深キ眠リニ現ヲミル

放浪の凡人、中庸の雑記です。
SSなど綴る事アリ。

今週のお題

2006年07月31日 | お題

○今週のお題「カキ氷何味が好き?」


















ずばり
イチゴ味でございます。(サザエでございます的ノリ)

 いや、やはり苺でしょう
というか他のを食べられるような、環境ではなかったしね。ブルーハワイ?ハワイって何とか疑ってましたし、レモン?絶対嘘だレモンは酸っぱいもんだろとかね。メロンに関しては、メロンそのものは好きだけど、どうもメロンのアイスクリームとか、みぞれは好きじゃないんだよなぁ。
 なんつーの、安っぽいて感じがして。こんな事いったら全国のメロン味みぞれファンに刺されないか心配です。放火されるかもしれん
 あ、でもメロンパンは好きですよ。メロンの味しないけどさ。なんでメロンなんだろうなぁ。形状は若干似てなくもないような、似ているような……
 閑話休題。いちごのみぞれと言えば、昔は良く食ったけど、最近は食わないなぁ。昔は秋祭りの太鼓の練習で、練習終わりにアイスが支給されたのだけど、今でこそ100円アイスなんだけど、昔は子どもが多かったから60円のガリガリ君とか、バニラバーとかだったんですよ
 んで、そんなかで一番人気だったのが、いちごのみぞれ。私もしょっちゅうこれを狙ってましたね。がつがつ食うと頭がキーンとして……懐かしいですねぇ
 ま、そんな思い出もあってか、いちご味が私の脳裏にしみついてはなれないんですよねぇ~~

 ん、こんな感じです

新宿へと劇を見に参るということ

2006年07月30日 | 日記
 本日は友人の出演する劇を見に行く。
 知っている人にばたばたと会ってびっくりしたなぁ。全く。
 新宿東口の方面なのに、なぜか都庁のほうへ回ってしまって、甲州街道に沿って、再び東側に出た。幸いかなり早い時間だったので、余裕で間に合ったのだが。

 本日観覧した劇の題名は「S.A.S.~遠い水平線~」

 という劇であった。以前少しはなしを聞いていたので、de zepperだとは分かっていたが、十分に私を満足させるものだったといえる。
 いろいろなギャグや薀蓄などの細かい楽しさと、一本のS.A.S.という軸が考えても考えてもいい感じの味を出してくれる。
 一番印象に残った……というかこれしか残らなかったのは「水平線」は遠いなということ。
 それ以外のネタは頭のどこかにある。いつかある日突然、それが過ぎるのだろうなと思う。魂の集合がどうとか。N.H.K.がどうとか。ソーローがどうとか。
 私は演劇というものに関しては素人でありたいと思っている。素人として、素人なりの楽しみをしたいと思っている。
 それに別に玄人でもないしな。確かに関わってはきたけど、未だに素人だと思う。むしろそうありたいのかもしれない。
 だから、難しいことはさておき、今日はとにかくじっくり楽しめた、ということなのさ。
 そんなもんで、また。

プール×老人×刑事

2006年07月29日 | 小説/SS
 彼が市営プール第二にやってきたのは、暇潰しだからでもなく、泳ぎたいという純粋理由からでもなかった。ただ、彼は逃げていたのだ。
 何から逃げていた?
 言い表しづらい。もともと彼は大変臆病だった。自分の意見を常に押し込めて、人との調和を図っていた。それは彼が優しいからではなく、彼が臆病な故であった。
 そうして衝突をさけ、人を避け今まで歩いてきたのだった。
 ぼんやりとぐちゃぐちゃ考えながら、彼はハーフパンツ系の左右に白と赤のラインがシンプルに入った黒い海パンを穿いて、プールサイドへと出た。
 市営プール第二は山の中にある。そのお陰か何か、人影は極端に少ない。近くに崖があって、周辺から生える木や草がフェンスを歪めてプールサイドまで侵食していた。プールサイドのコンクリートもあちこち崩れて、歩きづらい。プールの中も中で、普通完全に透き通って見えるプールが、底までみえず、白くにごっている。
 彼は大きく伸びをしてから、プールサイドにすえつけてあるコカコーラ社のロゴの入った風化したプラスティックのベンチに腰掛けた。
 別に泳ぐ気にはならない。そもそも、泳ぐのはそんなに好きではない。
 風がそよぐ。今度は凪ぐ。太陽は翳ったり出たりを繰り返している。セミも時折鳴いたり鳴かなかったりを繰り返している。
 彼は数日前からのことを考えていた。
 どうしてあんな事になってしまったのだろう。これが臆病な自分の顛末なのだろうか。彼の口の中に苦い味が広がる。


 柿本権左衛門は七十を越える高齢だった。この日も彼は自宅から三分ほどの市営プール第二にやってきていた。このプールは彼にとっては自分の家の一部のようなものであった。だから、彼がこのプールにいつもは見かけない青年の顔を認めるまでに時間は掛からなかった。
 おやどうしたもんか。最初は別段気に留めずに、これまたいつものように乾布摩擦をはじめた。
 このとき、彼は違和感を感じた。しかし、それは柿本にとって重要視するようなものではなく、彼はすぐにそれを忘却の穴に捨てた。


 彼は学生だった。芸術を志すために美大に入った。しかし、そこでも彼は、彼のその性格のために多くを失った。片思いの女性、鬼才と呼ばれた先輩、自分の志……。全てを裏切りなくした。
 彼はそれでもまだ変らなかった。逃げていた。しかし、逃げる先々も必ず、彼に決断を迫った。そして、また逃げた。
 女性は煙のようにうっすら、うっすら消えていった。彼は先輩を止めたかった。けれど何にも出来なかった。自分にはいいたい言葉が沢山あったのに、いつまでも言えなかった。
 そして、自分の志をもたやすく捨てようとした。
 それは、弾みだった。ほんの一瞬の修羅が宿った。気がついたときには、目の前で呻く心理カウンセラー、右手には逆手に持った血に赤く染まった太いペン。
 たまらず飛び出した。もう終わりだそんな風に思ったけれども、迫り来る裁きを前に彼はまた逃げ出した。
 青年は右手を、久々に登場した太陽にすかしてみた。
 まだ嫌な匂いが漂っている気がする。
 彼は気が滅入って、貧血患者のようにベンチで寝転んだ。

 
 
 柿本はゆっくりと水につかり、やがてクロールで泳ぎ始めた。手を回すこと三回に一回呼吸するため顔を上げる。ゆっくり左、右、左、右・・・と続けた。
 25メートルで折り返す。勿論全中するのは高齢にこたえるので、手をついて、身をこごめて足で壁を蹴って、折り返す。
 同じペースで戻っていく。心地よい水温。右、左、右、左……。
 ん?
 彼はプールサイドのベンチで寝転んだ青年を目に留めた。
 どうしたんじゃろか……。
 一瞬間そう考えたのが、泳ぎのリズムを崩した。
 っ……!!
 呼吸のリズムが狂って、間違えて水を飲んでしまう。手と足も滅茶苦茶に動き始める。脳はパニックを起こし、何かにつかまれという指示を出したり、空気を吸えという命令をあちこちに出しては取り消したりしている。


 風が何度目か凪いだとき、彼の耳に不規則なリズムの水音が入ってきた。
 ようやく平静を取り戻しかけた彼は、目を開けて再び平平静を失った。
 彼のいるサイドから三つ目のコースのど真ん中で、波しぶきが上がっていた。
 すぐに直感した。
 「誰か、おぼれている!!」
 頭が真っ白になっていく。
 まただ、また……。どうして決めなければならない事が起こるんだ。どうして放って置いてくれないのだ。
 彼は頭をふるって再び目を瞑った。
 
 バシャバシャバシャ……

 僕に助けられるはずがない。

 バシャバシャバシャ……

 どうして自分なんだ。他に誰かいないのか。

 バシャバシャバシャ……

 このままじゃ、死んでしまう。

 バシャバシャ……

 ……あの人を救えば、もしかしたら僕は許されるのか。

 バシャバシャ……

 いや、そんな事はない。許されることなんてないんだ。

 バシャ……

 ……僕はどうしたいんだ?なぁ。

 バシャ……

 ……

 バシャ……

 ……助ける!!

 
 次の瞬間彼の目の前には死神がやってきていた。死神なんてものは初めて見るが、結構気持ちのいい青年だな、と彼は思った。願わくは巨乳の黒髪少女が良かったのだが、彼はそう思ったが、一人で行くよりはこの青年がいるほうが幾分かましだと思った。手を差し伸べる青年。
 もう苦しい時間は終わった。そろそろ、いくべき時がきたのか。
 そう思った。
 同じく彼に手を伸ばす。

「……っ」

「……いっ」

「……おいっ」

「しっかりしろ。大丈夫か!!」
 逞しい男の声が響く。

 がっちりした大男は久しぶりに、市営プール第二にやってきていた。大昔父親に連れてきてもらって以来だった。海パンを穿いている時、突然プールで激しい水音がした。
 彼は職業上のクセで、大きな音に反応してすぐにプールサイドに駆け込んでいった。そこにはおぼれる老人と、浮いている一人の男がいた。 
 
 というのが刑事、柿本潤一郎による話のあらましだった。
「まったく心配させないでくださいよ父さん」
 大男は顔に似合わないヘタレ声で言った。
「お前こそ、いいときに邪魔しやがって」
「邪魔?」
「せっかく別嬪さんの死神さんとパフパフしようとしていたところだったのに」
 老人は本当に不機嫌そうに言う。
「父さん……」
 その声には半ば呆れと、半ば安堵がこもっていた。
 青年はぼうっとその光景を見ていた。結局自分は、何もできなかったか。
 心に深い溜息を落として、彼は立ち上がる。
「君、依田誠一郎くんだね」
 柿本(子)が青年の背中に声を投げかける。
 ビクリとして立ち止まる青年。ゆっくりと振り向く。その顔は悲壮に満ちていた。
「俺は刑事をやっているんだが」
 柿本(子)は鋭い目つきを利かせる。
「……」
 依田青年は無言で自身の行動を肯定した。自分の犯したことを。
「君は……」
「ありがとうな。青年」
 緊張感のない声で割り込んだのは、老柿本。
「え?」
「これで、今日はこいつのおごりで『サキちゃん』に会えるだろうて」
 柿本(息子)はぽかんとして父親を見た。
「父さん」
「いやいや、あの巨乳死神ちゃんもよかったがの。やっぱりわしは、『サキちゃん』の太ももが捨てきれんからに」
 二人が唖然としていると、老人は元気よく立ち上がり、出口の方へ向かった。
 どうやら、老人の方の死神は巨乳美人だったのだなと、青年は軽く羨ましく思って次は自分の方にその死神を派遣して欲しいという願いを天国に祈ろうとして、すぐに正気に戻った。
「でも、僕はあなたを助けられなかった。この刑事さんが来たから」
 青年は感謝されるのが不思議でならなかった。どうして、何にも出来なかった自分をかばおうとするのか。
「おんしが飛び込まんかったら、このアホウはわしが危ない事に気づかなかったんじゃ。実の息子だというのに胸騒ぎの一つもせんとは……」
 老柿本は息子に向かって嘆息して見せた。
「っ父さん。これとは話が別なんです」
 息子は大きな声で主張するが、老人は無視して、更衣室に向かう。
「帰るぞ」
「でも……」
「親の言う事は聞くもんじゃて、それにおんしにはさっきの邪魔をした埋め合わせをしてもらわにゃならん」
 老人の強引な矛盾した理論でも彼は離れようとしない。
「とにかく、彼を署に同行させないと」
 気を取り直したように息子は依田青年に向き直った。
 鋭い目に彼はもう逃げようとは思えなかった。ただ、頷いた。

「バカタレ!!」
 息子以上の大声がプールサイドで寛いでいた鳥たちの肝を抜いた。
「その子は、お前がどうこうせんでも逃げも隠れもせんよ」
 老人は静かに、しかし重く言った。
「のう?」
 さっきまでの惚けたような声にもどる。
「……はい」
 気づいた時には答えていた。
 もう、逃げる事はやめた。もう、失う事に恐れて、結局なにもかも失くしてしまうようなことはしたくない。
 彼は深く頷いた。

旅2

2006年07月27日 | 小説/SS
甲府にて

 甲府ではだいたい二週間くらい滞在した。その間俺は、日雇いのバイトで汗を流したり、駅前で寂しく響かないエレキを軽くかき鳴らして、それに合わせて歌った。
 俺は少し後悔した。道でそうして引くことを想定せずに、ただ宝物のこのギターを持ってきたはいいが、どうも弾き語りなどをするにはこれは振るわない。
 活気がでない。あたりの喧騒に負けて、ただ俺の声だけが少し遠くまで届いたかどうかだった。
 俺の前に立ち止まる人間なんていなかった。ただ、ある朝のほかは。

 俺が聞こえもしないだろうソロを一人陶酔しながら引き終わると、突然予期しない乾いた拍手が届けられた。俺はちょっと驚いて、音の方向を見た。
 細面で、無精ひげに尖ったサングラスをつけて、頭には黒いニット帽といういかにも近頃の若者といったいでたちの男が――俺が言えた台詞でもないが…――、そいつが気障な笑顔を作って立っていた。
「見栄えがしないねぇ」
 んなことは分かってる。それでもむしょうに弾きたいから弾いてるだけだ。
「ふーん」
 男は解しにくい不敵な笑みを浮かべ、サングラスの向こうでどんな顔をしてやがるのか。
「あんたもやるのか」
「まぁね。今度名古屋の方でやるのさ」
 俺たちはほんの取り留めのない会話をした。話しても話しても正体不明な奴だったが、俺にとっては随分興味深くもあった。
 坂本拓也といった。
 坂本はあるバンドのベーシストだという。それが一体どうしてこんな山梨のほうをうろついているのか、坂本にそれをとるとなんかやれよと無闇に手をたたき出しやがった。近くにいる何人かがふとこちらに注目する。
 俺は腹の中に向かって舌打ちしてから、ピックを振り上げた。前奏のパワーコードを思いっきり弾く。いくら弾けどもサウンドホールがないこのギターじゃあ、面白い音は出ない。ただ、ささやかな生の弦の音が響く。
 前奏の最後のコードを全て開放して弾き、大きく息を吸う。

  旅立ちの 朝は こころもとなくて

  携帯   右手に 握り締めたよ

 オリジナルの曲だ。俺は更に一フレーズ歌うと、Aメロを歌い終わり、高音が入り乱れるBメロにコードを移動させていく。
 バンドで演奏する時と同じ単なるバッキングを弾いている。迫力がないのは仕方ない。それでも、俺はいつも以上に声を上げた。
 サビへのあおりをビブラートをかけながら、爽快に全力に吐き出す。

  君の待っているあの街へ

  鳥よ その翼を貸してください

  改札さえも飛び出しそうに

  あの街へ

 頭の中に情景が駆け巡る。手は激しくギターをかき鳴らす。寂しいはずの音が、アンプを通したように大きく聞こえる気がする。ベースの音も耳の深いところで、ズンズン響いている。
 気持ちよくて、思わず口角が上がり気味になっていく。
 俺はこうしている時が一番の幸せだ、首を揺らしながら間奏する俺は、確かにそう思った。
 通勤途中の金縁メガネの無表情も、スポーツバッグを背負っている丸刈りも、文庫本を片手に見ている女子高生も、目の前のニヤツキ顔の坂本も、俺を見ている。繋がっているのじゃないか、そう思った。
 演奏が終わるなり、坂本はご満悦とばかりにぱちぱちと手を叩く。それでも、正体不明でつかみどころのない雰囲気は変らずに、紙にくるんだカンパを渡して、他には何も言わずに去っていった。
 街は何事もなかったかのようにまた動き出した。
 ふぅ、と溜息をついた。一気に自分のやっている事がちっぽけに思えてくる。
 なんだったのだろう。演奏しているときのあの高揚感は……。
 どうしたいんだろうな俺は、なんてらしくないことを考えながら、再び街の中に消えていくギターを鳴らした。

 民宿の二階でようやく、坂本の渡した紙包みを開いた。これで石でも入っていたら、笑ってかじりついてやろうかと思った。
 譲渡人に似合わず綺麗に折りたたまれていた包みを、開いていくと一枚の紙が入っていた。
 いや、紙といっても紙幣ではない。光沢を持ったつややかな上質の紙であった。
 開いてみるとそれは、ライブの告知だった。場所は名古屋だと書いてあるから、多分坂本がライブをするというやつだろう。
 どうにも解せずに、俺はそれを放った。
 ふん、授業中の女子中学生の手紙交換じゃあるまいし、なんでこんなに包んでよこしたんだ。普通に勧誘する気がなかった?いや、そんなシャイな男には到底見えない。
 ・・・すると一体どういうつもりだ?
 折り目で畳から、浮き上がっているチラシを再び手に取る。
 じっと眺める。他にやることも思いつかず、ただ眺めていた。

 そして、甲府に来て二週間目の朝、イベント「ロック・キングダム」の前日、俺は黒のレスポールを担いで民宿を出た。
 民宿の家族はまるで、親兄弟が去るときのように盛大に見送ってくれた。彼らのアットホームな接待のお陰で俺はどうやらホームシックにならずに済み、東京にいるときよりは、だいぶ晴れやかに、甲府を去った。

 これは、挑戦……いや寧ろ俺に魅せようってのか、自分たちのサウンドを。
 いいだろう。確かに受け取った。
 俺はそんな密かな炎を持って、電車に飛び乗った。
 

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感想以上 あとがき未満

 毎度ご来場ありがとうございます。(←ブログは『場』でよいのだろうか)
 今回のよくわからない曲を、私は正式にかかなければいけない責任感が生まれてしまった。正直、かなり高レベルな作曲しないといけないという重圧が。故に、触らずに置こう。いい作編曲家にあったら頼んでみるという事で。
 ああ、ミューズよ我が元に祝福を!

 ふと、気づいたことがあります。ジャンルでショートショートとくくりながら、この「旅」は普通に続きものじゃあないか。嘘つき!!・・・て自分か。
 素直に『小説』とか『徒然』とかにジャンルを変えたほうが良いのかなぁ。精確じゃないのは納得できない。よし、こうなったら強行手段『SS等』……。
 これはだいぶ卑怯かもしれないな。よし、分かった。『小説/SS』で行こう。
 よろしくお願いします。

今週のお題

2006年07月26日 | お題
○クーラーを何度に設定していますか?


 というわけで、gooの今週のお題はクーラーを何度に設定していますか、ですね。
 では、発表させていただきます。







・・・・・・うち、
クーラーつけてねぇよ

 
・・・・・・悪いか、ど畜生

てか、最近そんなに暑くねぇだろう
たとえつけたとしても、扇風機だ
いや、クーラー自体はあるんだ。ただつけねぇだけさ。
どうだ、ハードボイルドワンダーランドだろ
熱気ムンムンさぁ。そりゃ、煉獄ってのぁこういうのを言うんじゃなかろうか、って程にねぇ。
ただ、夏にほんの数回、
「送風モード」
それできつい時は
「ドライモード」が許される。
……「冷房モード」なんてこの方使っちゃいねぇよ。
どうだい、ハードボイルドだろ
ハードボイルドウォーターだろ
・・・おっと、どんな水かなんて・・・

そりゃお前さん。飲んでみれば分かるさ

こんな感じです。
慣れないことするもんじゃないな。






涼宮ハルヒの憂鬱に対する一考

2006年07月25日 | アニメ
 序

 最近巷で流行っている(既に放送は終了した模様であるが)TV「涼宮ハルヒの憂鬱」についてかんがえてみたい。

1.その人気とは?
 まず、その人気を示す上で、簡単に述べられることは、オープニング・エンディングテーマ及び劇中歌がオリコンチャート10位内に入ったという事を上げておこう。
 そして、この作品と他のアニメーションの違うところは、キー局の放送ではなく、U局系であるという事。しかも時間帯は深夜である。それが何ゆえオリコンチャートを席巻したのだろうか。
 そのCDにしろDVD限定版にしろ、その人気は凄まじいもので、「ハレ晴レユカイ」は発売初日で売り切れ続出だったらしい。DVDの方も店頭から姿を消したところは、その人気っぷりをよく示している。
 しかし、この人気には普通の人気とは違った点が見受けられる。
 知っている人間と知らない人間がはっきり分かれているという事である。それもキー局放送ではない事が影響していると思われる。
 一方で双葉実況板において各局のスレのレス数は平均1000位じゃないだろうか…(各地方でそれだけレスしているという事は、かなりの視聴者数ということになる。)また一方でヘイヘイヘイに主演声優が登場した際は、殆どの人は誰これ?って感じだろう。
 そう、ごくごく一部での熱狂なのである。

2.人気の秘密
 では、たとえ一部であろうとここまで人気が出たのは何故か?
・京都アニメーション製作であること。
・プロモーションが充実していること。
・角川スニーカー大賞であること。
・角川本社のバックアップ(との風説アリ)
 
 京都アニメーションというのは、僕ははじめて聞いたのだが、当該作品の一話を見たときに、こいつは凄いとは思いました。何が凄いって、動画力ですかね。よく動かすなぁと思った。無駄に動いていたとも言えるが……。概して作画は評判は上々だった模様。
 ちなみに個人的に凄いと思ったのは、放送一話「朝比奈みくるの冒険」と放送十話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅳ」、放送十二話「ライブアライブ」、最終話「憂鬱Ⅵ」ですね。ライブの映像なんかは誰が見ても舌を巻くのではないだろうか、と思うくらいの良さでした。汗で髪の毛が、肌にくっついているという細部から、ギターの手元……モブの動き……。

 それで、プロモーションのタイミングも良かった。実写CMはどうかと思ったが、CD系のCMはいいタイミングで購買意欲をそそっていた。ライブの回の終わりに、劇中歌のCMをバージョン替えで、ライブの曲を使ったりと、抜かりがない。

 スニーカー大賞だから人気があるというのは、根拠薄弱ですね。だったら安井健太郎のラグナロクシリーズはどうなのって話ですからね。

 ああ、補足情報。時系列の最終回(放送話数と時系列はバラバラだった)では原作者が本書いてますね。

※原作寸評
 面白いといえば面白い。文庫で読んだが、今回アニメ化された「憂鬱」…良。
「溜息」…こちらが溜息をつきたい。「退屈」…退屈しのぎにはなっただけど、なんでエンドレスエイトやらないのか!!
セカンドシーズン(やるかは知らないが)の柱になるであろう「消失」…秀
消失以降は失速ぎみだと思うが、アニメ化されればそれなりに面白くなるかも。

 結論としては、アニメ化牽引される感じで、この作品は広まったのではあるまいか。
 現に本読まぬ私は、月曜にTVKをつけなければ、知らないで終わっていたに違いない。

以上。うまく纏まらなかった。

図書館に行くと

2006年07月24日 | 日記

 図書館とレンタルビデオ屋はいかん。
何故なら、返しに行くと必ずまた借りたくなるからだ。全く困ったもんである。  そうして、幾たび返却債務を背負って苦しんだ事か(笑)
 これが金だったらシャレにならんぞ!!まぁ、金返しに行ってまた借りる事なんてないか。

 今日は図書館に行きました

・今日借りたもの

①ヘミングウェイ『誰がために鐘はなる』(上)

②③小野不由美『黄昏の岸 暁の空』(上)(下)

④山田典枝(監修)枯野瑛(著)『魔法遣いに大切なこと』(1)―夏と空と少女の思い出―
⑤同上    『魔法遣いに大切なこと』(2)―真冬の夢の静寂に―

・・・以上五冊です。
 十二国記以外は完結篇まで借りていない所が味噌。
 三冊返して、五冊借りると鞄が重い
 しかし、反面図書館でライトノベルをごそっと借りていける幸せ

 横浜中央図書館は本当に素晴らしいね。本当は村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を借りたかったが、こちらは下巻のみしか……。来週あるかなぁ。
 の作品は灰羽連盟の作者、安倍吉俊がインスパイアされたとのことで、一回読んでみたかったのです。
 ・・・にしても珍しく絵文字を使ってしまったのう。
 それでは、読み次第、私見でも書きます。では


2006年07月23日 | 小説/SS
 彼は夏休みに退屈していた。一体全体、夏だからどこがどう変るのか、彼には分からなかった。
 何故休みにしてしまうのだろうか。
 いつも彼がみているグラウンドの少年たちも、やってこずとても暇だった。
 海の方には沢山の人だかりがあった。そろいも揃って水に入ることは少なく、ただ傘の下にいる。何しに来たのだろう。彼はそれを昼から夕まで考えていたら、どうやらもう一日が過ぎてしまった。


 みんみんと蝉の鳴く山にこどもが集まっている。虫を追いかけては、捕まえたかと思うと、今度はじっと観察したりしている。
 彼はそんな風に見ているといつも楽しそうだなぁ、と思って仲間に入れてもらおうかと思うけれど、なかなか勇気が出ない。
 自転車でだだっ広い道を走り抜ける少年たち。時折自転車を止めて、プラスティックのスポーツドリンクの容器を、懸命に口に押し付けて水分を補給している。夕方になると気持ちよさそうだ。だけれども、今日も彼は帰る時間になって、仲間に入る事もなく、一人さよならをする。


 退屈な彼は今日はちょっと遠くに目をやってみる。そうでもしないと、まだお昼なのに、寝てしまいそうだから。
 そこには、コートを羽織っている人がいる。ぶるぶると固まっている人もいる。一体全体どういうことかしら、彼は思っている。でも、分かっている。僕は本当に役立たずだ。蝉の声を聞きながら、彼はいつもその言葉を何度も繰り返す。
 そういうとき、彼は自分が何だかちっぽけな感じがしてくる。
 夕方にさしかかって……
「僕なんかいなけりゃいいのになぁ」
 そう呟いて彼はしょんぼりとする。厚いカーテンを引いて閉めてしまう。
 一人暗い場所に篭ってしまう。



 でも、いつも気になって、カーテンの隙間から覗いてみる。
 すると、みんな悲しい顔を綻ばせて、彼の方を向いて、とびっきりの笑顔を送ってくれる。
 それはもう、
「やあどうしたんだい」
 とでも言うように。
 そうして、彼はやっぱり、
「僕はここにいていいんだな」
 と密かに思う。
 やがて、カーテンを開けていつもの世界に飛び出していく。
 おはようと、今日も朝早くから――または少し遅れて――やってくる。
 そうすると、みんなもカーテンを開けてこういうんだ。



「おはようさん。太陽さん」
 と。
 長い夏にたまにやってくる俄か雨。それは太陽の退屈と溜息から生まれるのかもしれない。



>>あとがき未満 感想以上
 読んでくれてありがとうございまうす。SS関係はコメントを付してくれるとよりやる気がでます。こういうの書けよ、等ございましたらコメントにどうぞ。
 こういう作風に挑戦してみると、改めて難しさを感じるね。書いてみると、結局メッセージ的なものはなかった。ただ、見方の一つを自分の中に持てるようになったのは良かった。ふーん意外と太陽もこんなものか。なんて。
 あんまし、最初と最後がうまく繋がらなかったとはよく思うところではある。
やはり、SSはこういった整合性も大事になってくるのだなと思う。弱長文癖のある私なんかはこの辺いい勉強だったな。
 結局、これらの作品や、「ひなた」なんかは人の見方に因っていてある意味傲慢なものなのかもしれない。しかし、こういった人間外を考える事は、決して人間中心の世を弁護するためのものだけでないことを重ねて訴えたい。
 

 

二世議員禁止?

2006年07月22日 | 政治論
 先日TVをみていたところ、爆笑問題の太田が二世議員廃止を提案しておりました。
 全く彼はかなりウィットに富んでいますね。これはかなりイイ線じゃないでしょうか。先日友人と似たような話をしておりましたし、私にとってもなかなか面白い話でした。
 まず、私の意見をはっきりさせて置きましょう。私は彼の提案に賛成です。

 この提案は実現自体は今の所の政治家にはできないでしょうな。何せかなりの二世議員がいるんですから……。
 
 賛成の理由ですが、簡単です。民主主義の原理から言って、今の二世議員多しの現状は誠に左の原理に矛盾してはいまいか、ということです。そもそもどうして君主による政治権力の世襲を禁止したのか。世襲による弊害が大きかったからではあるまいか――暗愚な世継ぎ、一部特権者による統治の限界。
 にもかかわらず実態はどうであるか。昔ながらの政治家の系統譜は続いている。
戦後になって日本は民主主義になった、といわれる事はしばしばだが結局は封建遺制となって現代でも政治界に残っているではないか――マスコミが政治家を紹介する時に、やれ吉田茂の孫だの(漫画というのがミスマッチだな)、近衛の孫だの(最も彼はいまや隠居だが)、福田の倅だの(彼は個人的に結構ツボだが)、小渕の娘(急に格が変ったな)だの言っている現状を見よ。

 昨日の議論の中で、二世議員の禁止は「職業選択の自由」(22条)に抵触するといった議員がいたが、果たしてそうであろうか。議員はそもそも職ではない、ということを忘れていまいか。職業ではなく国民の代表なのである。よって、上記の憲法違反は発生しないのではないか。議員の子が議員をしたいという自由をどうするのかという問題なのだろうが、ここは「公共の福祉」のために受忍せらる範囲ではないだろうか。
 政治は高度な国家的活動である。それに対して、他の一般職と同等の自由を認めては、逆に不合理ではなかろうか。
 そう、別に芸能界なんかはいい。別に我々の権利を侵害することはないに等しいのだから、しかし政治はどうだろうか。法律によって我々の権利を制限もしくは義務を作る。そんな大事なことは一世一代の責任でやって欲しい。
 官僚にも同様な事が言えると思うけどね。ここまで政治が踏み込んでいくのは何百年後か。実際の思想を実現していく間には相当のタイムラグがあるよね。

>>私信
 珍しく政治問題に触れてみた。いやぁ、ウェブログにこんな事を書くのは気が引けるね。これぎりにしよう。こんな論議は政治学者に任せておこう。ただ、凡人でも政治くらい考えていることをアピィルしたかったのさ。
 詰まるところは私はどちらかというと左に寄っているのかもしれぬ。憲法に易姓革命くらいは盛り込んで欲しいと考えているしね。ん~、こんな事言っていると公安に睨まれるか。ああ、怖い。内心に留めておこう。読んだ人は早く忘れてくれ。
 こんな事書くより、ひなた君の今後でも考えていた方が私にはいいもんだ。
 にもかかわらず、書いちまうのは学生の性ってもんかな。
 

 

ひなたの日常⑤

2006年07月21日 | 小説/SS

七月二十一日雨。
 この前の猛暑は一体なんだったのだろうか。最近の天気は僕らにとっても迷惑千万なことだ。いや、元はといえば人間の連中が好き勝手したツケが僕らにまで及んでいるのじゃないか。だとすれば、憎むべきは連中か。
 しかし、明治の名無しの言うとおり僕らに道理があっても、この浮世は力のあるものの不合理がまかり通るから、僕らは自身が正しいとの自負はあってもひっそりと過ごさなければならないのだ。
 こんな風なことを考えているようでは、なんとも暇な奴だと思われるかもしれない。しかし、今日は特筆すべき事がなんらないから、こういった普段僕が考えている事なんかを披露したい。
 僕の考えている事の中で一番大事なのは、やっぱり食だ。これは大体脳の半分くらいを占めて常に活動中なのだ。こういう生活にかかわる事が、大体占めている。
でも、これとは別の考え事もする。
 ああ、申し添えておくと、他の考え事をするのはあくまで僕が暇過ぎて死なない為のメカニズムとして必要な事だから、しかたなくやっているのだ。別に僕が好きだからとか、人間のように知識欲に駆られてというわけではない。
 『退屈は猫も殺す』って言わなかったっけ。どっちでもいいが、退屈によって、死にたい気分を味わうのは確かだ。

 まず第一の暇潰しは、コウスケの家族の観察だ。連中は僕の食を何故だか保障してくれるので、さほど悪い人間ではないように思う。コウスケの親などは、ちと過保護に過ぎるくらい僕を猫可愛がりするので、流石に怖くなって逃げ出す事が多い。だが、特に魂胆はないみたいだ。
 コウスケは大体学校というところへ行っているらしい。これも彼ら人間の暇潰しにあたるらしい。少なくともあいつはそう思っているらしい。人間にしては僕に波長が近いのかもしれない。そういう意味で僕はやつと同族として付き合う。
 キョウコに言わせれば、コウスケはヒカルや僕と同じ性質にして、なんら可愛さを持たない窓際だという。なんのことか良くわからないが、いい意味ではないらしい。
 やはり人間は人間らしくすべきだぜ、コウスケ。ということで片付けておくか。
 第二の時間潰しは、人語からもたらされる情報を分析したり、それを又僕の脳内に建設して、無用に広がる世界を推測する事だ。
 僕には、コウスケの家の近所が全ての世界なので、日々の近所の微細な変化をみることしか出来ないが、時折それとは違う刺激が欲しいものである。そんな時は、人間の会話に耳を傾けて、他の僕ら同族がやるのと同じに外の世界を推測する。

 おや、まだ昼過ぎか……。少し散歩に出ないと太るかもしれないな。

 さて、とばかりに僕は縁の下を出た。一人で行くのも嫌だったので、ちょっと隣の家を覗いてみる。
 おや、珍しい事にキョウコが在宅している。縁側にちょこんと座るひかると寝巻き姿で庭を見ているキョウコ。今日は学校なんじゃないのか、確かコウスケは僕にそういっていた気がするが。
 不便な事には、僕は人語を解する事が出来るが話す事は出来ない。
 小走りに縁側の方へ寄ってみると、キョウコは柔和な笑顔で、こんにちわひなた君、と言った。コウスケの仏頂面の挨拶の百倍はいい。ひかるの愛想もこれくらいよければ、申し分ないのだが……。
 ん?いつもならこのくらいのタイミングで、ひかるの体重任せのタックルが飛んでくるはずなのじゃないだろうか、おかしいな。
「どうしたんだ」
 僕はただそれだけを、「にゃあ」に乗せた。
「別に」
 ひかるも短く答える。どうも様子がおかしい。いつものひかるの元気のよさがない。どうしたものか。突然不安になってくる。ひかるの様子がどうだろうと僕には無関係のはずなのだが、ひかるのそういった態度をみると何故か血の気が引いていく気がした。
 質問を変える事にした。
「キョウコはどうしたんだい」
「…どうしたってどういうこと?」
「今日、学校なんじゃないのか?コウスケは行ったぞ」
「……あんた馬鹿ね」
 急にむかっときた。ひかるはいつだってこうだ、すぐにこっちの腹の立てるような返事ばかりする。こっちが心配しているっていうのに、馬鹿にするみたいにして。
「なんだって」
 なるだけ当たり障りのない返事をする。これ以上僕ら両方が腹を立ててもいいことはない。
「あんた謀られたのよ」
「へ?」
「夏休みよ」
「夏休み……」
 ひかるの説明によると、この時期になると人間の学校は暑いという理由で、学校を休みにしてしまうらしい。実に馬鹿馬鹿しい。暇潰しとしての学校を休みにするとは正気の沙汰とは思えない。
 すると、納得いかないことが二つ。コウスケの嘘と、キョウコの様子である。
 ちょうど、キョウコは僕らに軽食を持ってきてくれた。その顔はいつもと大差ない気がするが、何か違和感を感じる。
「キョウコは夏風邪よ」
「夏風邪?」
 ひかるはなんにも知らないのねあんたは、と前置きしてからキョウコが数日前からの天候不順でついに体調を持ち直した事を話した。
 僕は半分納得して、半分でまだ首を捻りたくなる思いでいた。
 尻尾がどうも不吉を受信しているみたいに、ぴくぴくと動いた。
 
 この日僕は初めてそういった不安を持った。なるほど、人間のいう不安とはこれの事か。不安を知ったはいいが、どうも知らなければ良かったと、心の裡で呟いた。