深キ眠リニ現ヲミル

放浪の凡人、中庸の雑記です。
SSなど綴る事アリ。

8月29日+

2008年08月30日 | 感想

前項で本の感想だかあらすじをメモしたけれども、それ以外をメモメモ。

*ゲーム
【FF3】(DS版)
FF3はいろんなことを思い出す。当時下に降りた時の衝撃ったらなかったね。キャラクターがついてもそれはそれで面白い。
ハイン戦はかなりやばかった。。。
クリアはいつになることやら・・・。

【ライブアライブ】
現代篇と西部篇を攻略。というか、西部篇で罠を仕掛ける時間がなくなったw
次は近未来あたりにいっとくか。

アニメーション
【薬師寺涼子の怪奇事件簿】
田中芳樹、結構好きだけど。。。何もいうまい。
彼の文章なら楽しめそうだけども。
ところで、さっきアルスラーン戦記が完結したかどうか調べてみたけど、
あれ、流石にまだか。第一巻が出たのが、僕が2歳のころだからもう20年以上か。
おお、最新刊脱稿とかいうブログがあったから、あと少しだきっと。2年後くらい?

【夏目友人帳】
監督はバッカーノ!の監督らしい。あと、灰羽連盟の助監督。
いいという噂を聞いたので視聴。なるほど、これは沁みる。
現在時点の最新話の蛍はやばかった。
OP、EDもオススメです。

【ワールドデストラクション】
バランスのいい話だと思う。古典的な空気があるけれども、
堅牢な話作りだ。

【ストライク・・・・】
えーと、あまりこれについては触れない方が自分のためかな。
あの破天荒な衣装を除けば、割といい話なんだが。音楽もいいし。

【ゼロの使い魔】
コルベール先生!

【○○無双】
ゆるすぎる。そもそも三国志である意味が。。。

【スレイヤーズR】
スタンダートに面白い。

【ひだまりスケッチ×365】
姉からよく4コマ漫画の雑誌をもらっていたことを思い出した。
普通に面白い。


【コードギアス】
毎回ビックリするはするんだけどね。話数が足りない中に無理やり押し込んでる感じ。波動砲の溜めがなくて、毎週波動砲をくらっちまう感じというか。
どうなるかは気になるけどね。

○会社
残業代はしばらく出ない。それどころか、大規模なリストラが起こるらしい。最近、二年目でいなくなった人も課に2、3人くらいいるらしい。

ところで、スカイクロラって面白いのかな。




8月29日

2008年08月29日 | 感想

【行人】
「友達」
「兄」
「帰ってから」
「塵労」
以上の4部からなっていて、「友達」では岡田、三沢といった主人公次郎の友達と、妻またはその記憶の中の女性との話。三沢の胃腸の具合が私にもだいぶ影響して、帰省の電車の中で気持ち悪くなった。第一部では、三沢と「娘さん」に重なる「あの女」への同情、岡田と妻の気兼ねない仲のよさとともに、とんとん拍子に進むお貞の結婚話など、幾つかの男女の関係がとりどりに描かれ、三沢の退院で終わる。物語に通じて時折に現れる「娘さん」が第一部の平坦な話に、奇異な要素として心に残り、読者を第二部以降へと誘う。
第二部「兄」では、話の中心に登場する一郎が次郎を疑うという、発火点となる話が描かれている。嫂と次郎が嵐の夜を過ごしてから、東京に帰り第二部は締めくくられる。
第三部、「帰ってから」は表題どおり東京に帰ってからの主人公一家の様子が描かれる。閉じこもりがちになる兄、嫂を良く思わないお重、結婚を控えて一人幸せを待っているお貞、一人陽気に隠居生活を送る父。三部は主人公が家からひとり立ちし、お貞の結婚で終わる。ここまでで、小説内に登場する一郎と次郎の関係は閉ざされる。兄の弟に対する感情の爆発とこれ以後、次郎は誰かの視点を通して兄を心配することになる。
第四部「塵労」では、兄と同僚のHが次郎の周旋で旅行にいくこととなり、そこでの兄の苦悩が描かれている。研究によって、あらゆることが色々なことをわかりつつも、それがゆえに縛られたように身動きがとれなくなる兄の姿は極端だが、人間の未来の姿を垣間見れるようなそんな気がした。
次は「こころ」で。

【スプートニクの恋人】村上春樹
スプートニクって、ロシアのなんか宇宙計画みたいな話だっけ?どんな話ぞや、と思ってブクオフで購入。よく分からないもので、捉えどころがないように見えて、その実読んでる方の目はしっかり捉えられてしまうようなそんな感じだ。スプートニク、確か旅の道連れだったか。なんか、感想を書くという行為が難しくなったので、この辺で。

【クダンの話をしましょうか】
この本を買った理由としては、古文書の訴訟関係の文書で末尾に書かれる「如件」(くだんのごとし)=「相違ありません(みたいな意?)」から連想して、つい手に取ったのだ。そもそも件ってのは妖怪かなんかで、災いを予言をして死ぬとかいうよく分からない存在らしい。
話自体はよく纏まっていて、綺麗な展開だった。ドッペルゲンガーに対するドライな扱いとかもありきたりな終わり方よりは良かった。(気になるけどねドッペルゲンガーのその後)2巻もあるらしいが、とりあえず文学少女の最終巻を読むべし。

待ちキュー①
「惜しみなく愛は奪う」有島武郎
「南の島のティオ」池澤夏樹
「田舎教師」田山花袋
「夜の樹」カポーティ
「草の花」福永武彦
「Yの悲劇」E・クイン

待ちきゅー②
「文学少女と神に臨む作家」(上)野村美月
「文学少女と神に臨む作家」(下)同

そろそろ、海外作家にも挑戦したい。いい訳のがあればいいけれども。

というか、天気が優れない最近。明日の小田原行きは大丈夫か?


8月8日

2008年08月10日 | 日記

サーバーに使用しているPCの電源が壊れていましたが、先日入手して交換いたしました。これで、しばらくはもちそうです。。。次はHDあたりがあぶないだろうか。

床屋にいった。随分とおしゃべりな理容師だった。その理容師の言うところによると、ぼくの髪は白髪的な意味では35歳、髪の量は年齢とか無関係に異常におおいらしい。髪の量はよく言われるけど、白髪でつっこまれるとは。。。

夏休みまであと2日出勤。

七月二十一日

2008年08月09日 | 感想

【朝の少女】M・ドリス/灰谷健次郎
 捉えることの難しい子どもの純粋な、移ろいやすい、直感的な、想像力豊かな感性が描かれている。
 自然豊かな島での本当に平穏な生活。その中での「星の子」と「朝の少女」の成長。そして最後に訪れる文明。
 
【蒲団】田山花袋
 昔からこれを読んだ人の話を聞くと、どうも評判は良くないし、文庫の後ろに所収されている解説でもなんだか辛口な雰囲気だった。
 それでも僕からしたら意外と楽しめた部分は多かった。表面上は取り繕いつつ、ひたすら執着をみせるけれども、それでも最後は一歩を踏み込むだけの勇気がない。惑溺できぬ性質で、世間的には正しい人で通っている主人公。燃えるような背徳の恋はできない。
 自分もこうして惑溺できぬままに、世間に生きていくのだろうなとしみじみ思ったのだ。

【重右衛門の最後】田山花袋
 先天的に運命づけられた一人の男の末路と、美しくのどかな自然を抱いた信州の閉鎖的な農村が描かれた作品。美しい田舎で、先天的不具を持つ重右衛門がその劣等感に諦めと自棄で遂に敗れて、村に放火騒ぎを起こす。放火騒ぎの結末はなんとも後味の悪いものであるが、最後の段にある後日談には自然に還るという重右衛門にとっては安らかな救いがあるのである。重右衛門は葬られながらも、彼の存在そのものは葬られることはなかった。

【生まれ出づる悩み】有島武郎
 漁師が出てくる作品は結構ありますね。そういえば、最近「蟹工船」がすごい売れているらしい。なんでだろう。漁師というのは、今ですら命の危険と隣り合わせになっている過酷な職業だと思う。板の向こうにすぐ死が迫っている。それでも決して稼ぎが大きいわけではない。そんな毎日を当然として生きる漁師たちの中にあって、「君」は彼らと一種交われない部分があった。仲間と昼食を食いながら談笑しているときも彼の心はどこか違う空に漂っていた。彼には絵の才があり、彼自身それを身に感じそれに心を奪われながらも、現実の苦しさとの中に懊悩している。
 語り手である私は自身も悩みを持ち、突然届いた彼の手紙と彼の姿に彼の懊悩を想像して書き綴る。最後の9段目に凝縮された、「君がただ一人で忍ばなければならない煩悶――それは痛ましい陣痛の苦しみであるとはいえ、それは君自身の苦しみ、君自身で癒さなければならぬ苦しみだ」「この地球の上のそこここに君と同じ疑いと悩みとをもって苦しんでいる人々の上に最上の道が開けとかしと祈るものだ」という祈りは語り手じしんひいては作者自身の懊悩があるからこそ沸き上がる言葉であろう。
 これを読み終わった後、少し心強くなる自分に気づくだろう。

・フランセスの顔
 フランセスが無邪気な純粋無垢な少女から、恥じらいを持った処女になっていくと言う話で、作者の留学時代のことを題材にしているらしい。解説にもかかれているような、作者の霊と肉の相克の中で霊の勝利した作品。物語自体には大きな起伏があるわけではないけれども、その中には純粋で穢れを知らぬ繊細な心を持つフランセスが、女に成長する過程が洗練された筆致で描かれている。

・クララの出家
 いつも思うけど、出家と家出って字が逆なだけで、これほど意味合いが違うのもないね。いや、行動として家をでることはそうだけども、精神的な部分では違いますよね。もしこれがクララの家出だったら、最後には家に帰ってエンドってところでしょうか。

・石にひしがれた雑草
 有島の作品は個人的には結構読みづらいのだけれども、不思議に引き込まれる魔力があると思う。浴室の紙片を拾ったあとのメラメラと燃える疑念の火など、ドロドロした要素がかなり濃厚に表現されている。そして、良い夫を演じることで妻に復讐するぞという意志とそれほどに追い詰めながらも妻を信じていたい許したいという心の矛盾がまぜこぜになって書かれている。だからこそ喉がからからに渇いても本を手放せずに最後まで読んでしまう。

【愛と死】武者小路実篤 
甘い。甘い。甘いー。そうとう甘いけれど、ミントのようにスーッとして、心を一瞬風が吹きすぎるような切なさと寂しさがある。今回は白樺特集か。

【バッカーノ!】成田良悟
こういうバカ騒ぎな話は好きだね。たまには読みたい作品だね。切なさとか甘さとか、重さとかそういうのが多かったせいか、スカッとするのも必要だね。スティーブン・セガールの映画をたまに見たくなる感覚に似てる?