思い立って東京に連れて行ったことです。
ほんとうに良かったです。
もういまは無理です。

今日は施設の近くに参座場所があるのがわかり、
妹と一緒に施設に行き、外に連れ出しました。
私達の健常な足ならなんてことはない、
10分以内の簡単な距離なのに、それが簡単にはいかない。
服装とか車いすとか食事の事とか薬とか。
皆さんの協力でうまく繋がって、出来ていく感じ。

電車も乗れない、身体の不自由な者にとって
身近に立ち会い場所があることがこんなに有り難いのかと
改めて感じました。


母は読経も祈ることも忘れてはいませんでした。


母が教えに結ばれたのは50歳くらい。
「幸せで何もないのが反ってコワイ。仏様でもお参りしたい」というのが
表向きの理由だったと思います。
でも本当はすごく苦労していた。
仕事でも人間関係でも。
そこでつぶされる母ではなかったけど
強さの陰に涙を沢山流していた事を思い出します。

そこから30年。
他のために動き、喜びを感じ、沢山の人を育ててきた母だから
今もその空気の中に呼び戻されたとき
違和感なく馴染み、祈っている母。

施設に戻り、昼食は節分の手巻き寿司でした。
喜んでいる顔を見てそっとお暇しました。
たぶんすぐ紛れて今日のお出かけのことは
忘れてしまうかもしれないけど
あの時間は魂にはきっと届いて、安らぎを得ていたことでしょう。
記憶には残らなくてもいい、
少しでもいい時間の「今」を積み重ねていって欲しい。

無事におまもり頂いての外出とお参りでした。
感謝です。
「今日の一日、心に刻んでおこうね」と妹と語り合ったことでした。





ERIKO.KAWASHIMA