深キ眠リニ現ヲミル

放浪の凡人、中庸の雑記です。
SSなど綴る事アリ。

涼宮ハルヒの憂鬱に対する一考

2006年07月25日 | アニメ
 序

 最近巷で流行っている(既に放送は終了した模様であるが)TV「涼宮ハルヒの憂鬱」についてかんがえてみたい。

1.その人気とは?
 まず、その人気を示す上で、簡単に述べられることは、オープニング・エンディングテーマ及び劇中歌がオリコンチャート10位内に入ったという事を上げておこう。
 そして、この作品と他のアニメーションの違うところは、キー局の放送ではなく、U局系であるという事。しかも時間帯は深夜である。それが何ゆえオリコンチャートを席巻したのだろうか。
 そのCDにしろDVD限定版にしろ、その人気は凄まじいもので、「ハレ晴レユカイ」は発売初日で売り切れ続出だったらしい。DVDの方も店頭から姿を消したところは、その人気っぷりをよく示している。
 しかし、この人気には普通の人気とは違った点が見受けられる。
 知っている人間と知らない人間がはっきり分かれているという事である。それもキー局放送ではない事が影響していると思われる。
 一方で双葉実況板において各局のスレのレス数は平均1000位じゃないだろうか…(各地方でそれだけレスしているという事は、かなりの視聴者数ということになる。)また一方でヘイヘイヘイに主演声優が登場した際は、殆どの人は誰これ?って感じだろう。
 そう、ごくごく一部での熱狂なのである。

2.人気の秘密
 では、たとえ一部であろうとここまで人気が出たのは何故か?
・京都アニメーション製作であること。
・プロモーションが充実していること。
・角川スニーカー大賞であること。
・角川本社のバックアップ(との風説アリ)
 
 京都アニメーションというのは、僕ははじめて聞いたのだが、当該作品の一話を見たときに、こいつは凄いとは思いました。何が凄いって、動画力ですかね。よく動かすなぁと思った。無駄に動いていたとも言えるが……。概して作画は評判は上々だった模様。
 ちなみに個人的に凄いと思ったのは、放送一話「朝比奈みくるの冒険」と放送十話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅳ」、放送十二話「ライブアライブ」、最終話「憂鬱Ⅵ」ですね。ライブの映像なんかは誰が見ても舌を巻くのではないだろうか、と思うくらいの良さでした。汗で髪の毛が、肌にくっついているという細部から、ギターの手元……モブの動き……。

 それで、プロモーションのタイミングも良かった。実写CMはどうかと思ったが、CD系のCMはいいタイミングで購買意欲をそそっていた。ライブの回の終わりに、劇中歌のCMをバージョン替えで、ライブの曲を使ったりと、抜かりがない。

 スニーカー大賞だから人気があるというのは、根拠薄弱ですね。だったら安井健太郎のラグナロクシリーズはどうなのって話ですからね。

 ああ、補足情報。時系列の最終回(放送話数と時系列はバラバラだった)では原作者が本書いてますね。

※原作寸評
 面白いといえば面白い。文庫で読んだが、今回アニメ化された「憂鬱」…良。
「溜息」…こちらが溜息をつきたい。「退屈」…退屈しのぎにはなっただけど、なんでエンドレスエイトやらないのか!!
セカンドシーズン(やるかは知らないが)の柱になるであろう「消失」…秀
消失以降は失速ぎみだと思うが、アニメ化されればそれなりに面白くなるかも。

 結論としては、アニメ化牽引される感じで、この作品は広まったのではあるまいか。
 現に本読まぬ私は、月曜にTVKをつけなければ、知らないで終わっていたに違いない。

以上。うまく纏まらなかった。